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23秋冬新作 RE/DENIM ③
ジーンズを作る上で大切な副資材を紹介します。
まずはリベット
補強したい部分に金属のプレートを凸と凹に加工したものを噛み合わせるパーツです。
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リベットにも様々な形状がありますが、lobsterが採用したのは打ち抜き式といわれるタイプです。
リベットが開発された頃の旧式で、打ち付ける際に引き込まれた生地の糸が、リベットの中心から表に露出するのが特徴です。
続いて、ボタンです。
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ファスナーじゃないの?
RE/DENIMはボタンフライです!
なぜかと言うと、まず見た目の良さ。
でも着脱が面倒では、、、? というご意見もあるかと思いますが、
一つ一つボタンを閉じて着用する作業は慣れればファスナー並みに楽。
また、ファスナーは線で左右をつなぎ留めますが、ボタンは点でそれを行うので、構造上では生地が動きやすく結果的に可動性の補助にもなります。
トップは月桂樹が刻印されたデザインで、隠れるスモールはドーナツ。この辺は歴代のヴィンテージへのオマージュもあります。
いずれも頑丈で軽量なアルミ軽合金です。
また、今回このボタン取り付けには
スペシャルな補強資材を使用しています。
こちらは後日寄稿させていただきます。
そして被服を作る上で欠かせない、糸
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ここで言う糸とは、
生地と生地を縫い合わせる縫製糸のことで、ステッチ糸とも云います。
縫製糸も色々な種類がありますが、
一般的なジーンズに使用されているステッチ糸はポリエステルスパン糸です。
耐久性があり、比較的安価なポリエステルを撚糸したもので、高品質かつ経済的でもあります。
lobsterが採用したステッチ糸は
コアヤーンです。
ナイロン芯(コア)の周りをコットンで包み込んだ糸です。
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コアで強度を確保しつつ、周囲を天然素材で包むことでポリエステルには無い経年変化(ゆるやかな色落ち)が現れるものです。
ポリエステルスパン糸に比較すると全体的な強度は劣りますが、光沢を抑えたナチュラルな質感を楽しめます。
残す副資材は
レザーパッチになりますが、こちらはまた後日。。。