ドリームオーダーオールスター構築ノススメ
オールスターゲームって昔はサンヨーがスポンサーだったよね。
どうもこんにちは。巨人デッキ担当でおなじみ(?)のG.Lucaです。吉川尚輝くんをオールスターに選んであげてください…
さて、現実のプロ野球でもオールスターの時期ということで、ドリオでも今月からオールスター限定戦が始まりました。
実はオールスターデッキを組むつもりはあまりなかったのですが、まあ何か面白そうなのでものは試しとデッキを組んでみて、店舗大会にも参加してみました。実際かなり楽しかったのですが、一方で意外と参加者が少なかったのが寂しかったです。
そんなオールスター限定構築について、いくつか他のTCGも経験してきた身としての個人的な見解を述べていきます。これで少しでもオールスター構築に興味を持っていただければなと思います。
特にドリオを始めた方の中には「プロ野球大好きだけどカードゲームはあまりやった事がない!or久々にカードゲーム触った!」という方も多いと思うので、そういった方へのちょっとした手助けになれればと思います。
球団限定構築とオールスター構築の違い
まずご存知の通り、現時点でドリオの公式ルールとして示されているデッキの組み方が、「球団限定構築」と「オールスター構築」の2種類です。
球団限定構築はNPB12球団の中から1球団を指定し、投手コスト5、野手コスト10、合計コスト15の範囲内で、選手カードは同一球団のみ使用して組むルールです。戦術カードやタイムポイントカードは全て共通の効果であり、同じ名称の戦術カードは全てカード番号が同じになっているため、他球団のカードを使用してもいいことになっていますが、基本的には使っている球団と同じ球団の戦術カードを使っている方が多いと思います。また当note執筆時点では第2弾まで発売されてますが、この環境下ではまだそこまでカードの種類が多いわけではない(カードプールがそこまで広くない)ので、デッキは割と組みやすくなっています。(簡単とは言っていない)
しかしこれがオールスター構築となると少し勝手が異なります。まず現実のNPBと同様に12球団がセントラル・リーグ(セ・リーグ)とパシフィック・リーグ(パ・リーグ)の2つに分かれます。選手カードにもリーグ名とチーム名が書かれていますが、セ・リーグは「阪神タイガース」「広島東洋カープ」「横浜DeNAベイスターズ」「読売ジャイアンツ(巨人)」「東京ヤクルトスワローズ」「中日ドラゴンズ」の6球団の選手カード、パ・リーグは「オリックス・バファローズ」「千葉ロッテマリーンズ」「福岡ソフトバンクホークス」「東北楽天ゴールデンイーグルス」「埼玉西武ライオンズ」「北海道日本ハムファイターズ」の6球団の選手カードでそれぞれデッキを組むことになります。ちなみにドリオのティーチングに使われているデッキもオールスター構築です。セ・リーグもパ・リーグもしっかり各球団から2人ずつ選ばれるという配慮も成されていました。
もちろんオールスター構築でも戦術カードやタイムポイントカードの球団縛りは無いため、そこは手持ちのものをそのまま使用できます。しかし、選手カードについては選択肢が一気に増えます。
特に僕は現状巨人デッキのみ組んでいるため、セ・リーグオールスターを組むことにしてますが、これまで巨人だけで考えていれば良かったものが、阪神、広島、DeNA、ヤクルト、中日のカードも選択肢に入ります。この場合は単純にカードプールが6倍になります。どのカードを入れるか迷いそうになりますよね。
まあそういう点も含めて、他の球団のカードの特徴を知るためにも、あるいは様々なデッキの回し方に慣れるためにも、単一の球団だけでなく、複数球団のデッキを握ることを推奨するプレイヤーは多いです。
もちろんそこで無理に他球団のカードを入れず、単一の球団で組んでもルール上は何の問題もありません。…が、ここでオールスター構築の罠でありキモとなる部分があります。投手コスト5、野手コスト10の上限は球団限定構築と同じですが、合計コストが13に下がっています。つまり球団限定構築をそのまま流用したとしても、そこから何処かで2コスト削らなくてはなりません。ということは選択肢は次の3通りになります。
・投手コスト5 野手コスト8
・投手コスト4 野手コスト9
・投手コスト3 野手コスト10
この制限下で組む必要があるわけです。何だかワクワクしてきましたね!(?)
ドリオはその球団ごとに特徴が付与されつつありますが、こういう特色の違う各球団からカードを集めて新たにデッキを組むわけです。このようなレギュレーションを俗に「混ぜもの」なんて呼んだりもしますが、混ぜもの系レギュレーションはTCGにおいては醍醐味とも言える部分になります。
とりわけ、「ボードゲームに近いTCG」と形容されるドリオですが、オールスター構築はまさに「カードゲームとしての要素を強めたドリオ」とも言えます。
前回のnoteにも書いたように、僕はこれまでも色々なTCGを経験してきたのですが、そこでもこのような混ぜものレギュレーションを経験したことがあります。その時の経験に比べたら、今回のオールスター構築は割とハードルが低いように思えました。
まあポジションとか打順とかの兼ね合いもあるので一筋縄では行かない部分もあり、カードゲームにあまり慣れていない人にとっては難しい部分も多いと思いますが、野球好きとしてはそこを考えるのも楽しいですよね。
基本はグッドスタッフ
グッドスタッフ(グッスタともいう)とは、端的に言えば「強いカードを集めてデッキ組んだら強いデッキになるよね!」という感じのコンセプトのデッキです。(間違ってたらごめんなさい)
例えばMTGやポケカのように「色(タイプ)」や「マナコスト(エネルギーの数)」といった部分を考える必要があるTCGでは、強いカードを展開するために、そのサポートとしてどのようなカードをデッキに入れるかなども併せて考えなくてはなりません。
しかし、ドリオは特殊なTCGなのでその辺は考えなくても大丈夫です。厳密には考えた方がいいのですが、マストではありません。前回のnoteでも書いた通り、他のTCGでいう「場札(パーマネントとも言う)」に相当するものはオーダーデッキのカードとなり、予めそれらがお互いに展開が完了した状態でゲームがスタートします。しかもコストも「カードをプレイするためのもの」ではなく、「出場させる選手の制限としてのコスト」です。そのためグッスタにしても案外問題なくデッキとして回りますし、極端な話、ドリオであれば全ての野手が0コストのバニラ(テキスト、能力を持たないカード)であったとしても、デッキが破綻することはまずないです。(強いかどうかの話は別として)
また、ドリオでは例えば巨人の0コストの小林誠司とか、「サポートに特定のカードをプレイしている時に能力が発動する」効果を持ったピッチャーといったような、シナジーを発揮する(他のカードと組み合わせて強力な効果を生む)カードも存在するので、そこを中心にデッキを組むのも手でしょう。
しかし、選手カード単体でも充分な強さを持つものがドリオには多数存在しているため、グッスタでも案外普通に戦えたりします。
例えば、DeNAの牧秀悟や広島の秋山翔吾は、2コストにも関わらずAP6かつ強振🎲+1というとんでもない性能を持っています。
またDeNAのT.オースティンや阪神のS.ノイジー、広島の松山竜平、ロッテの角中勝也も1コストながらAP5かつミート🎲+1強振🎲+1という性能を持ちま
す。
…正直巨人デッキ使いからするとこの辺のカードはめちゃくちゃ羨ましいです。が、実は巨人は巨人で1コスト帯に浅野翔吾、中山礼都、岡本和真、門脇誠といった使いやすいカードがあったりするので、この辺りも球団限定構築に留まらず、オールスター構築での活躍が期待できそうです。
他にはDeNAの1コストの桑原将志も強いですよね。AP5で強振DP3あるのも魅力的ですし、何より本領発揮でミート強振関係なく🎲-1というのがとても脅威です。ベイスターズデッキと対戦していて桑原の本領発揮に苦しめられた経験がある方も多いのでは?
もちろんポジションやサポートの性能なども見つつという形にはなりますが、正直3コストの野手を入れる枠がないので、2コスト以下で強力なカードを集めていけばバランス良く並べられる感じがします。
もしくは普段使っている球団を軸にした上で、1人か2人くらいを他球団のカードパワーの高い選手…今挙げた桑原を外野に据えるとか、ショートだけ中山にするとか、そういうのでも全然良いと思います。
という点を踏まえ、今回は「巨人軸グッスタ」を組んでいきます。手持ちの巨人のカード資産や、デッキの動かし方を活かしつつ、投手と野手それぞれについて考えていきます。
…ちなみに余談ですが、巨人の山﨑伊織が2コストながらもDP7で先発+4というなかなか凄い投手であるため、それを活かして、手札が少ないときに威力を発揮する中日の選手で野手を編成するというデッキも考えてみたのですが、個人的に中日のカードを揃えるのが大変な点や、手札が少ない状態で戦う事に不安がある点も含め、現時点ではお蔵入りとなっています。中日デッキ使いである縦スラさんにもそのデッキ案を提案してみましたが、あえなく却下されてしまいました。
投手編
オールスターにおいては、投手は3コスト先発の強力な効果や覚醒を活かしつつ2イニング以上引っ張るか、無難に中継ぎや抑えに継投し、覚醒を投げつけたり効果を使ったりして抑えていくか、の大きく分けて2パターンになっているようですが、ここは無難に継投して「中中抑9覚」を採用してみることにしました。念の為にお伝えしておくと、先発以外の3人を3回覚醒させて9アウト取ろうぜ!って感じのデッキ構築です。採用理由は以下の部分になります。
・巨人デッキで中中抑9覚型を練習した結果、ある程度回し方に慣れることができたため
・投手交代は相手に邪魔されることがなく、確実なドロー手段であり、ドローの枚数も多いため
・野手を攻撃型で考えている分、DP1〜2の守備サポートが多くなってしまうので、守備はいっそ投手覚醒を投げつけた方が手っ取り早いと考えたため
・タイムポイント3枚を使い切れるため
というわけで、まずは巨人で使っている
2戸郷→1今村(1中川)→1中川(1今村)→1大勢
のいわゆる「2-1-1-1型」を軸に組んでみます。
そしてこの継投では大きな特徴があります。
それは先発の覚醒札を入れず、1番バッターと対戦したらすぐに中継ぎに交代させるということです。
現実の野球では、先制点を取ったチームが有利という統計に基づき、あえて抑え投手を先発させて相手の上位打線を抑えることで、先制されることを防ぎ、2回以降(2番打者以降の場合もある)を先発投手がロングリリーフをするような形で試合を進めていくという、オープナーと呼ばれる作戦があります。
ドリオでは1打席の勝負が完了すればすぐに中継ぎに交代しても良いというルールになっているので、先発投手をオープナーのように使うことでドローソースの役割を持たせ、中継ぎの覚醒を引けるようにする戦略を取ることになります。しかし、これでは先発投手はただ7枚引くだけの存在になってしまうので、場合によっては1番バッターを抑えることもできはしますが、その1打席のためだけに2コストを割くのはかなりもったいない気もします。球団限定構築では仕方ない部分もありますが、オールスターなのでコストを削ることができれば削るに越したことはありません。
というわけで1コストでちょうどいい先発が居ないか探してみると、阪神のイトマサこと伊藤将司と、ヤクルトのカツオこと石川雅規に辿り着きました。パ・リーグであればソフトバンクの石川柊太と楽天の藤平尚馬がイトマサと同じ性能、またソフトバンクの大関友久がカツオと同じ性能です。ソフトバンクは1コス先発の選択肢が多くて羨ましいですね…。
さて、どちらもDP5と低くなっていますが、イトマサは7枚引けますし、カツオは6枚になっている代わりに打撃判定🎲-1があります。まあどうせ1番がAP6のケースが多く、結局打たれる可能性は高いので、そこはもう逆に「打たせてもいい」と割り切ることにします。どうせ逆転もできそうですしね。その2人のどちらかを1番に当て、あとは1コストの中継ぎDP6を2枚と1コストの抑えDP7で継投していき、ひたすら覚醒札を投げつけていきます。
中継ぎについては1コストDP6さえあればどれを選んでもいいと思いますが、ドロー枚数の関係上、片方は3枚引けるバニラにする方がいいと思います。もう片方の中継ぎも同じようなバニラでもいいですが、セ・リーグならDeNAの入江大生(中継ぎ+2、打撃判定🎲-1)、パ・リーグならロッテの澤村拓一(中継ぎ+2、覚醒時DP+1)を使うのもいいかもしれません。自分は巨人を使ってる流れで今村信貴(中継ぎ+2、交代直後の勝負のみミートDP+4)を使うことにしましたが、ここは後で代えることにします。
また、後述の野手に中日と阪神がおらず、投手に阪神のイトマサを採用したため、中継ぎに中日の祖父江大輔を採用することに決めました。
ということで1-1-1-1で合計4コストの中中抑え9覚が出来上がりました。これで野手を9コストにすることができます。
まとめ
先発:1コスト、DP5、6〜7枚ドロー
中継ぎ①:1コスト、DP6、バニラ、3枚ドロー
中継ぎ②:中継ぎ①と同じ性能or2枚ドローだが効果持ち
抑え:1コスト、DP7、2枚ドロー
野手編
では9コストを使って野手を編成していきます。
上記で挙げた選手カードを中心に、公式サイトのカードリストとにらめっこしながらポジションごとにピックアップしていきます。
諸々は省きますが出来上がった打線がこちら。
1 右 秋山翔吾(C)
2 二 牧秀悟(DB)
3 左 浅野翔吾(G)
4 一 岡本和真(G)
5 三 村上宗隆(S)
6 捕 大城卓三(G)
7 指 中山礼都(G)
8 遊 門脇誠(G)
9 中 桑原将志(DB)
コスト配分:2-2-1-1-0-0-1-1-1
なんとこれで9コストです。これで条件を満たすと1〜4番の4人連続でAP6強振🎲+1というヤバい打線が出来上がります。5番の村上も強振🎲+1なのでプレッシャーを掛け続けられます。
メイン採用枚数は大城と中山は0枚、守備要員の門脇と桑原は3枚ずつ、1〜5番は2枚ずつという配分になってます。上位打線はDPサポート値が低く、守備では使いづらいためこのような採用配分となりました。これでもドロー枚数が多い分、覚醒は引きやすくなります。
ゲームプランとしては、野手は覚醒させつつ基本は強振でゴリ押しします。割と脳筋デッキです。
デッキ完成、実際に回してみて
投手は中中抑え9覚なので9枚、野手は上記の通りで16枚を採用し、残りは戦術カード。勝負師3枚と渾身の一球2枚を入れて完成です。
note執筆前に暫定的に組んだデッキなので、投手が若干異なる部分はあります。
強振ゴリ押しデッキなので値千金を積みたくなる所ですが、今回は不採用でした。ただし、渾身の一球を1枚減らして値千金に変えるのもアリです。
まあ結局打撃判定に移れれば案外ホームランになったりしますけどね。普通にホームラン3回くらい出た試合もあったのでビビりました。
そして川口カーキンで行われたオールスター限定戦では参加者3人だけで総当たりによる開催でしたが、きっちりと優勝。回していてかなり自分の想定していた動きに近いことが出来たので個人的には満足できました。今後3弾以降が発売されてもこんな感じの方向性でオールスターを組んでいこうと思います。
あと細かい調整をするのであれば、1門脇を採用すべきかは議論の余地があると思います。
ただ上記からも分かるように守備のサポートDPが薄いためミートDP4要員として、普段巨人デッキでもショートの選択肢として候補に挙がる1門脇を採用することにしました。
1コスト余ったからというのもありますが、1門脇のゲッツーは意外と相手が忘れることがあるので、そういう意味でも案外刺さったりしますし、実際にそれで何度かゲッツーを決めることに成功しています。ゲッツー決めた瞬間の快感はドリオやってる中での快感の中でも1・2を争うほどだと思っているので、個人的には1門脇はめちゃくちゃ好きなカードの一つだったりします。
ただ、門脇は0コストも実装されており、ゲッツー持ちの本領発揮を持たないというだけで性能は全く同じなので、いっそ0コストの方を採用して、他に1コスト回すというのもアリかなと思いました。
例えば中継ぎに2中川を採用し、1入江と合わせてダイスお祈りしまくる1-1-2-1継投の9覚にしてみるのもアリかなと思いました。2中川だとドロー枚数も4枚に増えますからね。むしろこちらでも良いかもしれせん。そこはまた少し考えてみます。
とまあこんな感じでオールスター組んでみましょうぜというnoteでした。
構築を考えてみると結構楽しいですし、カードを探してみるだけでも色々と発見があり、普段の球団限定構築でそのカードを見かけた時にも役立つはずなのでオススメです。
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