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PMの副業事情を語ろう!伴奏型PMの働き方アレコレ相談会|#副業PM イベントレポート

近年、「副業」というワードをよく耳にするようになりました。各自のライフスタイルやキャリアプランに合わせて柔軟に働き方を選択する人が増えたことでしょう。

今回エルボーズは、PMの副業事情と働き方の相談会イベントを実施。

イベント開催のきっかけは、求人応募者の方からの「副業でPMできるんですか?」との声からでした。その声に答えるべく、エルボーズでPMをしている代表取締役・PMの小谷さんと取締役・PMの永橋さんにお話をお伺いしていきます。

登壇者プロフィール

小谷 草志 氏/エルボーズ代表取締役 兼 PM
株式会社schooに創業期の3人目として参画。過去にマーケティングリサーチ会社やサバイバルゲームフィールドの運営会社を経験。2017年に株式会社エルボーズを創業し、代表取締役に就任。

永橋  晶 氏/エルボーズ取締役 兼 PM
過去に大日本印刷のグループ会社にて、アプリ・Webサイト・雑誌・書籍のデザインやディレクションを担当。マーケティングリサーチ会社でグロースハッカーを経て、2017年に株式会社エルボーズを創業し、取締役に就任。プロダクトサイド出身のPMとして、UIデザインとPMを兼務。開発チームのマネジメントも行う。

【モデレーター】椿原 ばっきー 氏/エルボーズ執行役員COO
音楽プロデューサーの四角大輔氏など起業家クリエイターアシスタントを経験。2016年より、テレビ局でのテレビ×インターネットの企画ディレクション、国内最大手クライドファンディング「CAMPFIRE」の地方展開や災害復興支援を担当。

2018年、PRディレクターとして独立し、複数のスタートアップにてPR担当を勤めた後、2019年より株式会社エルボーズへ参画。PRや採用、バックオフィスを担当。

PMって、副業できるの?

椿原: 
――さっそくですが、なぜ一般的に「PMは副業ではできない」と感じるのでしょうか?おふたりの考えをお聞かせください。

永橋:
副業でのPM無理なわけではないですが、本業でPMをしている方に比べていろいろな制約により、難しい場合があるのだと思います。例えば、稼働の時間量や、稼働できる時間帯などですね。

実際、副業PM1人で1つのプロダクトを進行していくのは難しいと思います。しかし、「できなくはない」と思っている理由として、以下の形であれば副業でPMができると考えます。

  • 事業サイドと開発サイドでPMを分ける

  • 専業のメインPMを置き、サブPMとして分担されたタスクを行う

  • メインPMの意思決定をサポートするアドバイザリーのような立ち位置で、メインPMのタスクを一部担う形での活躍

椿原:
できないわけではないが、できるのであれば、プロダクトに関わるPMは1人の方がいいというのが一般的な考え方なんでしょうね。

小谷:
副業PMで1つのプロダクトを管理していくのは、すごく難しいと思います。

そもそも「1プロダクトに1PMではない」と思うんですよね。

大きいプロダクト会社だと、PMがいくつかの役割を分担するのはよくあることです。エルボーズでの仕事は大きなプロダクトではないため、そのなかでどう副業PMが活きるのかを考えている段階になります。

椿原:
そうですよね。事業会社さんなどの大きなプロダクトの場合、プロダクトオーナーがいて、その下にPMが2、3人いることも。役割分担をすれば、副業でもPMをすることはできるんですよね。

2人のPMでどうプロジェクトを管理する?カギは「共同代表制」

※社内での検討に使っていた資料の一部です。

椿原:
――具体的に、副業PMとしてどのように仕事を進めていくのでしょうか?

永橋:
エルボーズは以下のように開発進行をしています。

  1. 壁打ち
    セールスが、3、4回ほど相談会を行い壁打ち。そのなかでクライアントの要望をヒアリングします。

  2. プロジェクト受注
    契約が完了したらPMの登場です。クライアントが持っている課題に対して、どのようなアプローチができるかを議論をします。

  3. 調査
    議論のなかで起こった仮説に対して、デスクリサーチや必要であればユーザーヒアリングなどの調査を行います。

  4. β版リリース
    調査結果を開発担当に落とし込みます。コア機能に限って実装し、リリースをしていきます。

  5. 改善・運用保守
    β版をリリースした後、繰り返しでユーザー調査をし、正規版としてリリースする際、マーケティングに必要なものなどを準備するサイクルです。

    β版リリース後や制作中は、ユーザーの声を聞きながら、週1でクライアントとの定例会議を行います。すり合わせをしながら、プロダクトのアップデートを行っていきます。

PMには、プロジェクトの受注後〜案件が納品されるまでの「チームの流れ」を作る役割を担ってほしいと思っています。

エルボーズは受諾開発の会社なので、もちろんPMとして開発の管理進行は行なっていただきます。しかし、デジタルプロダクトを作ったことがない中小企業のクライアントが多いため、一緒に事業の方向性を考えるのも仕事のひとつです。

そのため、壁打ち相手や事業戦略の設計など「なにしたいのか」などに思考を傾けられる人はエルボーズのPMに向いています。副業PMが入る場合は、一緒にプロジェクトの共同代表として入ってほしい。そんな活躍の場を作っています。

※社内での検討に使っていた資料の一部です。

永橋:
共同代表制ではあるので、専業PMと副業PMそれぞれが事業をどうしていきたいのか同じ目線を持ちながら、各役割を担っていただきます。

事業サイドと開発サイドに分かれたり、必要があればスキルセットを用いて専業PMと副業PMがそれぞれの強みを照らし合わせながら、担当を分けています。

分業とはしていますが、エルボーズではPMが「メインとサブ」にならないように進めているのもポイントです。

椿原:
基本的にプロジェクトに入るPMは、ペアが前提ですよね。複数人で入り、役割分担をする。そのなかで、片方の人が副業であろうと、何時間の稼働であろうと、役割分担がしっかりできればいい、という価値観ですね。

永橋:
はい。自分の範囲外のことは責任を追わないスタイルは避けたいのです。そのため、エルボーズは「共同代表」としてPMになっていただいています。

メインPMとサブPMという分け方もしないため、サブPMがアシスタント化してしまうことも防げますし、メインPMに指示出しをする追加労力もかかりません。

椿原:
エルボーズでは、1プロダクトに1人のPMではなく、共同代表制でPMを2人にすることで、副業の方でもPMができる仕組みができている、ということですね。

何時間あれば、副業でPMができるの?

椿原:
――役割分担をするにしても、稼働時間の問題がありますよね。稼働時間が足りるのか、稼働する時間帯がずれてしまうのでは?といった点に関して、教えていただいてもいいでしょうか?

小谷:
イメージとしては、月40〜50時間くらい働ける時間は作っていただいたほうがいいとは思っています。副業に充てられる時間が月10時間ほどだと、なかなか副業PMは難しいのが現時点の本音です。

椿原:
50時間だと、1日2時間、週で10時間くらいですかね。

例えば、平日本業終了後に2時間くらい稼働して、土日どちらか2時間くらい稼働する感じですかね。そして、今週平日はあまり稼働できなかったため、週末で多く稼働するなどの調整は可能でしょうか?

小谷:
はい、可能ですね。副業PMとして仕事をするときは、どれくらいの稼働感で、どこの時間でやるのか認識を合わせていくのが大事だと思っています。副業と一言で言っても、それぞれいろいろな認識があると思うので。

あとは、時間の下限と時間帯の話があります。例えば、基本的に日中全く連絡が取れないとか、1週間のうちの1日で8時間をフルに使い、他の曜日はやり取りもできない状態は難しいです。

ただ、ある程度の稼働時間がバラバラになったり、夜だけ一定時間稼働するのは問題ないと思っています。

なぜなら、エルボーズの基本ベースがいつどこにいてもプロジェクトが回るような仕組みを作っているためです。エルボーズの働き方は、フルリモート、フルフレックス。やり取りはSlackを利用し、会議もオンラインで行なっているので。

PMが副業するメリットは?

椿原:
――ここまで、副業でPMができる条件やスタンスのお話をしてきましたが、今度はPMを副業で行うことの「メリット」をお話したいと思います。

メリットは、大きく4つあると考えています。

  • 自社にない知見を知ることができ、本業に還元できる

  • スキルアップや経験アップにつながる

  • 自分のスキルや経験の棚卸ができる

  • 転職活動になる

椿原:
事業会社と受託会社、それぞれどのように関わっているかによっても、メリットが異なります。

エルボーズでは、事業会社を本業とし、受託会社であるボーズで副業として働いているメンバーが多いです。みなさんは、何を得られているんでしょうか?

小谷:
事業会社だと1つの業界に1つのプロダクトのパターンが多く、経験できる業界が少なくなってしまうんですね。受託会社だと、さまざまな業界やtoB・toCなど幅広い案件があります。そのため、受託会社に副業で関わることで、経験の幅を広げられるのもメリットです。

椿原:
また、本業も副業も事業会社で行なっているパターンは、規模感やフェーズの違った案件を担当できたり、toBもtoCの事業も担当できるメリットもあります。

メインPMを置かないと、プロダクトが破綻する?

椿原:
副業でもPMできると試行錯誤しているなかで、いまおふたりが感じている課題や注意点はありますか?またそれに対しての改善や取り組みはありますか?

永橋:
エルボーズは、副業PMの場合も共同代表制で仕事をしているため、「メインPMを置かないことでプロダクトが破綻しないか」には注意しています。

情報が共有されていなかったり、自分は知りませんという状態にならないための状況作りが重要だと思っていて。そんな課題に対して、取り組んでいるのが以下の3つになります。

  1. いつでもプロジェクトの最新状態が共有されていること
    自分が行っているタスクはもちろん、他の人が行っているタスクもしっかり理解する。
    そのための取り組みとして、notionで管理しているエルボーズ独自の「プロジェクトキット」にて、行なっていることやノウハウを蓄積していく仕組みを作っています。

  2. プロジェクトの上流部分に関して共通認識を持てていること
    プロダクト構築における土台となる共通認識は、必ずすり合わせを行なっています。UXリサーチや情報設計の強化をして、プロダクトの破綻がないように努めています。

  3. チーム全体に共通の開発思想が浸透していること
    PM同志はもちろんのこと、開発チーム全体が同じ開発思想にのっとっていることが望ましいです。
    採用の時点でエルボーズのやり方や考え方をしっかりお伝えしたうえで、理解してくれた方にメンバーとして参画もらうようにしています。また、入社後も開発思想がぶれないように、オンボーディングを行なっています。

この3つがしっかりと成り立っていれば、メインPMを置かなくてもプロダクトが破綻しないと思っています。

1日2時間から!エルボーズでPMとして副業をはじめる魅力って?

エルボーズは、1つのプロダクトに複数のPMを入れることで、副業PMを可能にしています。また、複数のPMがいることで、お互いのスキルアップにつながったり、プロダクト自体の質も上げることができています。

ここ最近、これからPMをやりたいという方の応募が多く、もっとジュニアレベルのPMも採用できる体制を作っていきたいと思っています。一緒にスキルアップできる場とか作れたらいいですよね。

エルボーズは、積極的に副業PMの採用を行なっていますが、まだまだ試行錯誤段階です。

副業/業務委託制度をスタート!1日2時間からの稼働でOK

全員がフルリモート。メンバー90%以上がパラレルコミット型で副業・複業を行なっている

エクストリームフレックス制度(毎月規定時間働けばOK)

(エクストリームフレックス制度については、こちらのリリースをご覧ください。)

また、フルリモート組織が不安な方に向けて、Slack会社見学会を行なっています。

エルボーズに興味を持ってくださった方は、ぜひお話しからでも!ご連絡お待ちしております。

エルボーズの副業PMの募集はこちら▼

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