「千枚通し」をお茶を使って折る方法
お茶が千枚通しを折ってしまう。
にわかには信じられないかもしれませんが、この世の中にはとても硬いお茶が存在します。
その証拠がこちら
この千枚通しを折ったのはこちらのお茶【2008年オリンピック記念茶餅】です。
いきなり話は変わりますが、円盤状になっている【プーアール茶】をご覧になったことはありますか?
3枚も見せる必要はなかったかと思いますが、載せ始めるとうれしくなってしまって、つい。。。ごめんなさい。
で、これらの中身がどうなっているかというと
こんな形で茶葉が圧縮されています。
ですが、側面なり中央なりの一か所に「プーアール刀」や「千枚通し」などを入れるとそこからホロホロと崩すことができます。
ですが、世の中に出回っている【プーアール茶】の中にはこういう円盤状のもの以外にも種類があって、「沱茶」と呼ばれるおわん型に固めたもの(下記画像右上の2つ)や「磚茶」と呼ばれる長方形に固められたもの(下記画像下)も存在します。
「磚茶」の『磚』はレンガの意味なので、本来は長方形のものを指しますが、中には正方形のものや【2008年オリンピック記念茶餅】のようなものもあります。
「磚茶」は圧縮が強くデザインを茶葉に刻み込みやすいため、【2008年オリンピック記念茶餅】のような記念品作りには最適。
反面、崩すのはものすごく大変です。
私は以前、パン切り包丁で表面をガリガリと削っていましたが、何度かの挑戦を経て千枚通しで崩すことにやっと成功しました!
が、この成功には『千枚通しが曲がる』という尊い犠牲がありました。
千枚通しに犠牲になってもらってもなお千枚通しで崩すことにこだわっているのは、パン切り包丁でガリガリ削るよりも圧倒的に大きな塊の茶葉を入手できるから。
ガリガリ削ると、どうしても細かい茶葉ばかりになってしまい、淹れる時に捨てる茶葉が増えてしまいます。
また、「茶壺」で淹れると細かい茶葉が詰まってしまうので私『は』困ります。
なので、できるなら千枚通しを使って大きめの茶葉を入手したい!
前回千枚通しで崩すことができたという成功体験から、今回も茶葉のストックを作るために千枚通しで崩すことにしました。
ここまで長くおつきあいいただきありがとうございました。
これからタイトル回収していきますので、もう少しだけおつきあいください。
何をしたら千枚通しが折れてしまうのかと言うと、
刺す、と言ってもサクッと刺せる場所はほとんど無く、グリグリとドリルのようにねじ込んでいき、ある程度ねじり込めたら倒す。
というのが実情。
これで得られる茶葉の塊は小さくて少ないですが、削るよりも大きな塊が断然多い!
なので、一心不乱に刺して倒してを繰り返していたら、ふと目に入ってきた茶葉とは違う異形の黒い塊。
え?
最初見た時は頭の理解が追いつきませんでしたが、千枚通しが折れたのだと理解した後は意外に冷静でした。
「あー、千枚通しを折ってしまうくらい硬いんだよね」と受け止めた後、静かに崩した茶葉を瓶に入れ、証拠写真を撮りました。
これが、千枚通しをお茶を使って折る方法の全貌です。
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