幽玄なる邪に誘われるは
ダーツがひとつ、投げられた。それは俊敏に空を裂き、的の中心に突き刺さる。
「つまんない」
ダーツ=デラアーツは大きく跳んで、ベッドを召喚し頭から落ちた。ぼふん。
ジャシン様が他文明を侵攻している間、特に何もやることがない。アルトゥス様から不用意に外へ出るなと言われているし、幾重もの暇がミルフィーユとなり私の心の働きを鈍らせている。
つまらなくて暇で、消えそうだ。退屈でクソで、死にそうだ。何の気なしに、矢を投げた。それはとても弱くて、勢いがなくて、ぐしゃぐしゃの折り紙で作られた紙飛行機みたいに呆気なく墜落した。そこに、余りにも幽かな闇を煌めかせて。
『ジャ』
その一言で、部屋が消滅した。
『ガ』
反射的に防御に使った巨大なダーツの矢は、呆気なく呑み込まれた。
『イ〜〜』
「なになになに!?」
唐突な出来事。先ほど投げた矢から、このドラゴンが呼び寄せられたのだ。ドラゴンは大量の仄暗く光る腕を全身に纏い、笑い声を喧しく散らしながら空中で舞踏した。デラアーツは悔いる。死が肌に触れる。太古に戦ったことのあるそのアビスの名は、ジャガイスト。
『スト』
ジャガイストの口から、背中から、目から零れ出る半透明の青白い手々がこちらへ伸びる。しかし無数の手は突然降り注いだ、隕石の如き鉄駒に踏み潰された。
「あまり部下を虐めてくれるな」
「アルトゥス様〜!!」
駆けつけたノチェス=アルトゥスは荘厳な佇まいを以てジャガイストと対峙する。
「…あまりに突拍子もないことだが、事情は大方予想がつく。奴を再び封じ込める手立てはあるか、デラアーツ?」
「しょ…召喚に使ったダーツの矢をもう一回あいつの額に突き刺せば、奴は元いた深淵の淵源へ帰ります!」
「そうか。それはまた、随分とチェックメイトが遠いことだ」
アルトゥスは膨大な手群攻撃を捌きながら言う。ジャガイストは、当の「ジャガイストを帰らせる矢」を舌の上に乗せて見せびらかし、ジャガジャガと嗤っていた。
『ジャ』
女性の高音と男性の低音、咆哮やノイズがめちゃくちゃに混ざり合ったような声が深淵に響き渡ると同時に、アルトゥスの鎧は一片も残さず剥がれる。
『ガ』
剥き出しになったアルトゥスの胸へ青い手が触れた。そこを中心として、彼の全身にひびが入る。
『イ〜〜』
「ここだ」
アルトゥスは、新たに招来した大きなチェスの駒を掴んで全方位を薙ぎ払った。黒々い手の数々は霧散し、ジャガイスト本人も視認不可能なほど遠くへ吹き飛ばされていった。
『スト』
そして次の瞬間、背後に出現したジャガイストはアルトゥスを砕いた。
自らの身体の残骸が宙に舞う中で、地面に落ちゆく頭部が呟く。
「読み通りの盤面だ」
飛散した腕は、楽しそうに踊り狂う邪幽の口内目掛けて飛び込み、その中にあるダーツの矢を外に払い除けた。デラアーツはそれを間一髪で掴み取り、地の深淵に吸い込まれ消えた。幽手が延伸し追跡する。
「逃さん」
肉の潰れる音が立て続けに鳴る。ジャガイストの体内から、6つの駒が突き破り出現した。
ジャガジャガ、ジャガジャガ。沢山の笑い声が重なって奏でられていった。
……
「かくかくしかじかでジャガイストが復活しちゃったの!なんとかみんなで倒すのに協力して!」
私の言葉は、ベル=ゲルエールとヨービリン=リリンの抜け殻を利用した通信によってすぐさま深淵中へ伝えられる。しかし、それを聞き届けることができた者はごく少数であった。深淵にいるほとんどのクリーチャーは既にジャガイストの瘴気に当てられ、魂を抜き出された状態になっていたのだ。
「外に出張ってるアビスも多い。…こりゃワイらでなんとかするしかありまへんなぁ」
サーイ=サイクルが出揃った遊撃の六騎士に向かって言うが、彼も含めてそのほとんどが這いずり回るのが精々であり、まともに動けるのは私の他にビリヤード=ヤドロンド程度のものだった。
「前回はジャシン様が、貴公の力を利用してあいつを淵源へ送り込んだんだったかな?」
「そう!そうよヤドロンド。それが何故か解放されたの、私は能力使ってないのに」
「厄介だな。ジャガイストの権能は…」
ヤドロンドの言葉の途中で壁が破壊され、瞬間三つの咆哮と共に爪痕がそこら中に刻みつけられた。青白く、ぼんやりと光る狂犬の姿が深淵に浮かび上がる。
「バッ…バウワウジャ!?なんでここに」
「…アビスの魂を操る力。死したアビスも例外でなく、部分的な出力だけならジャシン様よりも高い。もっと悪いことに、バウワウジャを止められる奴はこのヤドロンドを含めてほぼいない」
バウワウジャが地を蹴ると、まばたきの間もなく床は粉々になりヤドロンドは壁に叩きつけられた。頭をぱっくりと喰われる目前で、ヤドロンドは右手のキューに牙を噛ませ防いでいる。
「逃げたまえデラアーツ、ジャシン様が帰還されるまで。貴公の力がジャガイストに支配されれば、ジャシン様の御身も危ない」
右手のキューが粉砕され、今度こそ獲物を喰らおうと狂犬は三つの頭でかぶりつく。しかしそこで、ロシアン・ピラミッドサイズの球が下方よりバウワウジャを打ち上げた。
「ヤドロンドは、この野蛮な獣ともう少し戯れることにする」
15個の球が床も壁も、しっちゃかめっちゃかに反射して叩き割り、そうして空中に舞った微細なガレキ一つ一つにさらに反射と加速が重ねがけられる。バウワウジャは獣故の性質か、6つの眼で球の動きを追って動きを止めた。はっ、はっ、と邪悪な吐息が小刻みに口から漏れている。興奮しているようだった。ヤドロンドが修復したキューで、ちょうど眼前に浮かんだ球を渾身の力で撞くと、あたりの空流を巻き込んだ轟音と共に、深淵の奥の奥へ至るまで染み渡る衝撃が発生した。
咆哮。咆哮。咆哮。
ヤドロンドの撞球と同時に、三つの喉奥から放たれたどす黒い閃光が球をことごとく滅した。咆哮はヤドロンドの四本脚までもを粉々に砕き、ついに彼は地に伏せる羽目になった。
「…もう、敗北か。もう少し楽しみたかったんだが」
獰猛な唸り声が、ざらざらとヤドロンドの心臓を撫でた。
狂犬が再び飛びかかる。
その刹那、飛びかかりよりも速く飛来するものがあった。
「…愚か者め。逃げろと言ったろうに」
バウワウジャの眼前のガレキに、召喚のダーツが突き刺さった。
どさり。音がして、バウワウジャは眠りに落ちる。
「ふむ。やはり魂でも寝つきの良さは変わりないようですね」
召喚されたソファ=ソフティソニアはバウワウジャの頭にぽんぽんと軽く手を置いた。
「あなたがわたくしを呼んだのですか?的確な判断です、これに純粋な力で対抗できるのはわたくしかアルトゥスさんだけですから」
ソフティソニアは私に向き直る。私はさっきまでの極限状態のせいで息も絶え絶えで、汗が体中から噴き出していた。
「…なんで戻ってきた?」
ヤドロンドの問い。私にもよく分からなかった。さっきからバクバクしている心臓と比例して、高鳴っていく私の心が。退屈のミルフィーユが一斉に瓦割りされたような。
「わたくしは魂の抜けた方々をソファに乗せて診ていたのですが…どうやら大元を断ちにいかなければならないようですね」
ソフティソニアは元々"落座"という称号を与えられていた、折り紙つきの実力を持つアビスだ。なぜ称号が剥奪されたのかは分からない。知っているのは、称号を奪われてから「夢」に拘るようになったことくらいだ。
「まだ動けますか、ヤドロンドさん」
「無論だ。この程度でくたばるほど、このヤドロンドは脆くない」
「さっき『もう敗北か』とか言ってたのに」
「ど突いてやろうか?」
「アビスへの誘いのようなセリフを吐いている場合ではありません。ジャガイストがアルトゥスさんの動きを封じこちらに向かっています、お二方は逃げ」
『ジャ』
地を這いずっているアビスたちが消滅する。
『ガ』
「まずい!」
咄嗟に私を庇ったヤドロンドが、跡形も無く消え去った。
『イ〜〜』
「…トレースさんの魂を抜いたのはあなたですか」
空より悠々と君臨するジャガイストの前に、ソフティソニアが歩み寄る。
「そうですか、そうですか」
ソフティソニアは、手負いのアビスの治療を務めていた。治療とはいっても、一度殺して蘇生する痛そうな方法だけれど。治療対象にはノワールアビスのような、独特の言語を持つ者もいることもあるから、対象者の頭の中にある情報から言葉を逆算して翻訳できる技能を持つソフティソニアが選ばれた…そう聞いている。とどのつまり、ジャガイストの言葉も分かるはずだ。
もしかしたら。とある考えが頭をよぎり、それはソフティソニアがいれば真偽を確かめられる。問題はその暇も無い事だ。なんとかジャガイストの攻撃を凌がなければ。
『ス…』
「どんな夢がお望みだ?」
重低の声が走り、ソフティソニアの四つの眼窩が真っ赤に瞬くと、彼は襲いくる幽手の二つを握り締め思い切り引き抜いた。手はジャガイストの体を破壊しながらすっぽ抜けると、奥に繋がっている二人のアビスの青白い姿を顕にした。幽手は消滅し、二体のアビスの魂らは本体に還っていく。
「え…強!ソフティソニア、アナタこんなに強かったの!?ここまでとは…」
「油断はできません、あの手はアビスの魂によって作られています。こうして上手く対応できればいいのですが」
『ジャジャジャジャジャジャジャジャジャ!』
嗤い。手。手手。手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手。
「こう手数が多すぎるとどうにもなりません」
ソフティソニアは私を抱え、自らが召喚された時に使われたダーツを額に突き刺し、元いた場所へ転移した。
……
「作戦会議です、猶予は甘く見積もって3分。考えがあるのでしょう、デラアーツさん?」
「…うん。ソフティソニア、ジャガイストの目的って」
「それならば最初から彼自身が言っていましたよ。攻撃と共に繰り出されるかけ声」
「『ジャ』『ガ』『イ〜』『スト』ってやつ?」
「はい。わたくしたちの言葉に置き換えれば、『あ』『そ』『び〜』『ましょ』と」
「…やっぱり」
ジャガイストは最初もさっきも、愉しそうに笑っていた。やっぱり遊びたがりなんだ。
気持ちはよく分かる。私は遊撃の六騎士が一人、ダーツ=デアラーツ。この身はダーツのためにあり、そのためなら命だって惜しくない。
それなのに、ずっと辛気臭い扉の中時間を持て余すばかりだった。折角幾万年の時を経て外へ繋がったというのに。退屈は闇をも殺す。何も無い淵源に数えきれない年月を過ごしてきたジャガイストは、どんな気持ちだったろう。
あの時、何の気なしに放ったダーツ。私の飽食の象徴。渇いた心と、閑散の具現。
きっとジャガイストは、それに共鳴して現れたんだ。
あの瞬間、突如部屋が消し飛んだ時。急に命の危機に晒された時。かつてない絶体絶命が到来して、呆気なく死んでしまいかけた時。
私はどうしようもなく笑顔だったんだ。
『ジャ』
あ。
「!まだ1分も経っていないというのに」
ソフティソニアの全身に穴が開く。
『ガ』
そ。
倒れた彼を捨て置いて、私に向かって舌が長く伸びる。ぽたたっと垂れた唾液が、私の頭を少し溶かした。
私も同じ気持ちだよ、ジャガイスト。
「イ〜〜スト」
口を大きく動かして、掛け声の続きを私は紡いだ。ジャガイストの動きが止まり、目が大きく見開かれる。なんで今まで逃げ回って来たんだろう?最高の非日常が、最上の遊び相手が眼前にいたのに。
さあ、ジャガイスト。
「遊びましょう!」
私は無数のダーツを投げた。
ジャガイストの手手に突き刺さり、抜け殻のアビスも、魂を操られ無かったアビスも、とにかく大量に出現していく。
『ジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャ!!』
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
ラゼル=ズバイラル、カボード=ロウ、クロック=クロニクル。静観を決め込んでいた者も無理矢理引きずりだされ、応戦を余儀なくされる。いいわね、プレイヤーは多いほどいい!!飛び交うダーツと共に、混沌は際限なく加速していった。嗚呼。嗚呼!
「なんて楽しいのでしょう!」
……
やがて。召喚されたアビスは殆どが倒され、一部はダーツを自分に刺し直して帰り、広がるのは亡骸だらけの地面ばかりだった。ふわり、まるで疲れた様子のないジャガイストが浮かび上がって私のすぐ前に降り立った。とても近くに顔が寄せられる。
『ジャガガ。ガ、ジャ、ガガ』
さも愉快そうに口角をつりあげ、腕に変化させた舌で私の頬に触れてきた。私は疲労のせいで、鋭いつま先を地面に突き刺し立っているのがやっとで、指一本動かせない。
「私も、楽しいよ」
何となくそう言うと、つりあがった口角はさらにさらにあがって裂けて、枚挙に遑のない数の腕をでろでろと下に垂れ流した。人差し指を立てた一本の腕が、私の額まで伸びる。
『ジャ』
指を右に振って言った。
『ガ』
左に振って言った。
「…?何?」
『ジャ。ガ。ジャ。ガ。ジャ。ガ。ジャ。ガ。ジャ。ジャガジャガジャガジャガジャガジャガジャガジャガ!』
「…?」
発声と共に、左右に指が動く。メトロノームみたいだ。かちこちかちこち。
しばらく揺れて、右に止まった。
『ジャ!ジャガガ、ジャガ、ジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャ!!』
ジャガイストは愉快に嗤い、踊り、舞った。私も自然と笑顔になり、そして…彼の額に、ダーツの矢が突き刺さった。どすり。
「…念の為、わたくしが矢を持っていて正解でしたね。はぁ…」
亡骸に紛れたソフティソニアが、傷を修復しながら立ち上がった。ジャガイストを原点に煌びやかな闇が生まれ、
『惜しいなぁ。また今度ね』
彼は最期、幽玄に微笑んで淵源に帰った。
「…一件、落着…?」
私は膝から崩れ落ち、周囲の亡骸同然になる。対して、囚われた魂は肉体に還り、ちらほら意識を取り戻す者も出始める。
「それにしても、随分危険な橋を渡りましたね」
汗だくのソフティソニアが見下ろしてくる。
「…そう?楽しかったしいいわ。ジャガイストとだって、最後ちょっと分かり合えたし」
「う〜ん、いや…ちょっとどうでしょうね…」
彼は何故かやたらと不安げに振る舞いながら、死体の回収を始めた。
……
『メインディッシュ。最後にゲームしよう!君を殺すか、殺さないか。楽しくなって来たなぁ!』
「私も、楽しいよ」
『こっちが、殺す』
『こっちが、殺さない』
「…?何?」
『ど。ち。ら。に。し。よ。う。か。な。どちらにしようかなどちらにしようかなどちらにしようかなどちらに』
「…?」
『殺す!殺す、殺、殺スコロコロ殺コロジャハハハハハハハ!!』
どすり。
『惜しいなぁ。また今度ね』
「えー、以上がわたくしの聞き取った最後の会話の内容になります」
「ひいいいいいいいいいいいい!!」
私は悲鳴を上げた。
「貴公、煩い。このヤドロンドの傷に染みる」
「だってぇ!こんな怖いオチだとは思わなかったんだもん!!」
「あれだけ私欲のために楽しんで戦ったんだ、自業自得だろ」
「ヤドロンドだってバウワウジャと楽しそうに戦ってた!」
「被害も必然性も全然違うだろうが!」
「貴様ら」
アルトゥス様が一声かけると、二人ともぱったりと口喧嘩をやめた。
「遅かれ早かれ、ジャガイストの復活は起こり得ることだった。ジャシン様のお手を煩わせなかっただけ功績だ。褒めてつかわす」
「アルトゥス様〜…一生ついていきますぅ〜…」
「貴公、みっともなく泣くな!はぁ…」
あまり楽しさを求めるより、たとえ退屈でも、身近な幸せを守る方が余程大事なことなのかもしれない。
これから退屈する暇など微塵も無いことも知らずに、デラアーツはそう感じた。
「さて、早速だが我らに仕事ができた。遊撃の六騎士総出の仕事だ」
「六騎士総出?そこまでしなければならないほど強力な相手と戦うのでしょうか、アルトゥス様。特に強いと言われているゴルファンタジスタは、ジャシン様が直々に始末しに向かったはずですが」
「そうだな、ある意味では自然文明の攻略よりも難しい任務だ。だが、貴様らが心ゆくまで楽しめることは保証しよう」
そう言ってアルトゥス様が私たちに見せたのは、華やかな写真が載ったチラシだった。ダーツの的にするには手応えはなさそうだけど。私はそこに書かれた文言を読み上げる。
「…第100回、Uta-Awase-Fes…?音楽に興味あったんですか、アルトゥス様?」
「たわけ!アルトゥス様のことだ、もっと遠大な目的があるに決まっているだろ」
「その通り。我らアビスはこの世界を蹂躙せんとしているが、深淵がむこうを覗く時、むこうもまた深淵を覗いているものなのだ。今まさに、深淵を破壊する計画が水文明で進行している」
えっ!と私はみっともなく声を上げたせいで、うるさい、とヤドロンドにど突かれる。
「我はそういう馬鹿げた計画を立案し、しかし実現できてしまう力を持つ者を1人だけ知っている。その者の名は、『バンキシー』」
アルトゥス様が認める相手を、ジャシン様以外に初めて知った。
「さあ、新しいゲームを始めるぞ。水文明を、我らの手で支配するのだ」