【NILGIRI,FOP】を飲んで興奮が止まらなくなった話(※NILGILI,FOPに覚醒作用はありませんのでご安心ください)
今日のお茶はずーっとずーっと前にいただいたLUPICIAさんの【NILGIRI,FOP】。
【ニルギリ】は南インド産の紅茶で、現地の言葉で「青い山」という意味だそうです。
「FOP」とは flowery orange pekoe(フラワリー・オレンジ・ペコー)の略。
紅茶のグレードを示す用語の一つです。
FOPは茶葉の中で一番若い新芽の部分をさします。
Flowery という言葉の通り、花のような香りがする上質な茶葉を表すそうです。
なるほど!
だからパッケージが 第13候「玄鳥至(つばめきたる)」※ なのね。
こちらはサンプルパッケージで、ティーバッグタイプのお茶ですが、私は300mlくらいの茶海で淹れました。
ティーカップで2杯分くらいなので、最初にティーカップに移したお茶と茶海に残って抽出され続けるお茶との水色がかなり異なってきます。
乾燥茶葉も花の蜜のような甘い香りがしていたけれど、お湯を注いでもその香りは健在。
目を閉じて香りをゆっくりと堪能しながら、口をつけます。
くせがなくて香りが良くて飲みやすいな。
口の中にまとわりつくのも花の甘さなんだ。
と思いながらあっという間に1杯目を飲み干してしまいました。。。
では、2杯目を。
抽出され続けていたので、1杯目に比べてかなりお茶の色が濃くなりました。
でも、香りは残っている。
口に含むと渋みがまず最初に来てしまい、失敗したと思ってしまいましたが、香りと味はまったりと濃くなっていて、飲み終わった後の口の中がまったりと甘い。
これも「回甘」なのかな?
中国茶を飲むと茶殻を確認する癖があるので、ティーバッグタイプの紅茶でもバッグを破って確認してしまいます。
ティーバッグにしているから、カットされたものだろうとは思っていたけれど、「FOP」を調べたらホールリーフのことを指すって書いてあったよ???
これは紅茶専門の方にご教授いただきたい。
名指ししても良いのかしら???
ダメかな?
我こそは!という方お願いします。
ちなみに、私の見解としては【NILGIRI,FOP】の中で輸送中に細かくなってしまった茶葉をサンプル用にティーバッグに加工したのかな?と思いました。
だけど、サンプル用もたくさん作るだろうから、自然発生したブロークン茶葉では無計画よね???
やっぱりご教授ください!
お待ちしています。
タイトルに書いた興奮が止まらなくなったというのは、今まで点だった知識が一気に線へとつながる感覚を覚えたからです。
もう少しおつきあいください。
まずパッケージの第13候「玄鳥至(つばめきたる)」※
ここで※を書いたのは、二十四節気と七十二候という一年間の出来事の目安を表すカレンダーみたいなのがあって、お茶との関連が非常に深いのです。
実際「明前茶」とか「白露金萱」とか今までたくさん接してきたのですが、そこまでの背景を勉強しきれずにいました。
ですが、note を始めてからこの二十四節気と七十二候をわかりやすいイラストで教えてくれる佐藤ナツコさんをフォローするようになって、知識が少しずつ深まってきています。
佐藤ナツコさんと知り合えたことで 第13候「玄鳥至(つばめきたる)」の意味を理解することができ、今回紅茶の「FOP」を調べた時に新芽だから第13候「玄鳥至(つばめきたる)」なのか!とつながりました。
ちなみに最新の佐藤さんの七十二候はこちらです。↓
それからもう一つ。
紅茶のグレードのことを調べていた時に、「中国茶と一緒だ!」と思ったこと。
それは紅茶を製茶して乾燥まで終わった時点の物を「荒茶」と呼びますが、その時点では等級が入り混じっている状態。
ここから茶葉の選別をしていき、製品へとなっていくこと。
これが【プーアール茶】と一緒。なはず。
それから、それから、等級はその茶葉の状態や品質を表すけれども、最高級品質の物の味が必ずしも最高級の味とは限らないということ。
これは激しく同意!
私は【白牡丹】という「白茶」が好きだけれども、【白牡丹】は【白毫銀針】よりもグレードが低いとされている。
だけど、私は【白牡丹】の方が味が濃くて好き。
他にも「玄鳥」について中国語辞書をひいてみたり、といろいろな知識が頭の中で踊りまくりましたが、過去の出来事の一つと結びついたりがあって、大興奮するお茶でした。