おばあちゃん
わたしは昔からおばあちゃんっこである。
小さい頃は親と喧嘩した時はしょっちゅう祖母に電話して、話を聞いてもらっていました。
毎年夏休みは祖母の家で1ヶ月過ごしました。いろんな遊びや自然を教えてもらったなぁ。
祖母とわたしにはいろいろ共通点があって、いつもわたしの気持ちにちゃんと向き合ってくれました。小さい頃から祖母と沢山過ごして、祖母の好きなものやクセなどが、いまも体に染みついています。
つい先日、少し辛いことが重なって、わたしの気持ちは死んでいました。何を考えるのも辛くて、体も重くてぐったりしていて。そんな時にたまたま久しぶりに祖母と電話することがあって、
「最近わたしが車運転する時、必ず雨なんよね。運転なれてないのに大変やわ…うまくいかんなぁ…」とぼやいちゃいました。心なしか最近のうまく行ってない気持ちから、ぽろっとなんの気もなしにそう呟きました。
するとおばあちゃんは、
「わたしもそうじゃがな。あんたと一緒やなぁ〜。
あんたもわたしも、雨女じゃなぁ〜」
とけらけら笑ってくれました。
わたしは別に今の悩みを伝えたわけじゃ無いし、祖母もそのアドバイスをくれたわけでもない。けれど、
わたしも同じだ、と言ってくれた。
わたしだけがうまく行ってないんではないか、そう思っていたわたしにとって、その言葉は救いでした。
多分これは、わたしを小さい頃から見てくれてて、たくさんの思い出があって可愛がってくれている祖母から言われたから嬉しいのだと思います。そして、誰かに似ているということは、自分は一人ではないという安心のおまじないなのだと思うのです。
個性が。周りとの差が。出る杭が。特別が。
オンリーワンであることが求められる世の中で、誰かと似ているというだけで救われることがあるんだなぁ。
おばあちゃんに関する話はおいおいするとして、
それではまた。