ひとりぼっちの【金萱】飲み比べ
2008年5月の出来事です。
香港にて【金萱茶】を飲み比べした記録になります。
今回の飲み比べは茶器による違いを知るためなので、同じ茶葉で行いました。
金萱茶とは?
別名「台茶12号」といい、台湾農委会茶業改良場が品種開発に成功した12番目の品種。
台湾の北から南、平地から高山まで各地のお茶産地で栽培されているそうです。
日本のお茶農家さんでも、栽培を研究中の方がいるという話を聞いた記憶があるのですが、曖昧。。。
金萱茶の特徴は、なんといってもその香り。
ミルクティーと言われるほどの「奶香(奶:牛乳)」で女性ファンが多いそうです。
磁器ポットと茶壷で飲み比べてみます
金萱専用茶壷を持っているほど、私は金萱茶が大好きです。
ですが、中国茶カフェでは磁器ポットで提供されているのを見ているため、飲み比べをしてみたくなりました。
飲み比べをする時は複数人でするのが理想ですが、家族は仕事。
仕方ない。
試行錯誤した結果
写真を見て分かる通り、磁気ポットと茶壷の大きさが異なります。
なので、試行錯誤してみました。
同量(目分量だけど)の茶葉&茶海で同量のお湯を入れる
同量の茶葉のまま、ポット・茶壷それぞれで味を見ながら淹れる
結果
2.同量の茶葉のままそれぞれ味を見ながら淹れ、茶葉を茶壷からポットへ移動していき、近い味になったところで比較することに決定。
比較してみる
磁器ポット・・・まろやかで優しい甘み
茶壷・・・・・・強い味。甘みが弱い
となりました。
が、専用茶壷を持っている私には納得できない結果だったので、茶壷でもっとおいしく淹れるために「温壷」しないで淹れてみました。
すると、味が凝縮されて強烈な「回甘」を感じられるようになりましたが、私、今まで「温壷」して淹れていた。。。
もっと美味しく飲める機会を今までにどれだけ逃してしまっていたんだろう。。。
今回学んだこと
お店で金萱茶を提供するときに磁器ポットを使っているのには、ちゃんと理由がありました。
茶壷で提供すると、お客様はきっと「温壷」してしまうのでしょう。
もちろん「看茶泡茶(そのお茶に一番適した淹れ方をすること)」をして、茶壷で美味しく淹れられるお客様もいらっしゃるでしょう。
だけど、大多数のお客様が簡単においしく淹れられるのは断然磁器ポットの方。
だからお店では磁器ポットを使って、おいしいお茶をお客様に楽しんでもらっているんだろうな。
だけど、私はこれからも専用茶壷を使って【金萱】を淹れていきます。
高温で、「温壷」しないで、抽出時間をその日ごとに調整しながら。
美味しく飲んで「養壷(茶壷にお茶の味を染み込ませていき、そのお茶をもっともっと美味しく飲めるようにしていくこと)」していきます!
おまけ
これは、お湯の温度が足りない状態で淹れてしまったときの写真です。
茶水の色が薄い。
金萱茶はしっかり高温で淹れて、甘みと香りを引き出さないと!
サポートいただきありがとうございます。 いただいたサポートでお茶を買いに行き、記事にさせていただきます😆