みんなちがってみんないい
ベタだけれど、金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」が好きで書き写して部屋に飾っている。そして時々、息子と一緒に朗読する。子どもにもわかるシンプルな言葉で綴られたその詩は、耳に心地よく、春の息吹みたいに静かな力強さで大切なことを教えてくれる。
以前、バラエティ番組に成城学園出身のアナウンサーの方々が出演されていた。その中のお一方の息子さんも初等科に通われたらしく、入学して初めて覚えてきた四字熟語が「十人十色」だと仰っていた。それを聞き、なんて素敵な学校だとワクワクした。我が子もこんな学校に通わせることができたらと思うけれど、我が家にはそんな経済力もなければ、地理的にも難しく、あまりに非現実的だ。だから家庭の中だけでも、伝え続けようと思った。
足が速い子。絵が上手な子。リーダーシップのある子。のんびりした子。たくさん食べる子。少食な子。背が高い子。背が低い子。色んな子がいて、そして誰一人として同じ子などいない。誰もが皆、唯一無二の存在なのだ。「みんなちがってみんないい」は、ありのままを受け入れてくれる、魔法のようなことばだ。
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