安倍元首相銃撃事件

参院選目前の2022年7月8日のお昼、応援演説をしていた安倍元首相が銃撃されて心肺停止というニュースを知った。

そしてそのニュースを知った時、私はものすごい衝撃を受けた。

多分、いろいろな思いが頭の中をかけめぐったことで一瞬思考停止状態に陥ったのだと思う。

「銃撃」と聞いて思い浮かんだのは故ケネディ大統領、それから政治が腐敗しまくっている国々のこと、第一次世界大戦の火種になったサラエボ事件。
悪いことばかりだった。

そして、大陸政府に抑圧された香港がその強大な力に蹂躙されていく過程とその結果。
一生懸命抗った人たちの涙などの映像が頭の中で再生されていくのを感じた。

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この事件が多方面に影響を及ぼすだろうことも瞬時に悟った。

現在の円高は今までの円高と異なる。
今までなら「有事の円買い」で円高になっていたけれど、今はただ単に日本の国力低下が原因。

そんな中での銃撃事件。
日本への信用度が下がったら、さらなる国力低下につながってしまう。

それから、銃規制について。
日本は表向きは銃が規制された「非銃社会」だけど、実際は特殊な人たちの間での抗争に銃が使われている。
ただ、今まではそれが一般人に向けられることが無かっただけ。
一般人というのはあくまで日本人のこと。

在住外国人に対してはこの限りではないし、たまにニュースになる外国人同士の争いごとには銃が登場している。
だから多くの人は「日本人とは関係ない」と思っていたのでは？
まさに私がその一人だった。

きっとSPの人達も刃物銃撃を想定しての訓練をされていたのだろうと思う。
だって日本は「非銃社会」だから。

銃社会へ舵を切っては絶対にいけない。
だけど、自衛として「銃」を想定しなくてはいけない世の中に変わってきているのが現実となってしまった。

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こども達が帰宅した時に銃撃事件のニュースを伝えると、異口同音に「知ってる」と返してきた。
みんな「学校で知った」そう。

こども達は今、学校から iPad を貸与されている。
ネットニュースを見ることも許可されているそうだ。
調べもの学習をするための iPad なのだから、当たり前なのだろうけれど。

お昼前に事件が発生し、昼休み中にこどもがネットニュースを見る。

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わが子の一人は銃弾に倒れた安倍元首相の写真を見たそうです。
こどもいわく「血だらけだった」と。
そして、こどもはその写真をズームして「顔色を見ようとした」そうです。

その話を聞いて、私はあわててスマホでニュースを探しました。
ですが、私は血だまりのある画像を見つけることはできず。
ただ、搬送される安倍元首相の上半身が写った画像はすぐに出てきました。
でもそれは胸元に血がついている写真。

こどもが見たものと同じかどうかは定かではありません。
なぜならこどもは私に話した後、私の顔色が変わったのを察知したであろうから。
自分が話したことの何が私の顔色を変えさせたかまでは完璧に理解せずとも、「血だらけ」と「顔色を見ようとした」発言がまずかったことは察したようでした。

なので、私が「これ？」と差し出した画像に対し「あー、これ」とは言いましたが、見たものが一緒かどうかはわかりません。

なので「そっか、ネット上には色々な画像が出てくるから受け取り方をちゃんと学ばないといけないね」としか伝えることができませんでした。

このやりとりをしたこどもは習い事のため、帰宅後すぐに家を出て行ってしまったため、これ以上のやりとりはできていません。

でも、面白半分で被害者をのぞいてはいけないこともちゃんと伝えなくてはいけないと感じました。

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また、別の子からは「廊下で誰かが安倍総理が死んだって言っているのを聞いた」。と聞きました。

死亡確認がされたのは夕方５時過ぎ。

文字を読んでしっかりと理解ができていないのか、フェイクニュースに触れたのかは分かりませんが、真偽が不確かな状態で吹聴している子がいるという事実。

今までは自分とは遠い世界で起きていると思っていたネットの世界での問題が、現実世界で起きていることなのだと認識させられました。

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安倍元首相のご冥福をお祈りいたします。

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死亡報告の後の記者会見を見ていて思ったのですが、記者たちの質問がひどいものが多かった。

重複質問もあったし、医者から何を聞き出したいのか意図が分からない質問もあり。

なんのための記者なんだ？

と思ってしまいました。

また、ニュース映像内で選挙の関係者の証言で「いつもと違う銃の音がした」という発言がどうしても私には理解できず。

「いつもと違う銃の音」ってどういうこと？
いつも銃の音を聞く環境にいらっしゃる方なの？

銃撃というのはものすごい衝撃的なことでしたが、その後垂れ流される情報から玉石を見分けることにとても疲れてしまいました。

今まで情報規制＝悪、と思っていたけれど、ふるい分け作業の役割をしていた面があったのだろうか、と考えるきっかけにもなりました。

この事件は、現在の日本が抱えているさまざまな問題を顕著化させたもの。

私と同じように問題の顕著化におどろいた方はどのくらいいらっしゃるんだろう？
気づいたところで、私一人がとれる行動はこども達への教育しかありません。

だからといって私の教育が正解かどうかなんて、今すぐにわかるものでもない。

わが子達、どうか世の中のおかしなことに気付ける力を養って。
それに対する対応の仕方学んでいってほしいし、ネットリテラシーももっと学ばないといけない。

まだまだ未熟な母だけど、一緒に試行錯誤しながらやっていこうね。

まだまだ頭の中の整理ができていない状態ですが、文章にすることで少しはマシになりました。

最後にもう一度。

安倍元首相、どうか安らかにお眠りください。