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STタイプ

まず、基本的部分を引用します。

Sタイプの性質
現実・直接的経験へのフォーカス
物事のありのままの性質へのフォーカス
現状の保護

Sタイプ

Tタイプの性質
効用 (有用性) へのフォーカス
物事の各構成要素へのフォーカス(≠一個の物事の全体像へのフォーカス)

Tタイプ

効用 (有用性) の意味を一言で説明するのは難しいですが、、、
例えばそれは、何かを用いて何かをより効果的なものとする性質、と言えます。もっと簡単に言えば、何かの役に立つという価値、です。
効用は、効率化・最大限化・人の能力などに関係します。

Fタイプは一個の物事の全体像へフォーカスしますが、Tタイプは一個の物事の各構成要素にフォーカスします。
Fタイプは物事そのものの存在価値を重視しており、Tタイプは物事がある目的に適した性質を持っているかどうかを重視します。


STタイプ
Sタイプは物事をパズルピースと捉える。(物事同士のつながりを重視するのではなく、各物事を個別なものと捉える)
Tタイプは物事の効用にフォーカスする。

よってSTタイプは最も関心を持つパズルピースの効用にフォーカスする。

STタイプ

パズルピースはそれぞれが独自の形や絵を持っていて、全体の中における所定の場所を持っています。
Sタイプは物事 (人・アイデア・経験など思考対象全般) が独自に持っている性質を重視しており、各物事は単独で評価できるものと考えています。


さらにSTタイプについて引用します。

STは関心対象のありのまま (S) を理解して、人々や世界を効果的に活用 (T) しようとする。

STタイプ

STは物事が既に持っている効用を保護する (失われないように守る) 。

STタイプ

STは、物事をより良くする方法を学ぶために過去を参照する。
あるSTは自身の過去の選択を想起し、別のSTは自身が選択した「主義」や「イデオロギー」を守り、また別のSTは歴史そのものを学びに、それらを有用な経験の集積・教訓として尊重する。

STタイプ

タイプ名の2文字目はF/Tの2つだけです。また、F/Tは物事を評価し結論や決定を導く機能です。
よって、様々な評価基準はすべて、F (意義) とT (効用) の何れかに類型されることになります。

STは、既に存在しているものを活用し、より良い効果をもたらそうとします。(過去を参照し、現在をより良くする)
NTは、新たな物事を生み出したり、新たな効用を発現させたりしようとします。(未来指向)



ST各タイプの比較

STはすべて、既にある物事の効用を重視しますが、それぞれ意識を向ける領域 (1,4文字目のペア) が異なります。


ISTP

ISTPは、全力を注ぐべきいくつかの分野を選択し、その分野に関する多くのスキルを備える。
そして、そのスキルを場合によって使い分け、各状況を最大限に活用する。

ISTPは限界に挑戦するのが大好きで、各状況で何ができるのかという疑問を呈し、探求する。

ツールボックスへの多くのツール (取り得る手段) の収集 (P) 
現実や経験 (S) への臨機応変な適応 (P) 
既に存在する物事 (S) の効果的な活用 (T) 
最大限化 (T) 
疑問提起と探求 (IP) 
… などなどがISTPの特徴です。

ISTPは、現実世界における経験を有用なものとするために、自身にあらゆるスキルを備えようとします。


ISTP vs ISFP

どちらも現実 (体験) に没頭します。
ISTPは、何らかの最大限の効果を得るために現実に没頭します。
ISFPは、対象の深い意義や尊さを理解するために現実に没頭します。
概してTタイプは、何かを行うことによる効果 (影響) を重視しており、Fタイプは、効果 (影響) より存在の全体像への理解を優先しています。

よってTタイプは、Fタイプには無いある種の積極さのようなものがあるような印象を受けます。 (原典を読んでいると) 


ESTP

ESTPの目標は、自身の持っているツール (情報・能力など) でどれだけのことができるかを把握することである。

ESTPは、自分自身や他者を称賛する方法として、自分の言葉や行動に対する他者の反応に常に注意を払う。
他者の反応を「自身が既に持っている素晴らしさを反響させる」ために使用する。

ツールボックスへのツール (取り得る手段) の使用 (P) 
人指向 (EP) 
人の態度や反応の活用 (EP×T) 
既に存在する物事 (S) の効果的な活用 (T) 
最大限化 (T) 
… などなどがESTPの特徴です。

彼女らは、世界を最大限に体験したい、個性を限界まで発揮させたい、という願望を持ちます。 
こういった性質は単にSeによるものでなく、EPとSTの組み合わせの結果である、と原典では説明されています。


ESTPは小さい頃から、人生を経験し、その瞬間に存在することを愛している。また、自分の好きな部分を保ちたいという欲求を持つ。

善と悪:ESTP

経験・現実指向 (S) 
個性 (EP) をそのまま (S) に保ちたい、という欲求


ESTP vs ESFP

どちらも個性 (EP) のあるがまま (S) を尊重します。
ESFPは、個人の持つ良さのあるがままを受容したり、受容することで相手に安心・安全 (F) をもたらそうとします。
ESTPは、個性の最大限 (T) の発揮や、自分自身の好きな部分 (プライドを持っている部分など) を保持しようとします。言い方が難しいですけど、ESTPは意義 (F) に捉われず、愛する部分を保持する、みたいな性質を持っています。
もっというと、Fタイプは意義 (幸せ・感情・尊重) などを重視しているけど、Tタイプは意義よりも重視しているものがあるため、意義をあまり気に掛けない行動や決定が可能、みたいな。


ISTJ

ISTJは、世界のありのままの良い点や有用な点をすべて保護し、例証する。

ISTJは慎重でストイックな外観と、世界の有益で有用なものすべてを保護することに専念する優しくて情熱的な心を兼ねそろえる。

まず、IJの特質は以下のとおり。
・世界の原則 (法則) を理解すること
・原則に従って正しい意思決定を行うこと

なのでISTJの特質の1つは、原則に従って意思決定を行い、効果的 (T) に人生を送ること、または効率的な行動をとること、と言えます。
「効果的」とは、例えば人の役に立つ、人に利点・利便性をもたらすとか、既にある効率的なシステムを尊重するとか、です。


ISTJは正義と義務の擁護者であり、また法や秩序を尊重する。

この引用のキーワードすべてがISTJだけのものとは限りませんが、すべてIJ的だと思います。
既に存在している法や不文律の秩序は、何らかの目的にとって有用 (T) だから存在しているわけです。ISTJは、こういった有用なものの存在を重視しています。



ESTJ

ESTJは、周囲の人のために、タスクにおける効率性・信頼性・徹底性を高める。

ESTJは、勤勉さ・正確さ・利益のための正しい行い、を重視する。

ESTJは実行と成功を専門としており、自身の属するグループの人々を保護し、制限を解き放ち、各メンバーが自分の役割を果たして目標を実現できるように支援する。

自身が属するグループへのフォーカス (EJ) 
行動指向 (EJ) 
既に存在する物事 (S) の効果的な活用 (T) 
効用・有用性へのフォーカス (T) 
… などなどがESTJの特徴です。


ESTJ vs ENTJ

どちらも自身が属するグループの効用を重視しています。
ENTJは、ある大義のために人々を集結させたり、未来へ向けた目標を掲げたり、、、新たなものの創出 (N) という性質が強いです。
対してESTJは、既にあるグループを効果的に機能させることや、目標達成に必要な手順を把握したりと、、、既存のものの活用 (ST) 、実践的な支援 (S) といった性質が強いです。

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