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【勐海茶廠の熟茶プーアール】美味しければ偽物でも良くない?

今朝はバタバタしてしまったので、気持ちを落ち着かせようとして勐海茶廠の熟茶プーアールを淹れました。

「勐海」=こってり甘い

私は「勐海」と聞けば、すぐに「こってり甘い」という記憶が呼び起こされてきます。

勐海茶廠の正式名称は、中国雲南西双版納勐海茶業有限責任公司といい「大益」ブランドが有名です。

大益牌熟茶

久しく飲んでいなかったけれど、試飲して気に入って買ったもの&妊娠などで体への刺激を抑えたい時に選んで飲んでいたので、結構減っていました。

すでに1/4ほど飲んでいたよう
「内飛」

「内飛」とは、茶葉の中に入れることで本物と証明するためのものです。
生茶の場合は、年代を判別するのに観察されます。

ただ、私が持っているこの熟茶、包み紙に製造年月日などの情報がプリントされていません。

私が所有している他の餅茶は全て生茶なのと、同じブランドを持っていないため、比較はできず。

記事にするには調べないと、と思いネット検索したものの分からず、結局「経典普洱」に頼ることに。

「勐海茶廠」の歴史(近代の抜粋)

  • 1999年に経営不振により、茶商からの直接受注を受けたため、製品や包装が多様化した

  • 2003年度末に民営化が決まり、多くの従業員のモチベーションが下がった。この時に外部委託加工・材料加工などの不正が横行し、30年来の茶廠のルールが守られなくなってしまった

  • 2004年10月25日に民営化された

らしいです。

私がこの餅茶を購入したのは2008年か2009年。
当時の記憶が確かなら「5年もの」だったはず。
もし、この混乱期に作られた規格を守られなかった製品だとしたら、それはそれで面白いと思う。

規格が守られなかった製品は、日本の中国茶屋さんではきっと取扱いしないだろうから。

茶友のお店で楽しくお話ししながら試飲して、ルンルンな気分で購入したお茶だし、今でも美味しく飲めている。
彼女から値段をふっかけられたこともないし、もしふっかけられたとしても、気持ちよく買っていたと思う。(私は働いていなかったので、家族が稼いできてくれたお金ですが。。。)

今はない彼女のお店だけど、彼女の仕入れてきた茶器のセンスも好きだったし、その空間がとても好きだったから。

味わってみよう

もっと気軽に飲む予定だったのに、色々調べることになり、懐かしい思い出も思い出して感情がたかぶってしまったけれど、レポートします。

まずは乾燥茶葉を観察

大益牌熟茶乾燥茶葉

1970年代頃に「勐海茶廠」では、餅茶の表面と裏面で等級の違う茶葉を使って作る「配方」という技術をあみだしたそうです。
こうすることで一枚の値段が下がり、気軽に飲める大衆茶が量産できます。

私がプーアール茶を崩す時は、裏面を上にするのが習慣なので、今回も裏面を崩しました。
茶葉は大きめです。
崩しやすさで言えば、断然大きめ茶葉の方が崩しやすいです!

お茶を淹れます

大益牌熟茶茶水色

茶色くてツヤツヤです。
最初の香りはプーアール茶独特の香りがありますが、ほどなくなくなります。
味はもちろん「こってりと甘い」のですが、最初のうちは軽めです。

抽出時間を長くするとお茶の色はもっともっと濃い色になって、口に含むと一瞬渋みを感じますが、後からすごい勢いで口中を甘みが支配します。

この甘みが引き出された後はお湯の温度が低くても、抽出時間が長くなりすぎても、強固な甘みが君臨します。
つまり、どう淹れようと「甘い」。

今はまだ蓋碗を使って淹れていますが、夕方になったら茶葉をコップへ移し、お湯をドボドボと注いで飲み続ける予定です。

なので、茶殻写真は後日追加でアップします。

好みの味が安価なのはうれしい

一口に「勐海」と言っても「勐海茶区」を指したり、私のように「勐海茶廠」のことを指す人もいます。

「勐海茶区」となると、とても広くなり多くの有名な茶山が含まれてしまうため、味も値段もそれぞれなはず。

以前記事にした「布朗山」産熟プーアールも、「勐海茶区」の1つです。

だけど、全然味が違う。

なので、私にとって「勐海」=こってり甘いというのは、あくまで「勐海茶廠の大益ブランド熟プーアール茶」の意味です。

いくらで入手したのかは記録がなくて不明だけど、そんなに高いものには手を出さないから高くはなかったはず。

私はお茶で商売をするわけでも、投資目的でお茶を集めているわけでもなく、試飲して自分が気に入ったものを自分用に買って楽しんでいる。

だから、好きなモノが気軽に入手できるというのは、とてもうれしい。

追記

大益牌熟茶茶殻

熟茶についての茶殻の見方については実はまだ理解が足りず、正直どうやって見るべきなのか分かりません。
ただ、茶殻を見たら「熟茶」だと分かる程度です。

この熟茶の茶殻は「茶葉がまとまっている」と表現したら良いのかな?
煎を重ねた茶葉が「くっついている」ものが多数出てきました。
パッと見、開き切っていないように見えますが、厚みがあるのは茶葉が圧縮されてくっついたままの状態です。

サポートいただきありがとうございます。 いただいたサポートでお茶を買いに行き、記事にさせていただきます😆