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いつも『重い』と言われる側の男女に読んでみてほしい、「面倒見が良い」と「おせっかい」の話

緊急事態宣言が発令される、
それより少し前のお話です。

人は、いくつになっても学ぶのだなぁとか、思うなどします。

性格的に「面倒見が良い」というのは、褒められたり感謝されたりする場面が多く(特にきょうだいの長子だと、必然的に家族との生活でそうなる)、
おせっかいと怒られる機会は少ないのです。

大勢の方と接する職業ですし、なんせもう35歳なのでさすがに、何度か『気が利く』と『おせっかい』の境界線を考えてくる機会はあったものの、
こうして直接、"おせっかい"の側面を指摘してくる人と、接する機会が増えると、”都度考える”ことを学習します。

これはそんな事を思考したお話です。
ちょっと日記的な前日談も含めて綴ります。

さて3月某日。
決意も新たに久しぶりに会いに行ったBさんが

風邪をひきやがりました。

その日、
彼はホワイトデーのお返ししてなかったからと言って
美味しいものをご馳走してくれました。
(お花見日和でみんなが気が緩んだ頃です。ええ、我々も緩んでました反省します)

何だかんだでイベントこなしてくれるのなー、とホクホクしていたところ、
帰りにコンビニに寄った彼が、栄養ドリンクとノド風邪用の薬を手に。
それを見て、私はようやく彼の体調が悪いことを知りました。

「…ノド痛いの?大丈夫?」と聞くと、大したことない、とのお返事。

心配する気持ちと50:50ぐらいの気持ちで
『おいこらヤる前に言えや!昨日おもくそベロチューしとるやないかい!』
と関西の芸人化。

釈然としない思いで早めに退散しましたが、
時すでに遅し
私は、翌日から襲いくる悪寒に二重の意味で震えました。

おい!マジか!おまっ…これっ……?!
(※違いました)

高熱を発して寝付いた頃、彼からLINEが届きます。

「調子どう?」

どうもこうもねぇ!

それでも、基本的に私たちは日常連絡をし合わないので、
急に連絡をくれたことに、病床の私は何だか泣きそうになりました。

まあ今にして思えば、彼もこの時点でかなり調子を崩し、
ここに至って『うつしてないかな?』と心配ぐらいはしてくれたのでしょう。遅いけどな?

結局私は最初の悪寒から3日ほどで全快。
次会ったら文句言ってやる。と思っていたら。

何と一週間差で彼が、扁桃腺を腫らし、熱を出して寝込みました。
ちょっと!?!!
おそらく、一週間ずっと"軽く調子が悪い"ままで働いていたのでしょう。

とりあえず自分が診断されていた(肺炎ではない)のと同じ症状のため、
こわごわ看病に行くことに。

さてまたここで思考タイムです。

疲れることはせんでいい
と、以前に彼が言い放って
から、ずっと考えてる呪い(好かれるためにオカン化してる自分への自問自答)をお腹の底に抱えつつ、仕事帰りに通う日が続きます。

無理して来なくて良いと言われても、当たり前化されても傷つくけど、
まあ単純に1人暮らしの風邪はしんどいですからね。
(私も来れるものなら来てほしかったし。彼の職業柄ムリなんで無理ですが)

(矢沢あい大先生の『天使なんかじゃない』・1990年代前半の少女漫画)

若い頃の自分なら、看病に通うことで愛が育まれる少女マンガ脳でせっせと通ってたと思います。
この男に限ってそれはないの分かってるよな私?」と、
こんな時まで自分に指差し確認しながら彼の家へ歩く日々。

よっぽど好きなんだな(冷静)、つか、やっぱ面倒見いんかな私。
つか私が会いに来たいだけかもな、これ(←正解)

そう、私は学習しました。
あれこれとうるさく世話を焼くことは、努めてしない
看病っていうより基本、おつかい。だけ。

掃除や洗濯くらいは簡易にしましたが、
『ここまでやってあげた』の押し付けになりそうなことを1mmもしない。

当たり前のことなのですが、
そして、これを「当たり前」と分かっている人は驚くかもしれませんが、
私はこの”何もしない”を、
こんなにも真剣に考えて行動したことは、なかった気がします。

「このぐらいやったら喜んでくれそう」の比重が大きいんです。
上記の「当たり前」を読んで、『驚く』人と『分かる分かる』っていう人はそれぞれどのぐらいいるでしょうか。

私と同じ=世の中のおせっかいな人種は、悪気なくこうです。「ねずみ取ってきたよ、褒めて褒めて!」っていう忠犬と大差なくて、人としては危なっかしいですよね。

「このぐらいやったら喜んでくれそう」のセンサーが強いのは、
プレゼントやイベントなんかにはとても役に立つのですが、
「相手が自分でできることに手を出していないか」「自分が嬉しいことは全て相手も嬉しいと思ってないか」のセンサーが弱いのは、
自覚して気を付けておかないと、誰も幸せにしない。

極端だと子育て等でヤバみを醸しそうなパターンです。

案の定なのか何なのか、
私としてはほぼ何もしなかったこの5日を経て、驚いたことに、彼は少し優しくなりました。
最近すっかり言わなくなって、言われないことに慣れ始めていた「ありがとう」を、何と、また言うようになりました。

別に愛されテクニックの話でも駆け引きでもないので、
このことは副産物なんですが、軽く驚きです。

タイトルにつけた「重い」について、
恋愛に於ける重さの好みはそれぞれなので(激重じゃないと恋じゃないって人はいます)、あんまり深く考えなくて良いと思うのですが、

少なくとも「いつも重いと言われる」人は、
「好きになりやすい相手と、自分の重みが合ってない」はずです。
選ぶ相手を変えるか、自分を変えるかのどっちかですよね。

ちょっと、多少なり、似たもの同士の思考のかけらになれば良いかと思いまして、個人的な発見を、まとめてみた次第です。

つっても、
実は私と彼、恋愛の軽重はめっちゃ軽い方の人々だと思うんですけどね笑! 彼と1対1だと私の方が重いだけで。
(例えば、無意識で連絡なしの期間が、何日空いてたのかLINE見たら最長10日でした。毎日連絡しないと機嫌を損ねる人は「重い」と感じる人種です)

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