自己紹介
「私っていったい誰なんだろう」という疑問を最初に持ったのは中学3年生のときでした。
きっかけは、友人の一人が言った一言だったと思います。
「私、勉強嫌いだし、卒業したら働きたいから商業(高校)に行く」
それまで勉強なんて好きか嫌いかも考えたことがない。
「みんなも行くから私も高校に行く」くらいしか考えていなかった私には、頭をハンマーで殴られたくらいの衝撃だったことをよく覚えています。
「じゃあ私は?私はどうしたいんだろう?」
自分に問いかけるも答えがわからない。
「自分のことなのに、自分でわからない」
「私は一体何者で、何がしたい人なんだろう」ということに初めて正面から向かい合うことになったのでした。
このことがきっかけで、私は「心理学」というものに興味を持ち、河合隼雄さんの本を読み漁る高校時代を過ごし、大学では「心理学」を学びました。
その中でも、特に興味を持ったのが、児童心理学と、教育心理学でした。
子どもは未来そのものであり、教育が変われば世界が変わると信じていました。教員免許も取得しましたが、学校でもない、家庭でもない第3の機関として、飽和状態の教育の補完がしたいと思い、某予備校に就職。教材開発や講師育成、主に高卒生の進路指導に携わり、それなりに楽しくやりがいをもって働いていました。
しかし、育児休暇中に夫が転勤になったことで、12年のキャリアに終止符を打ち、専業主婦となりました。
ここからが私の暗黒時代の幕開けですw
自分が望んで授かった子だし、子育ても大変だけど楽しい。夫も子育てに協力的でした。
なのになんだろう、この自分が足元から崩れ落ちるような不安は。
夫の人生の添え物になったような感覚。
「私と私の人生は一体にどこにいってしまったのだろう?」とモヤモヤする毎日。
「どうして子どもを産んだ人生も自分の人生なのに、そう思えないの?」
この夫からの問いかけの答えを、随分と長いあいだ探すこととなるのです。
その答えが見つかる転機となったのが、さめじまみおさんの主催のライティングライフプロジェクトでした。
モーニングページを毎日書いて、みおさんからのいくつかの問いかけに答えていくという非常にシンプルかつパワフルなプロジェクトです。
最初のころのモーニングページは、どす黒い塊がお腹の中から次から次へとせり上がってくるようで、とても苦しかったことを覚えています。
毎日ゴリゴリと、仕事を辞めることになった夫への恨みや罵詈雑言を書きなぐっていました。(とてもとても人には見せられなくてこっそり燃やしましたw)
そのうち夫への悪口もつき、なぜこんなにも今の自分が苦しいのかという問いの答えをモーニングページで探し始めました。
そこで私が見つけた1つの答えは衝撃的なものでした。
「私は、会社員という肩書を失くした、ただの自分のことは1ミリも好きじゃない」
今までずっと私は、自分のことそれなりに好きだと思っていたけれど、本当は全くそうじゃなかった。
会社員という肩書を失くした、今の自分を認めていなかったのは、夫でも世間でもなく、他でもない自分だったということに気付いたのです。
そう気付けた瞬間、自分の認めていなかった私が、家族のため、自分のために今までどれほど頑張っていたかを初めて認めてあげることができたのです。
キャリア=人生の方向性と考えた時、自分を知るという明晰さと、これまで歩んできた自分と自分の人生にYESと言えた時に、それは見つかるのだと思います。
誰かのそんな瞬間に立ち会いたくて、今は大学のキャリア支援室でキャリアカウンセラーとして働いています。
自分を知って、自分を好きになる。
たったこれだけのことで、あなたをあなたの望む場所に連れていくことができます。
そのお手伝いをしたいと思っています。
プライベートでは、一児の母であり、夫と息子と暮らしています。
趣味は、部屋の模様替え。最近、家庭菜園を始めました。