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#33 『189 46 111 1933』

上記、クレジットカードの番号ではありません。

東京を出たのが3月20日、東京に戻ってきたのが9月24日なので、たぶん189日間のツアーでした。ツアー場所は46ヶ所(場所の詳細は、最後に書いてます)テーブルを出していた日数が111日間、78日間は、ただただ歩いていたということになります。そんな歩いてた日も含めて1933人の話し相手になりました。そして、話し相手になってもらいました。
とても貴重な、そして、大切な時間だったと思います。

いよいよ最終回となりました。これまでの32回を読んで下さったみなさん、ありがとうございます。
連載を面白かったなと思って読んでくれてた人が、どれぐらいいるのだろうと、ふと思いまして、この最終回だけ有料記事とさせていただきます。
これまでの32話と今回の1話で500円という価値があるのか、それを知りたくて値段を付けさせていただきました。
いただいたお金は、今後の新しい活動に使わせていただきます。


2000年の半年間を東京ではない場所で過ごしました。たぶん、その内の8割ほどを屋外で過ごしたので、あの頃はロン毛でガン黒でした。

その頃ノマドという言葉もなかったというか知らなかったので、野宿とか放浪とか、家を持たない生活というのは、かなりネガティブに捉えられていたような気がします。
それが、今や放浪してもノマドと言われ、カフェのテラスなんかでパソコン持ってたらノマドワーカーです。

スタバとかタリーズって、20年前ありました?

20年前のツアー中に、ファミレスでノートに日記を書いてたりしたので、現在、カフェでFacebookやインスタに写真と文章を投稿してるのとあまり変わらないのですが、やっぱりファミレスだとノマドワーカーって感じはしないですね。
もちろん、あの頃の【話し相手】は仕事ではなかったし、ノマドワーカーは野宿とかしないだろうから、どっちにしても違うと思うのですが、そもそもノマドって『遊牧民』とか『放浪者』という意味なので、それもちょっと違うかなとは思います。

放浪ではなく、目的のあるツアーでしたから。

前回の#32で書いたように、8月31日の夕方に沖縄を出て、フェリーで神戸に着いたのが9月2日。そこからのザックリとした行程は

9月4日 大阪で『帰ってきた話し相手』ツアー(〜12日)
9月7日 スナックのおばちゃん、いや、ママさんに、三輪の自転車をもらう

大阪から東京に上京する前から、お酒も飲めないのによく行ってたスナックのママさんが、自転車を盗まれて、新しく買ったら盗まれたのが戻ってきたので、余った1台をもらいました。それが、三輪自転車でした。

9月13〜14日 名古屋まで2日で到着
9月15日 名古屋で『帰ってきた話し相手』ツアー(〜18日)
9月19日 海から昇ってくる朝日を見たくて御前崎に寄り道。
9月20日 朝日を待って海を見てたら、背後から昇ってくる痛恨のミス
9月22日 三輪の自転車で箱根の山越え。何度も二度見される。
9月23日 鎌倉街道を走ってる夜中にパンク。

夜中に後輪の左側がパンクして、そのまま押して鎌倉駅へ。鎌倉駅で一夜を過ごして自転車屋さんへ。
修理してもらってる時、自転車屋のオヤジに「これ、右の方がヤバイね。パンクしたらタイヤごと替えないとダメだね。東京までもつかなぁ・・・」と言われるも、お金がなくてそのまま走る。

9月23日 自転車で走行して30分後、右側パンク。

プロの目を思い知った。
しかもパンクした目の前が自転車屋さん。道路にマキビシ撒いてたんちゃうの!って思う程、目の前だった。
修理するお金がなかったのだが、自転車屋さんが「お金は、東京に着いてから送ってくれたらいいよ」という神対応に、パンクした時に『マキビシ撒いてたんちゃうん!』と思った自分を恥じた。
しばらく走ってたら、リュックの中に献血などで、まだ引き換えてない金券があるのを思い出し、大船で現金に替えて引き返し、その日のうちに払う事が出来ました。

9月23日 雨に打たれて横浜市港北区スポーツセンターに到着

パンク修理後の夕方、東京はスグそこだと思って進んでたら突然の豪雨。雨に打たれてズブ濡れになった所に、なんと飛び込んできた『港北区スポーツセンター』の看板。神様の神対応。
シャワーを借りて生き返り、しばらくスポーツセンター内の客席で、仮眠を取らせてもらう。で、外に出たら雨はスッカリ止んでるワケなく、結局、屋根のあるところで雨宿りして朝まで過ごす。

9月24日 東京に生還

自転車で走ってる時に「あれ?ここ品川区?」と、あっけなく東京に帰ってきてました。東京に到着したのが、出発から半年と4日後の9月24日でした。

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