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「大人な味」と「可愛い味」
2008年5月の出来事です。
【芝蘭 水仙】についての疑問を解きたく、茶友を訪ねました。
当時の記録に、後日調べたことを付け加えた記事になります。
【芝蘭 水仙】
先日「明茶房」にて購入した鳳凰単欉(ほうおうたんそう)のお茶です。
鳳凰単欉(ほうおうたんそう)とは
青茶(烏龍茶)の一種で広東烏龍茶に分類されます。
単欉とは、独立した1本の木という意味で、1980年代頃までは1本の木から採った茶葉で製茶していたそうです。
1990年代からは接ぎ木などの技術革新により、同じ品種の茶樹から摘んだ茶葉で製茶をするようになっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1642506854771-URw2QMvSRg.jpg?width=1200)
添付した分類表では「広東烏龍茶」が「鳳凰水仙」と「鳳凰単欉」に分かれていきます。
これは、もともと高山に自生していた鳳凰水仙種の中から選りすぐった株を単独栽培させて育てたものから生まれた香り高いものを「鳳凰単欉」と呼ぶからです。
調べていると【芝蘭 水仙】という名前は【鳳凰単欉芝蘭香】と何が違うのかと混乱しそうになりましたが、【鳳凰単欉芝蘭香】はいわゆる商標登録がされているものになるため、きっと「明茶房」さんでは【芝蘭 水仙】と販売しているのでは、と推測します。
意見が聞きたい
ここからが本題になります。
茶葉を購入するとき、乾燥茶葉のにおいをかいで「乳香」を感じたことを以前記事にしました。
今回は茶友淹れてくれたため、蓋碗を温めているときに
「最初に茶葉をかいだ時『乳香』を感じたの。その後は感じなかったんだけど」と話してみました。
すると彼女は暖めた蓋碗に茶葉を入れたのをかぎながら「そうかもね」と手渡してくれました。
その時の香りは「乳香」でした。
ただ、鼻を遠ざけもう一度かいでみた時にはもう「乳香」はなく、「蜜香」のみ。
多分最初の頭だけに出てくる香りなのでしょう。
超速トップノート。
他の人にも「乳香」を共感してもらえたことで、わたしの「乳香キャッチセンサー」がくるっていなかったことを確認できて、安心しました。
またまた飲み比べ
鳳凰単欉は女性人気がとても高いお茶の一つです。
中でも「黄枝香」という種類は「華やかな香りなのに、飲み口はキリリ」と表現され、多くの女性を魅了しています。
この【芝蘭 水仙】も香り華やか飲み口キリリ系です。
もっと詳しく表現すると「華やかな香り。キリリとした飲み口。でもキリリとした中に蜜味がある」です。
ここまで表現できるのは、またまた彼女のお店の【鳳凰単欉】として出荷されたお茶と飲み比べをしてみたから。
お店の【鳳凰単欉】は香りも華やかで、飲み口も柔らかく、口中に蜜味が広がる感じのお茶で万人受けをする味でした。
うまく表現できない悔しさ
飲み比べをさせてもらい、日本語だったらここまで違いを表現できたのに、中国語となるとどう表現して良いのか分かりませんでした。
直訳ではなく、お茶の表現方法がどういう感覚なのかが体得できていないためです。
結果、私は『成熟』と『甜蜜』という表現を使ってみました。
『成熟』な味と『甜蜜』な味
『成熟』は人、特に女性に使われる形容詞で「大人っぽい」という意味合いなので、キリリとした中に華やかな味を感じるのを「大人の女性」に例えてみました。
一方『甜密』は「愛らしい」とか「可愛らしい」という意味合いで、柔らかい飲み口&蜜の味を「子供のような無邪気さ」に例えて表現してみました。
自分の思いをうまく表現できないのが悔しい!
お茶の世界は広くて深い。
例えば、香りには「花」・「蜜」などがあるけれど、「花」にしても種類はさまざま。
味もまた同じ。
人生が豊かで厚みがあればあるほど、表現方法が豊かで的確になっていくのだろうなぁ。
私ももっと広げて深めていきたい!
ちなみに、この日はプーアール生茶の飲み比べもしました。
一緒に飲み比べをできる茶友がいるのは、本当にありがたいし楽しい!
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