虚空

考え事をしていたら久しぶりに涙が頬を伝ってた。

引っかかったのは、たった一言だった。
他の人にとっては何でもないような一言だと思う。

やっぱり家に居ると、どうしても心配かけたくない気持ちが先行して元気な素振りを見せてしまう自分がいて。

空元気で接するのが当たり前になっているけれど、物凄くエネルギーを使う。

できない事の方が多い今だからこそ自身への劣等感は深く根を張っている気がする。

他人から元気に見えてしまえば、(冗談だったとしても)容赦なく心ない言葉を平気で振りかざしてくるし、その言葉がずっと胸に刺さっていて息をすることさえ苦しくなることもある。

言葉に救われる時もあれば、そうでない時もある。

冗談も、はね返せるエネルギーが残っていない時に言われれば、言われた人にとってはその言葉は凶器になる。

言葉は紙一重だと日々実感する。

自分にとって大切な人が辛くて苦しい想いをしていたらその人にそっと寄り添えるような人になりたい。

言葉で救われたことが一度でもあるからこそ、私も言葉で人を救えるようになりたいと強く思う。


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