私の結婚観
おはようございます。
今日の文章も、以前にエトランゼ♪ブログに書いたものがベースです。
時は2011年12月。震災があり、絆が話題となり、婚活ブームのまっ盛りでもあり。
一昨年、「婚活はワークしなかった」という記事を見ました。国勢調査を見ると、婚活ブーム以前と十年後では未婚率が男女共に数ポイント上がっているそうです。
結婚は神秘、運命は神秘。そんな私の結婚観です。
(写真はベルサイユ宮殿の庭園にある運河のほとりです)
ここ何年か、「婚活」と騒がれていますね。結婚したいのなら、積極的に活動せよ、という。
私はあれがよくわからない。
すみません、ここで2020年の私から、一言、加えさせて下さい。
私がフランス人と結婚していることから、「国際結婚はやっぱり良いですか、難しいですか」と、聞かれることがあります。
これも「私はよくわからない」。
いつも、この質問には困惑しています。
私は、国際結婚したくて、外国人と恋に落ちたわけではないのです。そんな器用な恋愛はない、と思う。恋とか愛は、人の計算能力を超えたパワーだと思うのです。
私の周りには、国際結婚で幸せな人もいれば離婚した人もいます。
一つ言える「違い」は、国際結婚している人で、不幸な結婚生活を続けている人を知らない、ということ。日本だと、仮面夫婦も多いのですが。
……脱線しました。2011年12月時点の、私の結婚観に戻りましょう。
婚活は、組織的に出会いの機会を作り、その中で上手く「合う」縁を見つけよ、ってこと。従来の見合いに代わる手段を自分で生み出せ、っていう。
でも、そういう結婚、上手く行くのかしら。一緒にいるうちに愛情が高まればいいけれど、今の時代そう簡単に行くの?
何か弱いと思う。愛が弱い。
今年のキーワードは「絆」らしいけれど、こういう結婚の絆は弱いと思うのです。
やはり絆≒愛でしょう?
昔、ロンドンで暮らしていた頃に、教会で、ある神父様がこんな話をされました。
「人は私に、何故神を信仰するのか、と聞きます。何かためになるからですか?(Does it do you good?)と聞きます。
私の応えは、『多分、私にとって信仰とは、皆さんの結婚のようなものです。何か徳・得があるからこの人と結婚したのではないでしょう?愛せざるにいられないから結婚したのでしょう?』と。
私も同じです(I cannot help loving Him.)」
それを聞いて、喝を入れられた思いでした。
結婚は、損得計算ではない。
それに尽きます。
愛があって、安定もある結婚なら最高だし、子供を育てるなら、そうあるよう努力すべきだと思う。
愛があって、安定がない場合、それはそれでしょうがないじゃない。一緒に死に物狂いでサバイバルするしかありません。そういう生き方を見せることも子供にとって良い教育となることもあるよね?
愛がなくて、安定だけある結婚は、悲しいです。子供も辛いと思う。
(そういう結婚をされていらっしゃる方、気を害されたのなら申し訳ありません。きっとそれぞれの事情・お考えがあって、結婚関係を続けていることだと思います)
そもそも、今の時代は女性も社会的に、経済的に独立している/or出来るのだから、結婚しなくたっていいし、婚活しなくてもいい、子供がいなくてもいい、そういう選択があってもいいと思う。
独身だっていい、煩くしないで。
彼女達は結婚、家庭とは違う形で愛情を捧げる対象がいると思うし、そうでなければ、それを探しているのだろうから。
今、国挙げて婚活・少子化防止って言っても空回りするだけだと思う。この時代は結婚というシステムを考え直す、そういうフェーズということで、政府はそれに合わせた社会のインフラを整えてくれるべきだと思う。
……思わず、力が入ってしまいました。
是非皆さんの結婚観、幸福観などお聞かせいただきたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?