世界のゲーム市場について
こんにちは!リーフともうします。
本日は日本や世界のゲーム事情について、下記の記事の情報を参照し、まとめます。
大手メーカー様が提供されている、コントローラーやヘッドホン、ゲーミングキーボードなどの、ゲーム関連各種ゲーミングデバイスの市場動向分析に繋げる内容としていきたいと考えています。
現在の世界的なゲームコンテンツの市場動向をつかむ上で、重要となるキーワードは、
「オンラインプラットフォーム」「ゲームアプリ」「Free-to-Play」、そして「NFT」「メタバース(Metaverse)」だと考えています。
◆ゲームコンテンツ世界市場概観
・2021年の世界的なゲーム市場は、前年比+6.1%の21.9兆円
・日本国内の市場は横ばいで推移し、2兆円規模を維持。
→そのうち1.3兆円はゲームアプリが占めている
◆ゲームコンテンツ世界市場地域別詳細
・世界のゲームコンテンツ市場は、2020年に感染症流行の影響から外出自粛の影響を受け、2019年→2020年で+31.6%の20兆円の規模に達した
・2021年は前年の反動による需要の縮小が心配されたもののゲーム市場全体の売れ行きは好調、さらに一兆円超の市場拡大がみられた
・2020年→2021年対比で伸びが大きいのは北米市場で前年比+10.4%、次いで欧州も同+7.9%
・最大の市場は中国を中心とした東アジアで、その次に北米市場がある
・中国と東アジアのゲームコンテンツ市場を合わせると70%を超える
・北米と欧州では、ゲームアプリとPCゲームがゲームコンテンツ市場の拡大を支えた
◆市場の傾向
・オンラインプラットフォームの割合が高い
※ネットワーク接続を前提に家庭用ゲーム機、PC、スマートフォン、タブレット端末でゲームコンテンツが動作するプラットフォームのことを指す。
→日本国内ゲームコンテンツ市場は2兆円規模だが、そのうちオンラインプラットフォームは1兆6414億円と、およそ8割近くの割合を占める。
2021年のスマホゲームの収益高は、2020年の1兆3164億円から前年比マイナス1.2%減の1兆3001億円。
オンラインプラットフォームのうち、ゲームアプリが占める割合は79.2%であり、ゲームアプリは日本国内のゲーム市場を牽引しています。
・マルチデバイスで展開されているコンテンツと、Free-to-play(フリー・トゥ・プレー、またはF2P、FtPと称される)のコンテンツが市場内で増加傾向にある。
※Free-to-playとは、ゲームのプレイ自体は無料のゲームコンテンツのこと。
ゲーム内で使用できるアイテムやイベントなどの追加コンテンツが有料となっている場合がほとんど。
◆アジア圏ゲームコンテンツ市場の動向
感染症対策による外出自粛によって、世界的に大幅な拡大を記録したゲームコンテンツ市場の傾向は、アジア圏においても同様の流れが確認できます。
・日本も世界全体の傾向と同様、2019年から2020年にかけてゲームコンテンツ市場が2割近く伸長
・日本国内では2020年→2021年にかけて、マイナス0.8%と少しだけ減少
・東アジア(日本、中国、韓国、香港)では、2020年から2021年にかけて、+0.6%と増加。
2020年から2021年にかけて、ゲームコンテンツの国内市場および東アジア全体の市場動向が横ばいになったのは、感染症流行による半導体の生産および供給が滞ったことが原因のひとつのようです。
2020年11月には「PlayStation5 (PS5)」が発売されたことで、新しいハードの流通に伴うソフトの需要拡大が期待されましたが、半導体や関連資材、部品の供給、また生産・流通に伴う人材の不足などもあり、この時期に関しては横ばいになったようです。
2021年10月には、「Nintendo Switch 有機ELモデル」が発売、より高精彩な画面でゲームを楽しむことができるようになりました。
「Nintendo Switch」の新モデルが市場に及ぼした影響については、発売時の需要とクリスマス商戦での需要が2021年内に、年始の新春需要については2022年内に波及していると考えられます。
◆日本国内市場のゲームコンテンツ市場の動向と詳細
・2020年の日本国内のゲーム人口は5273万人
・2021年は前年比104.97%の5535万人(+262万人)と増加した
・2020年→2021年のゲーム人口増減詳細は以下に記載
①スマートフォンアプリゲームユーザー:+6.4%
②PCゲームユーザー:+4.8%
→PCゲームプレイ人口は、国内の若年層を中心に、eSportsで知名度を広めるタイトルや、Free-to-Playのマルチデバイス対応のタイトルが人気を博し、約+20%と大きく伸長。
◆今後の業界動向
現在のゲーム業界は、スマホゲームに代表されるオンラインプラットフォームが「脱デバイス化」の先駆者となっているようです。
新たなハードや過去に発売・流通されているハード、PC、スマホ、タブレットなどのモバイル端末でプレイできるコンテンツの開発と発表がゲーム業界のメインストリームとなっているようです。
この流れに、直近で注目を集める「NFT」「メタバース」がどのように関わってくるのか、今後も注目したいと思っています。
参照:
日経クロストレンド「ゲームアプリは1.7兆円 世界ゲーム市場は足踏みも国内は成長続く」
日経クロストレンド「世界ゲーム市場は約22兆円に 国内市場はゲームアプリが1.3兆円」
PRTIMES「ゲーム業界データ年間『ファミ通ゲーム白書 2022』発刊 国内外のゲーム市場を最新データで分析」