コーチをデザインする
コーチって大事だ。
自分を客観的に見てくれる。
ダメなところを教えてくれる。
ヒントをくれる質問をしてくれる。
頑張ってるね、と声をかけてくれる。
褒めてくれて、自分を認めてくれる。
どんなに自分が好きな楽しいことでも、失敗することもあるし、うまくできないときもある。そういう苦しい時期がきっとどこかでやってくる。
でも苦しいことでも長く続けることができている人はうまくコーチをみつけて、コミュニケーションを取っているように思う。
コーチの役割は、なにかを教えることだけじゃない。
気づかせること、促すこと、認めること。
道を外れそうになった時、視界が狭くなった時にそのことを気づかせてくれる。
なかなか成果が出ないときに、続けることが大事だと、頑張ってるから大丈夫だと励ましてくれる。
自分なんかダメだと思ったときに、それでもそばにいて寄り添ってくれる。
厳しいことは言わなくても、常に伴走してくれて、わたしたちに自走する力を与えてくれる。
そんなコーチの要素をデザインに落とし込めないだろうか?
noteはそれをとても意識したデザインを作っている。
毎日更新すると褒めてくれる。
スキを押すと反応が返ってくる、相手のことを褒めてくれる。
「褒め」のバリエーションは多いほうがいい。だから、たくさん用意することができる。
いたるところにコーチングの要素が散りばめられている。うまいなぁと思う。
文化はそこにいる人たちの間で時間をかけて作られていく。厳しいことはなにも言わないけど、自然となめらかなコミュニケーションが生まれる文化を指し示してくれるコーチが、デザインの中にいる。
たとえば、オンラインでの学習、e-learning の完了率は、対面授業のそれに比べてはるかに低いという。ダイエットや家計簿なんかも、ただアプリを入れただけでは続かない。
人の意志は結構脆くて、壊れやすい。それも体にムリをさせないために必要なデザインなのだと思う。でも、だれかが待ってくれている、寄り添って励ましてくれる、という単純なことで頑張れることもある。
実際、コーチをつけるのにはお金がかかる。ずっと伴走するために長い間ずっとお金がかかるからだ。
でも、それがシステムのひとつとして、かつ親しみのもてる誰かの顔が見えるような関係性を持って実装できるのなら、もっと「続けること」が楽になって、楽しくなるし目に見えて上達する気がする。
そんなコーチをもっとデザインできないだろうか?日常のちょっとしたことのなかに、「続ける楽しさ」が感じられる小さなコーチを。