
【SIG-DeMO2024に参加】模擬患者データを用いた整形疾患スクリーニング手法の提案
はじめに
杉浦裕太研究室に所属しているM1の髙井亮輔です。2024/09/25~2024/09/27に北海道利尻島にて開催されたSIG-DeMO2024において「模擬患者データを用いた整形疾患スクリーニング手法の提案」という題名で登壇発表を行ったため、報告させていただきます。
研究の概要


本研究では整形疾患(頚髄症及び手根管症候群)を患う実際の患者のデータではなく、症状が再現されるよう手指が物理的制御を受けた健常者(模擬患者)のデータを機械学習によって学習することで、整形疾患をスクリーニングする手法を提案しています。本研究が対象とする疾患は罹患率が低いため、実際の患者のデータを収集することは困難だとされています。そこで、収集が容易な模擬患者のデータを学習に用いることで、高精度スクリーニングの実現を目指しています。
当日のフィードバック
発表後の質疑応答では2つの指摘をいただきました。1つ目は「関連研究で紹介したテーピングによる手指制御方法では、疾患の症状をうまく模倣できるのか。」というものでした。2つ目は「医学的調査を行うことで、手指運動の見た目からではなく、医学的メカニズムに基づいて適切な手指制御方法が見つかりそう。」というものでした。これらの指摘に基づき、今後はテーピングでの症状の模倣可能性の調査を実施し、さらに対象とする整形疾患に対する医学的理解をより一層深めていきたいと考えています。
感想
初の登壇発表ということもあり緊張しましたが、発表後の質疑応答も積極的に行うことができ、研究者の方と深く交流できたという面でとても有意義な時間になりました。また、初めての北海道で、北海道らしいグルメを楽しみにしていたがなかなか孤島ゆえに辿り着けなかった一方で、自然が豊富に存在し、絶景スポットをいくつも回ることができました。姫沼に関しては、片道だけでも数時間かかり、とても疲れましたがとても良い思い出になりました。

