【DEA社のホワイトペーパーを大解剖】日本クリエイターとファンが共創するPlayMining経済圏の真価とは?
こんにちは。日本でゲームギルドを運営しています、細金と申します。
この記事は、「Play to Earn」「稼げるゲーム」「JobTribes」「スカラーシップ」「$DEP」「DEA」「GameFi」といったキーワードにピンと来た方に読んでいただいていると思います。
少なくとも、何かしらの「ゲーム」という分野に関して興味がある方が読んでいると思います。
いまの日本のゲーム業界は、海外コンテンツとの厳しい戦いを強いられています。国内の雇用慣行や産業構造が複雑に絡み合っていることが原因だと言われています。中で特に問題視されているのが「クリエイターの地位の低さ」です。
今回のnoteでは、そんな「腕はいいのに儲からない」日本のクリエイターの地位向上につながる話を、Digital Entertainment Asset Pte Ltd. (以下DEA社)の手がける「PlayMining」経済圏の構想を紐解きながら、お伝えしていきます。
先日、DEA社のホワイトペーパーが一新されました。その中身を日本中のどこよりもわかりやすくお伝えしていきます。
このホワイトペーパーで実現しようとしている未来を理解できると、日本人クリエイターの地位向上につながる理由がわかるはずです。
また、
$DEPや、$PMG(PlayMining Gold:DEA社の発行する予定のガバナンストークン)を投資対象に考えている人にとっても
高収益を実現している「JobTribes」のスカラーシップに興味を持っている人にとっても
DEA社の目指している世界や、今後の社会の変遷、ゲームを通じて得られる体験の意義を想像しやすくなるはずです。
少し長くなりますが、ぜひ最後までお付き合いください。
ゲームをすればお金が稼げる時代がやってきた!!
最初に、ホワイトペーパーの序文の解説からいきましょう。
この一文は、DEA社の実現したい未来や存在意義を端的に現した文章ですが、次のように言い換えることができます。(そして、これがこのnoteの伝えたい主旨でもあります)
DEA社を本質を理解するためには
1「NFTゲーム(Play to Earn)」
2「GameFi(ゲームファイ)」
3「PlayMining(プレイマイニング)」
の3つの言葉を理解することが鍵となります。
順番に噛み砕いていきますね。
①NFTゲーム(Play to Earn)とは?
昨今、話題になっている「NFT」(ノン・ファンジブル・トークン)というキーワード。
NFTの難しい定義の話や技術の話はさておき、NFTに使われているブロックチェーン技術によって、ゲーム内で手にしたお金やアイテムに資産性がつくようになったのが、NFTゲームです。
簡単にいうと、
ドラクエでモンスターを倒して稼いだゴールドを日本円に換金できたり
ダンジョンで発見したレア装備を、他プレイヤーに売ることができたり
さらにFFなどの別のゲームに持って行って使えたりする
ということです。これまでのゲーム業界には主に
ハードとソフトを買ってプレイするか(スーファミやPlayStation)
基本プレイ無料のゲームに、後から課金するか(ソシャゲ)
の2種類がありましたが、ここに「ゲームをすることでお金が稼げる」という新しいコンセプトのゲームが誕生しました。それが「Play to Earn」です。(Play to Earn=NFTゲームだと思って良いです)
DEA社はこれまで
トレーディングカードバトルゲーム「JobTribes」
パズルゲーム「PlayMiningPuzzle×JobTribes」
コインプッシャーゲーム「ラッキーファーマー」
の3タイトルをリリースしてきました。2022年にはさらに10ゲームに広げる計画です。
②GameFi(ゲームファイ)とは?
そして、この「NFTゲーム」に金融( "Fi"nance)が組み合わさったのものがGameFi(ゲームファイ)です。
NFTゲームの中で稼いだお金は、ゲーム会社が独自に発行する仮想通貨になります。この仮想通貨を、別の仮想通貨に交換したり、ドルや円などの法定通貨にも現金化できます。要するに「両替え」です。
他にも、ゲーム内で稼いだ仮想通貨を、ゲーム内の取引所に置いておく(貸す)と金利報酬が手に入る、という仕組みもすでに出来上がっています。
つまり現実の金融の仕組みとほぼ同じようなことが、ゲームで稼いだお金や手に入れたアイテムを通じてできるようになった、ということです。
この辺りの仕組みは専門用語が多く、とっつきにくいかもしれませんが、より深く理解したい人がこちらの記事も参照してください。
③PlayMining(プレイマイニング)とは?
NFTゲームとGameFiが理解できれば、DEA社の手がける「PlayMining」についても理解するのは簡単です。
DEA社はこのPlayMiningという仕組みの中で、
独自に発行した仮想通貨「DEAP Coin」(DEP)を通じて(図の①)
自社でも他社でもNFTゲームをローンチできるようにした(図の②)*1
ユーザーが簡単にゲームをプレイできるようにした(図の④)
ユーザーが簡単にNFTを売買できるようにした(図の③)
NFTが取引されるたびに、NFTを作成したクリエイターにロイヤリティが落ちる仕組みにした(図の⑤)
ということです。
特に、5番の「クリエイターにロイヤリティが落ちる仕組み」が、日本人にとって非常に重要な意味を持ちます。あとで詳しく説明しますので覚えておいてください。
*1:ゲームの他にも漫画を流通させる構想もあります。漫画を読めばお金を稼げる、言うなれば「NFT漫画」や「MangaFi」なるものが、近いうちに実現すると思われます。
PlayMining経済圏で日本のクリエイターを世界に!
大枠が掴めたところで、ここからは、PlayMiningの仕組みについて具体的に深堀していきます。
PlayMining経済圏の中には、大きく分けて「ゲーム」「NFT」「金融」3つの分野があります。その中に、独自のトークン発行・ブロックチェーン技術、メタバース構想が内包されています。(上図)
「ゲーム」「NFT」「金融」の話はこれまでしてきた通りですが、DEA社のPlayMiningを語る上で、もう一つ無視することができない要素があります。
それは「日本人著名作家によるNFT制作」です。
【DEA社の強み】日本人著名作家によるNFT制作
DEA社が運営するNFTカードバトルゲーム『JobTribes』などのゲーム内では、日本人著名作家の手がけたNFTを使用することで、ゲームを有利に進めることができます。
PlayMiningに参加している作家さんは以下の通りです。(一部、順不動)
藤原カムイ氏:「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」など
真島ヒロ氏:「RAVE」「フェアリーテイル」など
小川悦司氏:「中華一番!』シリーズなど
美樹本晴彦氏:『TVアニメ超時空要塞マクロス(キャラクターデザイン)』 『甲鉄城のカバネリ(キャラクターデザイン)』など
西井輝実氏:「呪術廻戦(チーフ作画監督)」「アニメ・ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(キャラクターデザイン)」など
皆川亮二氏:「スプリガン」など
月山可也氏:「エリアの騎士」など
江川達也氏:「まじかる☆タルルートくん」など
海老原武氏:「まいっちんぐマチコ先生」など
萩原一至氏:「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」など
土居孝幸氏:「桃太郎電鉄」シリーズなど
宮下あきら氏:「魁!!男塾」など
岡野剛氏:「地獄先生ぬ〜べ〜」など
この他にも「金田一少年の事件簿」や「神の雫」などの原作者として有名な樹林伸氏が、「JobTribes」のストーリーの原作も担当しています。
さらには、ヤッターマンで有名なタツノコプロや。ファイナルファンタジーシリーズで有名な天野喜孝氏もNFTを制作されています。
・・・漫画ファン・イラストファンならたまらない、オールスターメンバーですよね。
PlayMiningはクリエイターの復権を目指す仕組み
PlayMiningでは、こういった著名なクリエイターさん達が制作したNFTがマーケットで取引されるたびに、本人にロイヤリティが支払われています。
これまでですでに、日本円にして1億円以上の報酬が支払われています。
自分の書いたイラストデータが資産となり、売買されるたびに何百万円・何千万円という報酬になって返ってくるので、参加されているクリエイターさん達はとても驚いているようです。
また、PlayMiningの仕組みの外でもNFTが流通できるように、Binance Smart Chain(BSC)などの、他のサイドチェーン(*2)との協力も進められています。
NFTの良いところは、ブロックチェーン技術によって、その取引が全て公に記録されることにあります。すると二次流通・三次流通で起こっていた取引に関しても、著作者にロイヤリティを還元できるようになります。
*2:サイドチェーンとは、基盤となるブロックチェーン仕組みの上に、その問題を解決した仕組みとして実装されたブロックチェーン。BCSは取引手数料が(ガス代)が高騰したイーサリアムの基盤のネットワークの課題を解決し、安価で高速な取引を実現したサービスです。
日本の「二次創作」文化が抱える問題とは?
話は少しそれますが、日本は「二次創作」大国です。
二次創作とは、同人誌やMADムービーなどの『原著者と無関係な個人によって書かれた創作物(イラスト・漫画・映像・音楽など)』のことです。
日本のコンテンツは、この二次創作によって支えられている面が無視できません。(二次創作の祭典、コミックマーケットの経済効果は100億円以上)
腕の良いイラストレーター(神絵師と呼ぶ)さんが、鬼滅の刃のイラストをTwitterでアップすると何万リツイートにもなって拡散され、それが作品の人気を後押し、するといったことが日夜行われています。
著作者としては、二次創作によって原作の売れ行きが伸びることもたぶんにある反面、著作物を悪意のある形で改変されてしまう可能性もあるため、全面OKにも・全面禁止にもできないというジレンマを抱えています。
NFTは「二次創作」の闇を照らす光になる
実は、NFTはこの「二次創作」の問題点を解消しうると期待されています。
NFTとして出品された著作物は、全ての取引が記録されていくため、いつどこで誰に(どのウォレットに)どれだけ売れたのかを、確認することができます。
さらに、NFTには収益分配ルールをコードで「書き込む」ことができます。そのため、取引がされるたびに、その収益分配ルールに基づいて、自動でクリエイターに著作料が還元されるのです。
DEA社は、この著作者の権利をしっかりと守る技術をプライベートチェーンで実現しているため、上記のようなそうそうたるメンバーのクリエイターさんがこぞって参加してきている、というわけです。
情報を保護するための「あえて中央集権的な」経済圏
一般的に、ブロックチェーン技術は「改ざんのしにくさ、透明性があること、管理者がいないこと」が売りです。このように公に開かれたブロックチェーンをオープンチェーン・パブリックチェーンといいます。
対して、特定の会社しか管理ができない「プライベートチェーン」は否定的に捉えられがちです。しかし当然ながら、情報セキュリティ・医療など「オープンになってはいけない」分野もたくさんあります。
DEA社は、このプライベートチェーンの技術が評価され、それぞれの分野で上場企業とも資本(業務)提携を進めてきました。
DEA社の目的は、あくまでも良質なエンターテイメント体験を提供することであり、ブロックチェーンは理想を実現するための手段にすぎず、NFTゲームを出すことが目的ではありません。
CSOの山田耕三氏も過去のインタビューで、以下のように答えています。
日本が誇る漫画、アニメ、ゲームを世界中に届ける
加えてDEA社は、電子書籍取次の大手「メディアドゥ」とも資本業務提携をしています。
メディアドゥは、欧米圏に1,000万人以上のユーザー数を抱える「MyAnimeList」という世界最大級の日本アニメ・マンガのコミュニティメディアを運営している会社です。
この資本業務提携によって
DEA社が持つノウハウでメディアドゥの電子書籍事業を支援
PlayMiningプラットフォームで日本産コンテンツをブロックチェーンゲーム化する
メディアドゥのネットワークによって、グローバルにマネタイズ
MyAnimeListとの協業による、PlayMiningプラットフォームのプロモーション強化
がされる予定です。
幻冬社が行ったインタビューによれば
とのことで、こちらが前述の「MangaFi」につながっていくのではないか?と思われます。
日本のコンテンツ・クリエイターの地位向上を「PlayMining」で
以上の事実から、DEA社は単に「NFTゲームを作って儲けよう」としている会社ではない、ということがわかります。
ホワイトペーパーに
と書かれているのには、こういう背景があったというわけですね。
DEA社の実現したいことはLAND構想の中に詰まってる?
かなり前置きが長くなりました。ここからが本番です。
記事の冒頭で、
と書きましたが、これを実現させるのが「PlayMining Verse」(PlayMining版メタバース)です。
CEOの吉田直人氏も、日経新聞の取材の中で
と答えていますが、この「コンテンツを持つ人が独自にコミュニティーを作り上げていく世界」を、メタバースの中で作ろうとしています。
ホワイトペーパーの図を使いながら、その中身を紐解いていきましょう。
第一章:クリエイター国と国民たち
「PlayMining Verse」の中では、メタバース内の特定の区画を使って、クリエイターが「国」を作ることができます。国土、国旗、歴史、文化などを自由にデザインすることも可能です。
これはいわば、漫画やアニメ、ゲームなどの作品の世界観を定義するために使われる設定資料が具現化したようなものと言えます。
ファンは、そのLAND(メタバース上の土地)を購入することによって、そのクリエイターの作った「国」の国民になる権利を得られ、自分の大好きなクリエイターが作った世界にアバターとして入り込むことができます。
またその国民であることを証明したアイコンをプロフィール画像として使用することも可能です。
いまでも、Twitter上で共通したクリプトアートのアイコンにしている人たちを見かけると思いますが、今後は同じ国の国民であることを共通点として、ファン同士のつながりが発展していきそうですね。
第二章:クリエイター国と伝説の竜
LANDが発売されたあと、開発の期間を経て、LAND購入者は実際にその空間内に「入国」できるようになります。
そこでは、例えばある国民が二次創作でつくった作品を、別の国民に売るお店ができるかもしれません。
(前述の通り)原作者にロイヤリティーが還元される仕組みになっていますので、二次創作をした国民も、原作者の許可のもと胸を張って作品を売ることができます。
他にもクリエイターごとに設定した、その国ならではのイベントやSTORY、商行為を体験することができるようになるでしょう。
また、ホワイトペーパーには「国を跨いでモンスターが出現し、時には恩恵を、時には損失を国に与える」ようになるとも書かれています。
これによって、クリエイターと国民達は、一緒になってそのモンスターから国を守ろうとしたり、あるいは別の国と一緒に共闘するようなこともあるかもしれません。
この後にも、
第三章:クリエイター国と無限の世界
第四章:クリエイター国とその先の秘密
といった構想が書かれていますが、現時点ではその詳細は明らかになっていません。
「PlayMining Verse」が実現する新しいファンコミュニティ
PlayMining経済圏の中では、クリエイターとファンの交流の方法が2通りあります。
一つは、NFT売買やNFTゲームを通しての間接的な交流です(上図左側)。NFT売買やゲームをすることでクリエイターにロイヤリティが入るため、あくまで間接的(Indirect)な関係です。
もう一つは、ファンがクリエイターの国にアバターとして入り、メタバース空間で直接的に交流するケースです。(上図右側)。
「PlayMining Verse」の中では
クリエイターが「国」を作り上げ、より多くの「アバター=国民」を呼び込む
国民が多ければその分、国内の経済活動(=NFT売買など)も活発になり、LAND内GDPが上がる
クリエイターとファンが一緒になって「国」を作り上げていく、という共通のゲーム体験を通じた「Play to Earn」が実現する
ということが起きそうです。
左側から右側へは、NFTゲームを通してクリエイターのファンになった人が、そのクリエイターの「国民」になるべきメタバースに流れていき、
右側から左側へは、メタバース内で生まれた新しいゲームやNFT作品を左側の領域に持ち込んで流通させるといった流れが起きます。
これが日本の誇る有名作家たちによって実現するわけです。
完全に妄想の中の話ですが、攻殻機動隊の世界観のメタバースや、Hunter×Hunterのグリードアイランドを模したメタバースもできるかもしれませんね。
そこでクリエイターとファンが一緒になって、経済圏を作っていくという構想はとても夢がありますね。
「PlayMining」の中だけではなく、メタバースにおける日本人クリエイターの重要性はこちらの記事にもまとめました。
まとめ
とはいっても、そんな夢のような世界が本当に実現するの?と思った人もいるかもしれません。
そんな方には、ぜひこの動画を見ていただきたいです。(再生時間を設定してあります)
この動画は、Unreal Engineで作られたフルポリゴンの動画です。実際の街に見えるような景色も、すべてゲームエンジンで作られています。
実際に映画マトリックスの世界を体験しよう、というコンセプトで作られています。
こういった技術がメタバースの中に応用され、誰でも簡単にリアルな「国」を造ることができるようになるなら、これまで説明してきたような「PlayMining」経済圏の実現性はかなり高いと言えるのでしょう。
確かに、少し先の未来ではありますが、そう遠くない未来です。
少しでも興味を持ったのなら、まずは、PlayMiningのゲームで「Play to Earn」を体験してみてください。
他のNFTゲームとは異なり、メールアドレスと電話番号があれば、無料で始められます。