平手友梨奈「ノンフィクション」
このblogは2021年11月2日に私のHP「Lovely♡Channel」にてUPしたものでnoteでの再掲載になります。
「平手さんの踊り・・・震える…」
この1件のツイートから彼女との出逢いはスタートした。
平手友梨奈推しを公言してから早4年が経過しようとしている。彼女との出会いは2017年冬のFNS歌謡祭。平井堅氏とのコラボ企画で「ノンフィクション」をソロダンスで披露した。私がそれを知ったのはその翌日。広瀬すずさんのツイートからでした。
このツイートを見るまで、平手友梨奈の名前も存在も知りませんでした。当時16歳ということも、14歳で欅坂46のセンターとしてデビューしていたことも全く知りませんでした。しかしこの映像を観た衝撃は今でも覚えています。一日で何回映像を観返したことか分かりません。AKB48や乃木坂46の存在は知っていましたが、アイドルとは全く無縁の位置にいた私はニコニコ笑顔を振りまいてる職業くらいにしか思ってないアイドルに少し冷めた人間でした。
凄い演技!!!
誰この子?
え?まだ16歳!
え?アイドルの子なの?!
凄く悲しげな演技するね
何度観ても引き込まれる
気になって仕方ない
この映像を観られた方は同じような感想を持たれたことでしょう。ダンスのレベルが高いのは当然、歌詞から思い描くイメージ以上の表現力。平井堅氏との声と交わることで更に凄みを帯びていました。ダンスが上手な人は沢山知っています。だがその何方にも当てはまらない。これを「唯一無二」と呼ぶんだなと後々気付きました。そして私と同じく、ここから平手友梨奈の存在を知り深い沼にはまった人も少なくないでしょう。
私は沼に引き込まれるどころか自分で進んで入っていく感覚がありました。この子はどこか他のアイドルとは違う。追いかけないと後悔する。遺伝子がそう訴えかけていました。
その答えは間違っていませんでした。彼女が所属する欅坂46の楽曲を覗くと、そこにはキラキラ輝く思春期の少女がいたかと思えば、笑顔が一切無く怖く感じるくらい孤立した少女もいる。演技とはいえ、ここまで役に入り込める子は滅多にいない。役から離れると今時の普通の女の子。そんな映像が幾つも流れてくる。彼女は間違い無く本物でした。しかし、私が知った平手友梨奈はそうではなかった。彼女から普通の女の子の素敵な笑顔が奪われていたのです。
遡ること数ヶ月前。2017年6月に私の知らないところで事件は起きていた。皆さんもよくご存知の握手会での発煙筒事件。報道では平手友梨奈と柿崎芽実(当時けやき坂46)のレーンを狙っての犯行とされている。ここに書くのも不愉快なくらい許されない非道で下衆で最低な行為だ。彼女の精神的な傷は想像に絶する深さだろう。「殺されていたかもしれない」そう考えただけでも息が詰まる。彼女から笑顔が消えたのも不思議なことでは無いし、むしろこの世界に戻ってきてくれた事が奇跡に近い。
同時期(2017年4月)に発売された『不協和音』も平手信友梨奈から笑顔が消えたもう一つの理由として挙げられる。この曲は欅坂46の楽曲の中でも特に主人公の気持ちが全面に表現される楽曲で、ファンから「神曲」と言われる一方「魔曲」とも呼ばれくらい毒性の強い曲。平手友梨奈は楽曲の主人公に憑依(この表現は好きでは無い)すると言われており、どの楽曲の「僕」や「私」でも期待通りの姿で現れてくれる。デビュー曲の「サイレントマジョリティー」もとても強い気持ちを表現する曲だが、この曲は彼女達の強い意志を全面に表現した希望に溢れた前向きな曲でその意味合いは全く違う。2nd「世界には愛しかない」や3rd「二人セゾン」は「私」を描いたアイドルらしい楽曲でこちらも全く異なる。今までのどの楽曲とも違う主人公「僕」を表現する事で彼女の笑顔は画面から消えていった。ある生放送の歌番組で、メンバーがMCと笑顔で受け答えしている横で終始俯き無表情で立っている姿は本当に衝撃的だった。バッシングもあり心配は当然あったが、何が彼女をこうまでさせるのだろう、これは平手友梨奈なのかそれとも全く違う別人なのか。彼女は楽曲を披露する何時間も何日も、もしかしたら4th期間ずっと主人公の「僕」だったのかもしれない。そんなことをずっと考えていた。そこには彼女に対する興味しかなかった。
平手友梨奈と出逢った時期は私の人生で絶望期でした。自ら命を絶つことは無くとも、無気力、喪失感、車で泣きながら叫ぶ日も少なくありませんでした。詳細はここでは伏せますが、人生の答えを見出すことの出来ない暗闇の中で、絶えるのを待つ日々でした。そんな時、彼女は暗闇の中で立ち止まっている私をすぐに手を引っ張って逃げ出すのでは無く、私が歩き出すまで隣で待ち続けていてくれたのです。暗闇の中でもハッキリと私には天使の姿が見えました。(寄り添ってくれる姿は人気が出た今でも全く変わりません)
同じ闇を抱えた天使に出逢えたからこそ彼女を大好きになれたかもしれない。キラキラ輝くアイドル期も彼女に間違いはない。だがその頃に出逢っていたら、同じ結果になっていたかはわからない。しかし結果的に彼女の存在に救われ、生きる希望を与えられたことに嘘も間違いも無い。大袈裟でも無く彼女は私にとって生きる活力。いつか彼女に会って「ありがとう」と伝えたい。そして全力で抱きしめたい(抱きしめたいだけ笑)。
現在、欅坂46を卒業しソロ活動する彼女は、雑誌、CM、モデル、歌手、映画、ドラマと引くてあまたな活躍で様々な「平手友梨奈」を魅(見)せてくれる。あの頃の素敵な笑顔も戻り、少し大人になった彼女もめちゃくちゃ可愛いし、めちゃくちゃカッコいいし、めちゃくちゃ大好き。もっと欲しいもっと欲しいと欲求願望が激しいが、彼女はそんな気持ちを見透かした様に焦らしてくる。そんな彼女に一喜一憂してしまうオタクな私。
欲張るとシャボン玉の様に一瞬で儚く消えてしまいそうな彼女だが、これまで以上に空高く舞い上がることを我々ファンは信じて止まない。
【今日の総括】
平手友梨奈がたまらなく大好きだ