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優雅な生茶と強い生茶

2008年5月の出来事です。
当時の出来事と、後日調べたことをつけ足して記事にしています。

まだ赤ちゃんだった生茶【07年凤山春尖】を飲んで私が疑問に思っていることがあり、他の人の意見が聞きたかったため、茶友のお店に行ってきました。

私が疑問に思っていること

【07年凤山春尖】に限ったことではなく、生茶全般に対しての疑問です。

「香気」についてうまく表現することができず、どう言語化したらよいのかについてです。

プーアール茶の「香気」とは、鼻でかぐ香りのみならず、上あご・舌の表面・舌の裏・両頬・喉と口腔内で感じることができる香りすべてを含めるようですが、今回は乾燥茶葉の状態と、お湯を注いだ時に鼻で感じることのできる香りに限定します。

茶友の答え

【07年凤山春尖】の「香気」に関しては、茶友の回答は「梅子」でした。
そして、お店にある梅のお菓子を出してきてくれて、試してみるようすすめてくれました。

言われたままに、梅のお菓子を食べ、お茶の香りを聞き、飲んでみたところ、確かに「梅」という表現に納得できました。

日本で育った私は「梅」というと「梅干し」を想像してしまいます。
中国の梅は日本とは加工法が異なり、塩漬けにはしません。
ですので、同じ「梅」でも想像する味が全然違います。

日本の梅で近い味は、のし梅乾燥させた梅ですかね。

話しだけだとなかなか理解できないけれど、実際に触れて味わうことでやっと少しづつ理解できるようになるのですね。

残念ながらお茶から離れたり、時間が経ってしまうと記憶を保つことが難しいので、こうして文字にすることで当時の記憶を呼び起こしています。

そうして改めて【07年凤山春尖】の乾燥茶葉をかいでみる。
たしかに「梅子」だ。
うん、これは香港のお店に売っている「梅子」の懐かしい香りだ。

余談

今回記事を書くにあたり、手持ちの他の生茶もかぎ比べてみました。
【07年凤山春尖】のように「梅子」の香りを感じる物、全然違う香りを感じる物、それぞれ違いました。

生茶の「香気」ですが、人によっては「練乳」と表現する人もいるそうです。
それを聞き、家で「練乳」を用意して試そうと思ったみたいですが、その記録は見つからず。
To Doリストに入れておかないと!

「優雅」と「強い」生茶

さて、題名の【優雅な生茶と強い生茶】についてのお話しです。

当日は私が【07年凤山春尖】を淹れたのですが、1煎目を飲んだ茶友が「生茶っぽくない」「とても『醇』(まろやか)だね」と言いました。
そして、比較のためにお店にある同年製作の生茶を出してきて、飲み比べをさせてくれました。

彼女のお店の生茶は、味が濃くて生茶特有の緑茶っぽいツンツンさがありました。
こちらの生茶のことを「『覇』(強い)」と表現していました。

強いお茶の方が年数を経るごとに味の変化を楽しめて面白い、と好む方も多いそうです。

【07年凤山春尖】は優雅な生茶で、2022年1月で14年物となりました。
まだまだこどもの生茶ですが、乾燥茶葉の色も変化し、とっくに赤ちゃんではありません。

2枚もいただいた【07年凤山春尖】なので、保管状態の違いによっての味の変化も楽しめたらと思っています。

余談

この後、鳳凰単欉の飲み比べもしました。


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