なんばで飲もう、という雑な飲み会
久しぶりに関西に来る大学時代の友人を囲もうと、飲み会をした。
グループLINEを作った主催者の第一声は「飲み屋は決めてないので19時になんば集合で。頑張っててきとうに集まろう」だった。
テキトーすぎる…。なんばのどこだよ、広すぎるだろ。結局、なんばで飲むということしか分からず、当日。当日になって、奈良で働く一人が来れないとの連絡。ほかのメンバーは、京都や大阪のキタに住んでいる。なんばで飲む意味すらなくなったのに、なんばで飲む。
社会人どうしの飲み会なら、こんな雑なことはありえない。けれど、大学のノリだとこんな感じかもしれない。社会人になっても、ひとたび集まろうとなると、当時の感じに戻る。雑で、テキトーで、なんとかなるでしょ、という勢いで、それが楽しかったころの感覚。
「大阪らしいもの」というリクエストにちゃんと応えて、お好み焼きを食べる。お酒を飲む。数年ぶりに会っても、あまり変わらず気楽に接していられるのがいい。まだ学生している人も、大学で講師している人も、海外を飛び回っている人も、よく分からないことをしている私も、雑な感覚を取り戻して、雑な話をして、楽しかった。
みんな子どもが生まれて、家族を持って、集まる機会は少なくなるけれど、たまに会えることは嬉しい。すごく久しぶりの飲み会。外での飲み会はすっかり少なくなったけど、もう雑でも構わない。べつにサイゼリアだってガストだって王将だって、きっと楽しめるから。
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