2023年 東京優駿 (ダービー) 注目血統
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血統記事担当のKIDです。
ダービーの注目血統について触れたいと思います。
他にも様々なnoteを更新しています。是非ご覧ください。
東京芝2400mコース解説
当コースの解説はこちらをご覧ください。
コース解説にも力を入れていますので、是非参考までに。
BコースからCコースへ移行するダービー
先週はBコース最終週だった東京競馬場。血統傾向としてはGrey Sovereign系の血を持つ馬が好走していました。オークスも1着リバティアイランドと3着ドゥーラは父ドゥラメンテですし、2着ハーパーは父ハーツクライ。どちらも父がトニービンを持つので傾向に該当する結果でした。Grey Sovereign系と言っても系統が多岐に渡るため該当馬も多いですし、一概に持っているからいいとは言えません。しかし、買う馬を絞る手段としては有用だったと言えます。
今週はBコースからCコースに変わります。仮柵が外に移動することで内の痛んだ部分がカバーされるので、傾向が変化します。内前有利になりやすいですし、持続力が取り柄の血統が好走しやすくなります。
土曜日の傾向としては、馬場は比較的内外フラット。パワーとスピードの両方が求められる現代的な高速馬場でした。アメリカンな持続力血統を狙いつつ、パワーや欧州要素も意識したいところです。しかし、ディープインパクト産駒もいなくなり種牡馬戦争も混迷を極めていて該当馬が少ないダービーとなっています。となると過去傾向も当てにならないと思いますし、狙う適性を広く見ていきたいと考えています。
注目血統 Seattle Slew
注目血統としてSeattle Slewをピックアップします。Seattle Slewの系統を持つ馬が4年連続で勝ち馬を出しています。アメリカンなスピードと持続力、パワーに優れている血統で、現代の東京と非常に相性が良い血統です。
アメリカンな血統としてミスタープロスペクター系もいますがこちらは軽いスピード。相性が良いことは間違いないですが、現代的な高速馬場とは少し適性がズレていると考えています。
血統注目馬 ②スキルヴィング
父 キタサンブラック (Tサンデー系)
母父 シンボリクリスエス (ロベルト系)
父キタサンブラックはディープインパクトの後継とも言えるくらい活力のある種牡馬です。牡馬に関しては中距離以上では相性抜群で、きっちりと早い上がりを使えることが特徴です。
母父シンボリクリスエスはその母父がGold MeridianでSeattle Slewの系統。シンボリクリスエスは母父に入るとSeattle Slewの要素が強く出ますので、現代の東京とは相性が良いと考えています。
牝系はソニンク。ダートでも活躍できるほどの非常にパワーに優れた牝系で、ヴィクトリアマイルでも母父シンボリクリスエスのソングラインが制覇したのも記憶に新しいです。欧州的な要素もここから補完しており、バランスがいい血統構成だと考えています。
青葉賞勝ち馬のジンクス
スキルヴィングを狙うにあたって、青葉賞勝ち馬がダービーを勝てないというジンクスとは切り離せないです。歴代の青葉賞勝ち馬を見てみると、根本的に馬が弱かったか成長が間に合っていなかったかの2パターンに分けられます。皐月賞に出られず青葉賞に出てくる時点で成長が間に合っていない馬やスピードがない馬がほとんどですから、レースレベルも低くなりがちですし、勝ったとてダービーには成長が間に合わない。
逆に、青葉賞からダービーに挑んで馬券になった馬にはスキルヴィングと同じシンボリクリスエスを持つ馬が複数頭います。シンボリクリスエス自身やアドミラブルなどですね。オーソリティはダービーを回避してしまいましたが、その後の活躍を考えれば好走した可能性も高いですし、シンボリクリスエスの成長力を踏まえればダービーには間に合うのではないか？と考えています。
少なくとも、私自身は血統から予想を組み立てるので、そこに不安がないスキルヴィングを自信をもって本命視します。
他の注目馬について
対抗馬に関しては、まず⑪ハーツコンチェルト。父ハーツ×母父Unbridled's Songはスワーヴリチャードと同じ。父サンデー系として見ればコントレイルと同配合です。トレンド配合の1つで評価は高いですが、牝系もアメリカ血統が続くため少し評価を下げた形です。ただハーツクライで要素を補完しているとも言えますし、人気もしていないことから狙いやすさも踏まえて。
血統で推せるのはこの2頭ですね。他の馬はマイナス要素が多い印象。
⑤ソールオリエンスは皐月賞の勝ち方が強烈で人気を背負っていますが、母方が欧州に寄りすぎている感があります。馬場の悪い皐月賞を勝っていますし…。母父MotivatorのGone Westでスピード要素があるとも言えますが、完成はもっと後の血統ですしこのオッズでは手を出しにくいかなと。
⑭ファントムシーフもDansili ≒ Promising Leadの2×2という強烈なクロスを持つ馬で、欧州要素が強すぎます。ハービンジャー自体は日本でも活躍できるほどのスピードがあるのですが、もう少しアメリカ要素が欲しかった。武豊騎手に乗り替わるのも個人的にはマイナス。ハービンジャーの後継種牡馬として勝ってほしさはありますが評価はしにくいかなと。
⑫タスティエーラも父がサトノクラウンの時点でうーん…という感じ。母方はマンハッタンカフェ、フレンチデピュティと続き5代母のクラフティワイフは相当のスピードを持ちます。なので牝系は評価できるんだけどなぁ…といった感じで悩ましい1頭ですね。レーン騎手も悪くはないかなと。
暫定評価
◎ ②スキルヴィング
○ ⑪ハーツコンチェルト
△ ⑤, ⑫, ⑬
今週はきちんと最終見解をTwitterでレース前に公開します。当日の馬場状態を考慮して印を決めますので、ご了承ください。ぜひTwitterのフォローもよろしくお願いします。
文責 KID