【第40回センシングフォーラムに参加】スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
はじめに
こんにちは、杉浦研究室学部4年の辻です。8月31日、9月1日に高知工科大学で行われた第40回 公益社団法人計測自動制御学会センシングフォーラム計測部門大会においてポスター発表を行いましたので、参加報告をさせていただきます。神奈川大学の麻生典子先生、山路碧空さん、早稲田大学の小林麻衣子先生、関西大学の佐々木恭志郎先生との共同研究となります。
研究の概要
この研究は、スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムの研究です。
不適切なあやし動作は子どもの心身の健康や安全への影響や親子間の愛着つまり絆の形成に影響を及ぼします。そのため,養育者が適切なあやし動作を習得することは重要ですが、学ぶ機会は限られています。特に,初めて新生児の養育者となる場合は,必要な知識を欠いているために意図せず新生児に危険を与える可能性があります。こういった技術習得の支援は非常に重要である一方で,本物の新生児を使ってトレーニングすることは非常にリスクが高く倫理的にも問題となります。
そこで、スマートフォンを用いて専門家による新生児あやし動作の習得を,家庭で簡単に支援するシステムを提案しました。スマートフォンをぬいぐるみに取り付け、ぬいぐるみを新生児に見立ててあやし動作を行ってもらうと、スマートフォンに内蔵されたセンサにてあやし動作中のぬいぐるみの姿勢角、揺らしの大きさを取得します。助産師のあやし動作のデータを真値として、真値から逸脱した際に画面上と音声にてフィードバックを返すことで、ユーザが適切なあやし動作を習得することを支援します。
当日のフィードバック
現在育児を行っている方やセンシング技術を用いたシステムを作成するような企業の方などにも興味を持っていただけました。
また、新生児をどのような時にあやすのか、原因の分からない泣きに関してどのように接すればよいのかが分からない場合があると伺って、泣きの判断に関しても今後検討が必要であると感じました。
感想
初めての対外への研究発表での緊張もありましたが、様々なコメントを頂け、非常に参考になりました。
また、参加者の方々の研究のお話を伺って、センシング技術を有効に使った幅広い研究について知ることができ、とても刺激を受けました。
高知のごはんはゆずとかつおが有名で、食事も楽しめました。