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ところは京都の喫茶店で
京都には喫茶店が多い。
いや、いまやレトロな喫茶店もおしゃれなカフェもどこにでもあるかもしれないけれど、やっぱり思い出に残っている喫茶店が多いのは京都だ。
学生時代に過ごしていたせいか、そのぶんゆっくり満喫できたのかもしれない。ゆっくりとコーヒーを楽しんで、本を読みふける。外の慌ただしさとは違う時間がそこには確かに流れていて、その心地よさを味わう。
あるいは、恋人や友達と長い話をする。学生時代はずいぶんおしゃべりだった。何をそんなに話してたかなぁと思うけれど、たぶんそんな大したことは何も話していない。他愛のない、日常の生活の話。
六曜社、ほんやら洞、進々堂、ゴゴ、ことばのはおと、御多福珈琲、さらさ西陣、雨林舎。
特に、コーヒーの味に詳しいわけではなかったのに、恵まれた環境だった。おかげでコーヒーの味がわかるようになった、かどうかもよくわからないけれど、おいしいコーヒーとおいしい時間の味わい方は教わったように思う。
今度、久しぶりに京都にいく。
大阪と京都は近いようで、遠い。隣り合っているのに、距離だけでなく気持ちも遠いような気がしている。東京から京都にいくのと、同じ感覚で京都には出かけている。でも、大阪も好きだし、京都も同じくらい好きな場所だ。
京都の喫茶店の文化は脈々と受け継がれている。京都はわかりやすく街が集中している。とりあえずは三条・四条で集まってみんな遊ぶ。だからだろうか、店どうしのつながりも強くて、互いに魅かれあっているようにも見える。そうやって店が受け継がれていく。
六曜社の本を読んで、久しぶりに京都の喫茶店でゆっくりと音楽を聴きながらコーヒーを飲みたくなった。
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