ぼったくりと言う勿れ
先日、こどもが校外学習で上野の街をまわり、国立科学博物館や上野動物園などに行って来ました。
班行動をするため、いくつかの場所がチェックポイントに指定されていて、国立科学博物館もチェックポイントの1つだったそうです。
コロナ禍で入場制限が設けられ、予約制になってからは行けていなかった国立科学博物館(以下「科博」)。
学校が予約をしてくれたみたいで、こども達が予約作業をする必要もなく行けたようです。
いいなぁ、科博!
私も行きたいよー!
校外学習をする日は決まっていてお金が必要なことも私は知っていました。
なので、事前に「お金を用意するのに時間が必要なんだよ。急に言われてもお金を渡せないよ」と伝えていたにも関わらず、前日になっても何も言ってこず、私がしびれを切らして心配して聞くはめに😡
こどもめ!
駅集合とだけ聞いていたため、当日の朝みんなでSuicaへのチャージをしたり切符を買うのは迷惑だろうからと、前日夜に電車代を聞いてSuicaの残高確認をしに行ってきたのよ、母が!
帰ってきたあなたから聞いたら、集合から解散まで班行動だから、学年全員が同時刻に一斉に駅に集合はしなかったみたいだけど。
それでも、やっぱり事前にチャージしておくべき状況だと母は思うわよ。
お年頃のこどもは行く前にはほとんど内容を話してくれず、私はお金を渡して送り出しただけ。
どんな行動をする予定なのかまーったく知りませんでした。
夕方帰宅したこどもが何も言わずにテーブルの上に置いたのは、プラスチックケースに入ったカラフルな綿飴。
アメ横で買ったお土産だそう。
アメ横に行ってきたの?
それから ecute で買ったと言う大判焼とパン。
そしてこどもはポツリポツリと話し始めました。
上野でアメ横に行ったこと。
パイナップルのフルーツ串を食べたこと。
科博に行ったこと。
本当は科博の1階のフードコーナーでお弁当などを買って食べようとしていたけれど、マクドナルドに行ったこと。
マクドナルドの場所が分からずに交番へ聞きに行ったこと。
マクドナルドではポテトをSサイズにしたこと。
科博では班行動だったから、「シアター36○」は一回しか入っていないこと。
地球館しかまわっていなくて、地下には行っていないから “恐竜の丸焼き” も化石も見られなかったこと。
など。
フライドポテトが好きな子なので、どうしてSサイズにしたのか聞いてみたら
「マクドナルドのポテトはおいしいと思わなかったし、マクドナルドで高いメニューはぼったくりだから」と。
※マクドナルド関係者の方、ごめんなさい🙇♀️
この「ぼったくり」を機に他の話に広がることになり、ecute の価格がぼったくりだ、科博や動物園のお土産の価格もぼったくりだと言い始めました。
交通費以外にこどもが持って行ったのは、昼食代とお土産代あわせて3,500円。
お土産代の予算は2,000円なのかな?
科博も動物園も今までは家族と行っていたから、お土産やお弁当、レストランなどの支払いはいつも親たち。
桁違いに高額な物は欲しがっても買わないように母が誘導はしていたものの、欲しがって母の承認がおりれば値段を気にする必要なく買ってもらえていたこども。
通い慣れた場所に限られた予算を持って自分だけで行ってみて、初めて物の値段を意識したようです。
ecute で買ってもらっていたお弁当の値段。
公園入口のお店で買ってもらっていたソフトクリームの値段。
自分が持っているグッズやぬいぐるみの値段。
食べたことがあるお菓子などのお土産の値段。
そこから「ぼったくり」価格、と感じたそうです。
まぁ、最近のマクドナルドのポテトは確かに特別おいしいとは思わないし、同じ値段出すならバーガーキングで食べたい。
マクドナルド=安くておいしい
だったのが、最近はたいしておいしくないのに高い、なのは同意する。
それからお土産物は観光地価格だから、割高なのも事実。
だけど、物の値段には原価だけでなく必要経費や人件費がかかってくる。
だから、全てがぼったくりなわけではなく、商売を続けていくために必要な価格であること。
それから、デザイン料やライセンス料などがあること。
などを話しました。
こどもは「知ってる😡前にも聞いた😡」と言いながら、「でもぼったくり」とプンプン。
「そのぼったくりをあなたは当たり前のようにお母さんに買ってもらっていたのよね。少しは感謝の気持ちが出た?」
と聞くと、ニヤリとして
「公園入ってからソフトクリーム食べたかったけど、我慢したの。だけどお金が余ったから帰りに食べた😊おいしかった。」と言っていました。
もう一緒に科博に行く機会はこの先無いのかな?
一緒に行けたら、親の経済力でレストランで食事もさせてあげるし、ミュージアムショップでお土産も買ってあげるよ。
あ、でも本物の化石とかは破産するから無理だけど。
それから「ぼったくり」と思うのは自由だけど、伝える人をちゃんと選ぼうね。
しっかり物作りをしている人に対して、その言葉はものすごく失礼だからね。
母は芸術品の品評はできません。
だけど、自分が興味を惹かれた物で自分が払える値段であれば、それは納得して購入します。
自分で購入できないものは「ご縁がなかった」と諦めるか、頑張ってお金を準備します。
あなたが品評家なら話は別だけど、特に個人で一点物の作品を作っている作家さんの商品はどうしても割高に感じると思います。
だけど、個人経営はお金がかかってしまって当然。
そういう社会的な経済背景もこれからちゃんと理解していってね。
まぁ、コロナ禍で色々な我慢を強いられて、学校行事もたくさん中止になって悲しい思いをしてきたあなた。
きっと楽しい1日だったんだろうね。
楽しい思い出ができて、良かったね。
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