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創ること、稼ぐこと、暮らすこと

あなたが生きるとき、創ること・稼ぐこと・暮らすことのバランスをどのように保っていますか?

という問いをもとに様々な生き方を紹介している本を読んだ。

私は、どんなバランスで生きているだろう?どんなバランスが理想なんだろう?

バランス、という言葉は案外むずかしい。これという正解もないし、でも単純に割合を聞いているのとも少し違う。奇妙でも、なぜか保っているバランスもあるし、規則正しく保たれたバランスもあるだろう。

保つ、というのもまたむずかしい。ずっと一定のリズムで生活できるほうが少ないのではないだろうか、と思うと、バランスを時折変えながらも「生きる」が保たれるちょうどよいところを見つけて日々過ごしているのだから、難しい芸当を私達はこなしている。

本の中には、色んな人が出てくる。薪ストーブの職人、小説家、古本屋の店主、鷹匠、切子職人、空撮写真家、レモン農家、四葉のクローバー集めを仕事にする人まで。
私も知らない生き方がいっぱいあって、単純に面白い。それぞれに考え、実践しているバランスも違うし、その段階も違う。人生って自由だ。そして、どんな人生でも、バランスを見極めて捉えるのって大変だ。

私は創る仕事はしてないし、写真でも書き物でも稼いでいる、とは到底言えない。
創ることの大変さはわからないけれど、バランスを保つことの難しさはわかる。

私も私の生き方を紹介することがあるけれど、正直自信を持って紹介できないし、その生き方は明日にでも崩れてしまっているかもしれないくらい、不安定だ。
ああしんどい、もう無理、なんとか今日も乗り切った、で自分が生きるだけで四苦八苦している。なんとも情けないけれど、そうやって生きている。

もしかしたら、この本を書いている執筆者たちも1年後には全く違うバランスで生きているかもしれない。私もきっと、少しずつバランスを変えているはずだ。人の生は、定まらないから心細くて、面白い。
バランスのとれた一瞬を写真に残してアップするようにしか、私たちは生活のバランスについて語れないのではないか。いろんな人の生き方の断片を読んで、そんなふうに思った。


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