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資産を築くために特別な戦略は必要ない・初心者の投資戦略
投資初心者が資産を築くために特別な戦略は不要です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『投資初心者であれば』、投資特有のリスクを抑えるために長期分散の特性を最大限に活用したインディックスファンド(投資信託の一種)による積立投資1本でも行えばそれで完結するからです。
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ここでは投資初心者の投資戦略として「なぜインディックスファンド1本で完結するのか」を解説しています。
■ なぜ初心者の投資戦略にインディックスファンド?
親から資産を相続せずに大富豪になった資産家の多くが採用している資産形成の手法は実にシンプル。
彼らも一から資産を築き上げ、複利という仕組みを活用しました。
まずはじめに大富豪がよく採用しているファーストステップとしてインディックスファンドをお伝えしていきます。
▼ 投資信託とは金融商品の詰め合わせ
まず投資信託とは、株式や債券などを一かたまりの資金(ファンド)としてまとめ、運用の専門家が運用投資する金融商品を言います。
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投資信託は少額からはじめらることができ、分散ができてリスクヘッジにもなり、そして保全機能も高く、投資初心者に向く特性を備えているのです。
▼ インディックスファンド VS アクティブファンド
投資信託には大きく分けて2種・インディックスファンドとアクティブファンドあり、投資初心者には放置して効率的な収益が狙える前者がおすすめです。
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それぞれ以下のような特性があります。
インディックスファンド:株価指数に連動し費用が低い
ファンド例は日経平均225アクティブファンド:株価指数を上回る目標を持ち費用が高め
ファンド例はNISA成長投資枠 ニッセイ AI関連株式ファンド
株価指数を上回る意気込みを持つのがアクティブファンドでこちらの方がパッと見の印象的には収益性がいいようにも思えるのですが実際の勝率で言えばインディックスファンドの2-3割でしかありません。
例えば以下日本のアクティブファンドのインディックスファンドに対する勝率は32.72%です。
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日本に限らずアメリカ・カナダ・ヨーロッパのアクティブファンドの勝率も3割以下ですので、わざわざ投資初心者がアクティブファンドを購入する理由はないでしょう。
▼ 投資初心者に個別銘柄ではなくインディックスファンドが推奨される理由
例として投資初心者で個別銘柄である○○電力の株を検討していたとしましょう。しかし仮に原子力発電事故レベルのような不測の事故が起こって株価が暴落したとなれば、その株はなかなか復活しません。
株価には”人気や期待”という要素が織り込まれており、事故レベルのことがあって復活というのは難しいのです。
一方で金融商品の詰め合わせである投資信託を選べば、一社の株が暴落しようと他の株や債券などでリスクヘッジされて暴落は回避できます。
投資家としてこれほど安心材料はないと言って良いほどです。
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▼ 世界の三大投資家が妻への遺言書にS&P500を推している
実際、世界の投資家でインディックスファンドを好んで保有している人は多くいます。
未だに世界三大投資家と言われているウォーレン・バフェット氏は、奥さんへの遺言書で、以下のように記していると言われています。
『私の財産の9割をS&P500に預けなさい』
ある意味バフェット氏のS&P500への絶対なる信頼と安心感が感じらます。
バフェット氏からすると奥様は投資初心者ですから、「S&P500であれば安心だよ」と言っているわけです。
▼ 20年保有すれば「投資額の最小値は1%でありマイナスにならない」
事実、1960年からの50年のS&P500の利回りはおよそ10%でした。以下のグラフを読み解いてみましょう。
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1年間で区切れば投資額が+52%にもなり、-47%になる可能性もある
長期保有することでプラスマイナスは平均化される
20年保有すれば「投資額の最小値は1%でありマイナスにならない」
この3つがインディックスファンドそのものと言って良いほどです。とりわけS&P500は歴史が長いだけあり上のような事実や検証データもそろっているので投資初心者にこれほど向く銘柄もないと言えるほど。
バフェット氏に限らず、資産家でS&P500を好む人は多いです。ほか資産家が好む銘柄はオールカントリーでしょうか。
私はS&P500やNISAの回し者でもないですが、お金のプロとしていいものはいいので「S&P500はインディックスファンドの中でも一番おすすめ」とお伝えさせていただきます。
以下の通りS&P500は、「2030年までに1.6倍になる」と予測されています。
以下のコンテンツも参考になるでしょう。
▼ 日本人の投資初心者に火が付く理由
それでは「日本人の投資初心者が投資する理由」を挙げてみましょう。おそらく以下が一番モチベーションが上がるはずです。
上述してきたインディックスファンドは複利で増えていく性質をしています。複利とは利子にもさらに利子が付くこと。
以下が延々と繰り返されていくようなイメージです。
100万円の元本を5%の年利で運用したら1年目は105万円に
翌年は「5万円を元本に組み入れた105万円」に対して5%の年利が適用され2年目は1,102,500円に
以下はその複利早見表です。年数が経過することにより元本がどのくらいの倍数になるかを表しています。
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100万円を5%で運用したとき、二倍の200万円になるのはおよそ15年後です。
以下のとおり「72を年利で割ると将来的に元本が二倍になるのはいつか?」がわかります。
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現実的な例として「NISA制度の120万円のつみたて投資枠を3年連続使い切るとして」、年利5%で運用できたとしましょう。
10年放置すれば360万円の投資金額は487万円になり、15年には倍の720万円には到達する見込みです。
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▼ アインシュタインが自分の発明より上だと断言した複利
複利についてよく知らなかった人はおそらくこの力に驚かれるのではないでしょうか。
あの相対性理論の偉大な発明でアインシュタインが「複利は人類最大の発明」と言ったほどです。
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※なお、NISAで投資をするならば、以下のように「配当金の受け取り方法については株式数比例方式」に設定して非課税にするようにされてください。
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▼ 貯蓄から投資への本当の意味
2024年年始から国を挙げての一大イベントのように盛り上がった新NISA制度は、ふたを開けてみたら同年年末で「10人に2人のNISA口座保有率・20%程度」だったと言われます。印象的に少ないです。
年齢的にそもそも投資の存在すら遠いと考えられそうな64歳超の高齢者と未成年を除外し、投資ができる人の割合は58%程度と考えられ、明らかにNISA口座の保有率は少ないと考えられます。
そもそも日本人の資産の半分は預金・次に多いのは保険と言われ、欧米に比べて資産に占める投資金額の割合は極端に少ない。
最後に言えるのは「0.002%の利回りの銀行」にお金を置いても増えるはずもないということ。少なくてもインフレ率より上回る3%超の複利収益性資産に変えて今後に備えておくことをおすすめします。
投資初心者が月1000円の少額積立投資から始め、「1年後にこれくらいの額になった」といったような経験ができれば以下のように考えられるのではないでしょうか。
「月1000円の積立を10倍の1万円にすれば、結果も10倍になる」
投資はこのようにご自身の中で実績を積み上げて経験を大きくしていくことが何より収穫が大きいのではないかと思います。
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