SDガンダムとの再会

前の記事でSDガンダムとの最初のお別れを書いたが、ここでは一回目の再会について書く。

まず、最初の再会は2005年だった。BB戦士の販売スケジュールを確認したので恐らく合っている。そのきっかけは私が卒業した部活の後輩と大阪へ行った時だ。

2001年にSDガンダムとお別れをした後、ラノベや小説にハマり自分でお話を書くことが趣味となった。それもあって高校の頃に文芸部に入ったのだが、部活の後輩とはその時の後輩である。私と彼は仲が良く、私が卒業しても交流があったのだが、ある日大阪に行こうという話になった。何処で何をしたのかはほとんど覚えていないが、ホビーショップに行ったことを覚えてる。

何故覚えてるのか。武者烈伝が売っていたからだ。

最後にボンボンを読んだのは武者〇伝第一部の途中だったので、その後全くガンダムと接点の無かった私にとって「烈火武者頑駄無」から「鉄機武者斎胡」が並べられた棚を見て驚いた。
「ん?武者頑駄無?けどなんか違うぞ」
長く会っていない古い友人と再会したような懐かしさと喜びを感じつつ七人衆を迎えた(このキット達は旧キットと別人だけど)。

後輩と別れ、帰宅したあとはひたすら七人衆を組んだ。これまで作ったSDガンダムは処分したものの、ニッパーは持っていた。ニッパーを久しぶりに握りしめ、切り心地を感じつつパチパチはめる音を聴きながら空白の期間を埋めるかのようにじっくりと組んだ。最後に組んだSDはジオだったので見た事のないポリキャップや構成に感心して1つずつ部品が完成し、やがて一体が出来上がる。可動箇所が増え、頭身が上がった(膝がある!)BB戦士は私にとって驚きであり、SDの進化に感銘を受けた。そして最終的に七人衆が完成された。

充実感はあった。けれど、彼らは私にあの時のようには語りかけてくれなかった。説明書だけでなくネットでもストーリーを調べて想像しながらポーズを決めるが、彼らは何も話さない。次の展開が浮かばない。目の前あるのはポーズが決まったカッコイイSDガンダムだ。けれど、彼らは単なる模型であった。

やがて、しばらく飾っていたがまた箱にしまうことになった。

ちなみにこの時期は最初のお別れと異なりガンダムの原作に興味を持つようになり、その中でSEEDの再放送を見ていたことを覚えている。ガンプラは買っていなかったが、食玩のキャラクターグッズを買っていた。ちなみにデスティニーは見ていなかった(好き嫌いではなく、リアルタイムでアニメを見ることが無かったからである)。なので、薄らとガンダムとは繋がりがあったが、ガンプラは買っていなかったし、情報もほとんど仕入れていなかった。

その興味も消えていき、薄らの繋がりも無くなってしまった。再会とお別れまで短い期間であった。

前の記事しかり、本記事の前述しかりだが、私はお話作りが好きなのだと思う。私の頭の中のお話で動くキャラクターが幼い頃はSDガンダムで、その当時はラノベや好きな漫画のキャラクター、若しくはそのストーリーの中にお邪魔していたオリキャラであった。SDガンダムは残念ながらその中に含まれず、私はストーリーを作ることが無かったのだ。

再会と二回目のお別れだった。ここでSDガンダムとは一旦縁が切れることになる。そしてガンダムとも繋がりが途絶え、アニメも見なくなった。

そんな私が二回目の再会を果たし、そこから今まで続いたきっかけはあるガンダムの、いやガンプラアニメである。それはまた機会があれば書こうと思う。



いいなと思ったら応援しよう!