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主夫してると、男性が働かないのがふつうに思えるときない?

ほとんどのひとに、共感されないだろうとは思ってるけれど。

男性が働かないのがふつう。それが主夫の世界だ。

ここでの「働く」は、「稼ぐ」ことだ。

一般にも、主婦の女性は「働いてない」とか言われてしまう。いっぱい働いてるのに。GWもお正月も。

稼がないことは、働いてないことになってしまう。それは主夫や主婦だけに限らない。

ときどき、管理部門のひとをコストセンターのお荷物のように扱うひとがいる。
タイムカードの時間が計算されて給料が支払われて、税金の計算もおまかせで、社内の備品はいつも揃ってて、整っている。それが当たり前で感謝されない。なにかが欠けているとき、ミスしたときは、逃さず怒られる。バックオフィスの仕事はそういう報われなさがあるのに、なぜだか楽な仕事だと思われてる。

あるいはサーバーなどを保守する技術者もそうだ。安定した稼働をいつもしていても感謝されず、トラブルが起きた時だけひどく責められる。なかなか辛い。

客先に出なくてうらやましい、俺らは現場で汗かいてるのに、いつも涼しいオフィスでのんびりしやがって。そんなことも言われる。

主夫や主婦も同じだ。お決まりのセリフは「誰が食わせてやってると思ってるんだ」。
それが当たり前の世界なのかもしれない。

でも主夫の世界にどっぷり浸かってしまうと、そんな世界のことはいつのまにか忘れてしまう。主夫は少ないから、自然と仲間のつながりが強くなる。そんな仲間どうしで話をすることが多くなると、自分たちの生き方がふつうにに思えてくる。
当たり前に私たちは稼がない。むしろ浪費、、もとい未来への投資をする。

明日のごはんのことばかり考える。部屋を移動しながら掃除や片付けする。掃除しながら、無くなりそうなものを見つけては、ネットショップのカゴに入れる。妻や娘の、ヘアピンやヘアゴムがあちこちに落ちていることに、イライラする。そんなふうに毎日が過ぎていく。

主夫になったばかりの頃は、なんだか力が入っていて、主夫でも稼げる方法を!とか思ってた気がする。思ってただけで何もしてないけれど。いや、主婦の小遣い稼ぎみたいなことをしてた。クラウドソーシングのライターとか。

でも、主夫が板についてくると、だんだん稼がない自分が当たり前になる。誰が飯作ってると思ってるんだ、という謎の自信が出てくる。もちろん、お互い様である。いつも感謝は忘れないのが最高のチームだ。

みんなが稼ぐ必要はないし、1日8時間働く必要もない。といつも思う。
私もいま週に28時間しか働いてない、男性時短社員だ。それなのに、毎日しんどくてフラフラだ。たぶん、働くのに向いてない。

仕事のし過ぎで体を壊して、専業主夫になって、パートに出るようになって、転職して時短正社員になって。私にとっては当たり前のステップアップなんだけど、世間的にはまだまだ珍しい存在らしい。

男性が、ふつうに1日8時間働いて、途中ブランクも、時短も無しに40年近く働き続ける。それしか選択肢が無いって、やっぱりしんどい気がする。女性だけが時短するのおかしくない?というのもあるけれど、男性が時短しないのもおかしいよね、と。

そして、時短しててもパートしてても、パフォーマンスは出せる。時短のママの生産性が一番いいなんて言われるけど、時短のパパも同じことが言える。短い時間で存在感ある仕事をするには、だらだらできないから。みんな人生のなかで、一度は時短してみるといい。給料は下がるけど、働き方の質はきっと変わる。

そんなふうなことをふと考えた。男性も主夫したり時短で働いたりするのも、面白いよ。


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yukiota
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