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お茶で「甘口」と「辛口」を体感してみよう

こどもと一緒に買い物に行った時、お酒コーナーの前を通ったので、お酒には「甘口」と「辛口」がある話をしました。

その時に、全ての商品が試飲をしてから買えるわけではないから味の目安を知ってもらうために「甘口」や「辛口」の表記がされていることを話し、実際にワインのラベルを見てみたりしました。

「甘口」は、口に含んだら口の中全体がまったりとした甘みで満たされること。
「辛口」は、口に含んだ時には甘みに支配されず、のどごしがスッキリしていること。

を説明したら当たり前ですが「わからない」と言われてしまいました。

なので「じゃあ、家に帰って飲み比べてみよう」と提案したところ、「え?お酒はまだ飲めないよ?」と返されてしまったので、「お酒じゃないよ。お茶でも『甘口』『辛口』があるんだよ。」と答えたら「ふーん」と納得したもよう。

お茶の「甘口」「辛口」がよくわかるのはプーアール茶

私が持っているプーアール茶の中で一番の「甘口」は2001年産【紫大益7572】ですが、餅茶を崩すのは面倒だったので、プーアール熟茶である【小沱茶】をセレクト。

対する「辛口」はすでに崩して保管している生プーアール茶2007年産の【鳳山春尖】をセレクト。

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この二つなら大まかに「甘口」と「辛口」を体感可能なはず。

※左が【小沱茶】、右が【鳳山春尖】です。

1煎目、違いを際立たせようとして【小沱茶】の抽出時間を長くしたら「渥堆臭(熟茶プーアールにあるカビっぽさ)」を出してしまい、「臭い」と言われてしまいました。。。

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2煎目以降は淹れ方を変えて「渥堆臭」を出さず甘みを引き出せるようにして淹れて、飲み比べをしてもらうと「おいしい」とのこと。

飲んでもらいながら、「口の中全体にまったりして甘みが広がるでしょ?これが『甘口』なの」と説明し、【鳳山春尖】は「飲んだ後に口の中に甘みがくるけれど、飲む時はスッキリしているでしょ?これが『辛口』」と説明したら納得したようです。

飲む比べレクチャーをしたのは、一緒に買い物に行ったこどもに向けてだったのですが、お茶が入ったとたんに飛んできた別のこどもも飲みたがったので、結局まとめてレクチャーをしました。

飲み物に対しての「甘口」「辛口」の概念を体得できたかな?

お母さんがこの概念を体得できたのは20代後半だったんだよ。

それまではこんな風に説明することができなかったんだ。

未成年のうちにこの概念が理解できたなんて、なんて羨ましい!

今後のあなたたちの人生がもっと彩り豊かになるんだろうなー。

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ところで。。。

私が「辛口」を表現する時に「のどごしスッキリ」という言葉をチラッと使ったことで、その後ビールのCMを見るたびに「辛口!」と反応するようになりましたとさ。

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