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EPタイプ

EPタイプの性質の詳細

まず、原典からEPタイプの性質を引用します。

Eタイプは認知において外部を重視する。
Pタイプは認知において選択肢の収集を重視する。
よってEPタイプは、外向きのフォーカスと新しい情報を収集したいという欲求を組み合わせ、二重に鋭敏な観察力を持つ。

EP

EPは、観察によって多くの選択肢や観点を取り入れる。彼女らはまた、新しいことを試すことを愛する。

EP

EPは、個人に対する観察によって、個人の性質や動機 (心のパターン) の絶妙なニュアンスを捉えることに優れる。彼女らはまた、個人の反応 (態度・発言など) を扱うことが得意であり、個人と関わる方法を本質的に理解している。(これは社交的かどうかとは無関係である。)

EP

EPは常に他者を注視し、その基準で自身を測り、それに応じて自分のあり方を考える。
これにより彼女らは、他者の意見・信念・思考の影響を受けやすくなる。

EP


EPは世界… 特に (自分を含む)個人の観察を主とし、多くの情報を取り入れます。例えば個人の持つ観点・意見などです。
観点・意見の収集は人と直接話すのみならず、本を読んだり自分と対話することも含まれます。

EPはまた、個人の動機 (心のパターン) やパーソナリティを理解することにも優れます。実際関わる人々の心や性質を理解すればするほど、相手のニーズを満たしたいという願望も生じてきます。


EP vs EJ

EPもEJも外的世界を重視しています。

EJは行動の計画や実行 (J) のために外部から情報を取得します。取得した情報に基づいて行動計画を描き、達成によって何かをもたらしたいという願望を持ちます。
EPは物事の探求 (P) のために外部から情報を取得します。行動のため、といよりは、物事や個人の理解を優先しています。

EP vs IP

EPは実在の個人の動機について思考することを重視します。
IPも個人の動機について思考するでしょうが、それは記憶している多くの情報を用いて想像するような形が主だと思います。

この辺りは明確な区別はないかもしれませんが、EPは実在の個人との関りのために思考するのに対し、IPは人という存在への理解を深めるために実際に関わった個人のことを内省する、のかもしれません。


EP各タイプの比較

EPはすべて外部の観察や個人の動機の理解を重視しますが、何を最も重視するかは、各タイプの目標(2,3文字目のペア)によります。


ENFP

N (概念) 
N (改善) × F (意義)

ENFPは、心に描く素晴らしい人物になること、及び他者も同じことをするのを支援することを重視する。
彼女らにとって最も重要なことは、人々を深く理解し、すべての人の内なる価値を見つけ、応援すること。

ENFP

ENFPは、個人の「性質」と「可能性」という、超時間的な本質的重要性を理解することに優れる。

ENFP

ENFPは個人の持つ概念的性質を重視します。概念的性質とは、直接的に感じ取れるわけではない性質とかです。それは、一個人の持つ様々な背景 (性別・人間関係・過去などなど) を考慮し、様々な視点から捉えたり、未来にどうなり得るか、という可能性などです… 難しいですが。

「原型」というワードは、INFJとENFPの2タイプの説明にのみ出てきます。
INFJとENFPの共通点は、NFであって、選好する情報の種類が「普遍的」であるところです。

「原型」とは人類が共通して持つ心のパターンの様なものです。
ENFPは素晴らしい人物の原型を探求する、と書かれています。素晴らしい人物とはどのような心のパターンを持つのかを探求する、というような意味だと思われます。

INFJはズームアウト視点を出発点として全人類が持つ原型を理解し、それを日々の意思決定に役立てます。
対して、ENFPは一個人への観察をメインとして理想像的な原型を理解し、次に個人どうしを比較等し、徐々に普遍的な理解へと昇華させていく… かもしれません。


ESFP

S (現実) 
S (保護) × F (意義)

ESFPは、人々に喜びと心地よさをもたらすことを重視する。
彼女らにとって最も重要なことは、人々の人生に真の幸福をもたらし、またそれを守るために必要なことは何でもすること。

ESFP

ESFPは、楽しい時間を過ごすことが幸せを追求するためのシンプルで強力なツールになることを理解している。

ESFP

ESFPが関心を向ける意義 (F) とは、SF的な意義… 喜びや幸福です。
EPタイプは個人を指向しているため、ESFPは実際に関わる人々の幸せを重視しています。
彼女らはまた、個人 (EP) の持つありのまま (S) の素晴らしさ (F) も関心事項です。

キーワード:モラル (倫理) 、現在の瞬間の楽しさ

ESFP vs ESFJ

ESFJは現在の瞬間の幸せのために、行動を実行して、結果をもたらすことにフォーカスします。
対してESFPは、個人の性質の受容とか、個人への探求・理解との関係において現在の瞬間の幸せをもたらす傾向が強いのかなと思います。

この2タイプは一見似てるように読めます。このような場合はJ/Pの違いから、2タイプの相違を理解していくのが良いと思います。J/Pは、心が関心を持つ範囲や、遂行/探求の別を意味します。

ENTP

N (概念) 
N (改善) × T (効用)

ENTPは自らが望む物になるために、自分自身を把握し、理解し、状況に適応させることを重視する。
ENTPにとって最も重要なことは、人々とその動機を観察し、理解し、人々から最大の有用性 (能力など) を引き出すこと。

ENTP

ENTPは、人々から反応を得るために、より良く機能することなら何でも行い、自分の持つ魅力や性質を効果的用いる。

ENTP

ENTPはルールよりも直観を優先し、観察によって収集したツールを様々な状況に適応させることに優れる。

ENTP

ENTPは簡単に記述するのが難しかったです。

個人指向 (EP) 、能力 (T) 、潜在性の発現 (NT) 
人の反応を扱う (EP) 、何かの最大限化 (T) 
意義 (モラル)  (F) よりも、より良く機能する方法を重視 (T) 
… などなどの組み合わせがENTPの特質かなと思います。

ENxPとして、彼女らは素晴らしい人物になることを重視します。
その目標を達成するために効果的な方法なら何でも採用し、自分の資質や他者との関りなどを効果的に使おうとします。

ENTPのキーワードの1つは「適応」です。ここでいう「適応」とは、探求によって収集した情報を、各状況において臨機応変に用いるという意味です。
なぜEP4タイプの中でENTPにだけこの言葉が使われているのか… モラル (F) に制限されることなく、現実・経験 (S) に制限されることもなく、よってとても自由だから、でしょうか?
*ルールを破っていも良いと思ってるのは、自身の動機に善意があることを理解しているから、と原典では説明されています。

ENFP vs ENTP

この2タイプの違いも言葉で記述しようとしたら難しかったです。

Fタイプは物事・人の全体像にフォーカスします。
Tタイプは物事・人の各構成部分にフォーカスします。

ENFPは、個人の持つ性質の総和を重視していると思われます。また、倫理や個人の持つ感情への配慮があるとも思われます。
… ENFPにとっての素晴らしい人物とは、一個人の持つ性質を総合したうえでのもの、みたいな。
対してENTPは、おそらく人の持つ能力の一つ一つにフォーカスしている、かもしれません。またTタイプとして、能力の最大限 (限界の探求) にも関心を向けます。


ESTP

S (現実) 
S (保護) × T (効用)

ESTPは、自分らしさを最大限に活用すること、及び他者も同様のことを行うのを支援することを重視する。
彼女らにとって最も重要なことは、自分らしくあり、自分らしさを最大限に活用し、人生が投げかける変化に関係なく愛する自分らしさを保持すること。

ESTP

ESTPは、自身の本質を理解したり、自身や他者の個性を楽しむ一環として、自分のすべての言葉や行動に対する他者の反応に常に注意を払い、そこから有益な情報を引き出す。

ESTP

個人 (EP) が既に持っている (S) 性質
自分らしさ (EP) の最大限 (T) の発揮
直接的な関り (S) から、相手の反応 (EP) を得る
などなどがESTPの特徴です。

個性の最大限の実感を求めることも、大きな特徴です。世界における体験を強く求める姿勢もEPとSTの組み合わせの結果だと思います。


ESTP vs ENTP

ENTPは、未来指向で、自分がどうありたいかを重視します。また現実とは離れて概念的に「個人」について思案します。
対してESTPは、既に持っている資質を重視します。それは、既にある資質を十分に発揮させたい、という態度に繋がります。


ESTP vs ESFP

MBTIなどの類型論は、比較することで各項目の特徴が見えてくることもあります。
ESFPの記述を読むと、感情への尊重・幸せをもたらすための受容などの傾向が強いことが分ります。
そうすると、ESTPはそれ以外の傾向が強い、ということになります。
Fタイプには無いTタイプの特徴は、何かを効果的に用いることです。ESTPは、世界や人々を効果的に使って (効果的に関わって) 自分の持つ素晴らしさを実感したいのです。


ESTP vs ISTP

ISTPは、自分自身を用いて、世界における体験を有用なものにする。
対してESTPは、世界や人との経験を用いて、自分自身の個性を最大限に体験する。

ESTP:善と悪


EP各タイプの性質

次に、各タイプの不健全さの記事から引用します。

各タイプが不健全時に発現させる性質は、健全な時に発現させる性質の歪んだバージョンとなっています。なので、不健全時の性質を読めば、健全な時の性質が間接的に分かります。


ENFP

ひかる (キュアスター) 

不健全なENFPは、自分を形成する自身の経験・今までに感じたすべて、希望・理想・情熱のすべてが、無意味で無価値である、という恐れを感じる。

不健全さ:ENFP

不健全なENFPの存在理由は、他者に「自分には価値がない」と感じさせることであり、これはENFPの特質の正反対である。

不健全さ:ENFP

ENFPにとっての重要ワードが、希望・理想などであることが読み取れます。

ENFPは (自分を含む) 個人の持つ価値を重視しています。人の持つ価値とは、必ずしも直接感じられるものではなく、概念的 (N) に捉えることで理解できるものです。

概念的に捉える… 直接体感できるものを超えて思考したり、関連ある別の情報を用いて思考したり、複数の個人を比較・対照して思考したり、です。


ESFP

らん (キュアヤムヤム) 

個人が既に持っている素晴らしさの尊重
直接経験したこと (もの) を重視


ESFPは人々に真の幸福と平和をもたらすことを重視するため、現在の瞬間を楽しみ、他者もその瞬間を楽しめるよう支援する。

不健全さ:ESFP

不健全なESFPは、長期的な利益のために必要な短期的な痛みや争いを嫌悪する。

不健全さ:ESFP

ESFPは個人の幸福・平和・快さなどを重視します。ENFPと比較すると、SFとNFの違いが良く分かりますね。


ENTP

ユニ (キュアコスモ) 

自分自身の効果的な活用
善意に基づいてルールを破る
キュアトゥインクル発現も、自他の動機 (心のパターン) の理解だったのでユニはEP的だと思います。
ENTPかはハッキリ言えませんが、他に該当しそうなタイプもないですし、ユニがENTPでないと、ENTPのキュアが存在しなくなってしまいます。


不健全なENTPは、自分が信頼できない人物で、無責任で、卑劣でさえあり、よって自身好かれるに値する良い人ではない、という恐れを感じる。

不健全さ:ENTP

不健全なENTPの存在理由は、「人の真の性質を自由に観察・探求すること」を否定することであり、これはENTPの特質の正反対である。

不健全さ:ENTP

EPタイプはすべて、自分自身という個人がどういう人物であるか・自分がどういう性質 (パーソナリティ) を持つべきか、を重視します。
EPの中でも特にENTPが、このことを重視しているように読めます。

2つ目の引用の「自由に観察」は、ENTPの特徴の1つです。上記にも書きましたが、ルールに捕らわれないから特に自由なのでしょう。


ESTP

不健全なESTPは、どれだけ学んでも、どれだけ努力しても、賢くなることは決してく、結局の自身は、現在の瞬間を楽しむこと以外には何の役にも立たたず、愚かで、無神経である、という恐怖を感じる。

不健全さ:ESTP

ESTPの特質は、自身が持っているパーソナリティを称賛し、それを最大限に活用 (T) することである。よってESTPは自身の能力・経験・洞察を保護する (大切にする) 。

不健全さ:ESTP

ESTPの記述には「賢さ」が多く出てきます。「賢さ」とは単に頭の良さだけでなく、人生をより良く効果的に生きるために必要な知識・能力でしょう。
Tの性質が、能力重視を導いていると思われます。

不健全なESTPの存在理由は、人々の本質や、人々ができることについて制限を設けることである。

不健全さ:ENTP

ここから、ESTPの特質が人々の持つ性質の制限を解き放ち、可能な限り (T) 個性を発揮させること、であると分かります。(Tは、効率・最大限化に関係します。)

例えば、できる限り様々な物事を体験することで生を実感するとか、何かを行って世界に感動する自分を知る、とか。


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