2023年 アイビスSD 血統注目馬
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血統記事担当のKIDです。アイビスサマーダッシュ(以下SD)の血統予想です。
参考にしていただけたら幸いです。
アイビスSDコース解説
もじゃさんが作成した当コースの解説はこちらをご覧ください。
コース解説にも力を入れていますので、是非参考までにどうぞ。
外枠に利がありすぎるコースレイアウト
今更言う必要もないですが、千直は非常に外枠が有利なコース。
もじゃさんの記事を見ていただければ一目瞭然です。
もちろん、その分外枠に入った馬は人気になるのですが、それでも外枠の馬を買う方が回収率は良いというなかなかイカしたコースです。
外枠が有利になる理由としては、
外の方が馬場状態が良い
外ラチを頼りやすくなり、真っすぐ走れる
枠を外側から埋めるため、内枠の馬が内ラチに頼ると相対的にロス
外側に向かって傾斜がある。(7枠以降)
大体こんなところでしょうか。
アイビスSDは夏開幕週に行われるため、内を選択する騎手もいますが、
やはり基本は外枠の馬を重く考えたいところです。
強すぎるロードカナロア
表1にデータを掲示しました。
とりあえず単勝を握っていれば226%になるという驚異的な数字。
実際は97.6倍や32.2倍で勝利したセルレアという馬が数字を稼いでいる面が大きいですが、これを除外しても単勝回収率はプラス。大穴でも勝てるというところも一つの魅力です。
キングマンボ系の種牡馬は基本母方を活かすのですが、ロードカナロアは自身の母方のアメリカ血統の影響で、産駒が短距離やダートに強い馬が出てきやすいですね。それでもSadler's Wellsが入ると中長距離馬が出てくるのが血統の面白いところです。(例:パンサラッサ、キングオブコージ)
血統注目馬
⑭スティクス
父 ロードカナロア (キングカメハメハ系)
母父 ネオユニヴァース (Dサンデー系)
ロードカナロア産駒は他に2頭出走していますが、枠と能力の関係でこちらを上位に取りました。牝系はソニンクなのでパワーに優れていますし、Green Desert系のDanzigを持っているのも千直というコースにはプラスです。Green Desertは現役時代イギリスの直線競馬で好走した馬。千直と相性が良いんですね。
直線競馬は当たり前ですがコーナーが存在しないため、道中で物理的に息を入れるタイミングが生じません。日本では直線競馬の重賞はアイビスSDだけですが、欧州ではG1も行われています。そういう意味では、欧州短距離血統は新潟千直で狙いやすいと言えます。
土曜日最終レースの千直を見る限りは行き切った方が良く見えますし、脚質的にも狙いやすいでしょう。
その他の馬
本命はすんなりと決まりましたが、相手が難しく正直何が来てもおかしくないと思っています。
まず、もう1頭のロードカナロア産駒①スワーヴシャルル。これは相手に入れたいところ。如何せん枠が悪すぎますが…。
2枠の2頭も気になっています。
③オールアットワンスは父マクフィで欧州短距離種牡馬。2年前に軽斤量の恩恵もありますが同重賞を制覇していることから適性は高いはず。長期休養明けをどう考えるかでしょう。
④ロサロッサーナは父War Frontで短距離志向の強いDanzig系。少し方向性がズレますが、斤量を考慮すると面白味があります。
⑥ジャングロは血統的には狙いやすいのですが、長期休養明けが気になるところ。
⑩トキメキはミルファームらしい血統構成。アドマイヤムーンは勿論良く、母方も悪くはないのですが、夏開幕週向きかと言われると疑問符。
血統的に気になるのは以上です。
本命を現状2番人気の⑭スティクスとしているため、相手はできる限り絞りたいのですが難しいレースです。もしかしたら、見とするかもしれません。
最終見解はTwitterでレース前に公開します。
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文責:KID