PTAに世の中の縮図を見た気がしてモヤモヤしている話
コロナ禍は良くも悪くも今までの価値観の多くを変えましたが、喉元過ぎれば何とやら。。。になってしまうのは世界共通なのかしら?それとも日本人気質の影響?
私はこの数年いわゆるPTA問題とは縁遠い生活を送っていたのですが、昨年度末の保護者会にて「くじ引き」にあたり、今年は本部役員チームに所属することになってしまいました。
なってしまいました。
と書いたのは、とっても消極的理由での参加だから。
先日打ち合わせの会が有ったので行ってきたのですが、いろいろと感じることがあったので、それを言語化したくて記事にします。
こども達の学校にあるいわゆるPTA。
基本は立候補ですが、不平等感をなくすために必ず一家庭一役をすることが求められています。
事情により選出会に参加できない場合は、くじ引きで選出される可能性があることを事前に了承する書面の提出が必要です。
本部役員チームはみんなが敬遠します。
そのため、そのほかの委員会は立候補が出てどんどん決まり、最後に誰も立候補者がいないからと「くじ引き」が行われ、わが家が当選してしまいました。
まずここで感じるモヤモヤポイントは
「他の委員会の立候補者たちも多くが本部役員チームから逃れるための消極的理由からの立候補」ということ。
喜んで立候補している人は皆無。
そもそもやりたい人は事前アンケート書面に記入して提出済み&決定済みだから、選出会で決めるのは埋まっていない役割だらけ。
消極的理由ながらも決まってしまった役割なので、ほとんどのみなさんが会合には参加します。
そこで待っているのがまた更なる係決め。
リーダーやら〇〇係やら。。。
必ず一人一役やらないといけない。
この会合、土曜日の午前中に行われました。
で、不参加の人もいました。
その場合もくじ引きで役が決められる、という約束をしているようです。が。
不参加だった人達の中には一部、選出されたから名前だけは載っているけれど実際には全く活動しない人も出てきます。
そういう人がくじ引きでリーダーになってしまっても困る、ということで結局他の人にしわ寄せがきてしまう。
ここでのモヤモヤポイントは
「逃げ得じゃない?」と感じてしまうこと。
立候補してやる気満々の人と消極的理由から活動をする人の温度差もすごいし、選出されて決まったのだから有無を言わずにやるべき!という圧もすごい。
そして、なによりも 母親が活動するのが前提になっている家庭が多数なのもモヤモヤしてしまう。
私の役割は学校の除草をして花を植えること。
年に数回ある作業日は必ず参加が求められるうえ、その為の事前準備(計画やお知らせのための文書作りに印刷、苗の買い出しなど)も全てチームになってやらないといけない。
学校には父親だけの会もありますが、運動をするサークルみたいなもの。
除草や花植えの作業自体はその父親の会からも助っ人が来るそうですが、全部おぜん立てしたうえで作業だけする、ということにモヤモヤ。
あれ?これって子育てと同じじゃない?
学校のPTAが義務的な業務だとしたら、父親の会は趣味。
趣味ならたくさん人が集まるよね。
作業だけ手伝う、ってこどもを任せて母親が外出するためにいろいろな準備をしていることに通じる。
帰宅後は夫にお礼を言いながら母親が部屋を片付けたりする。
あー、だからめちゃくちゃモヤモヤしたのか。
両親がそろっている家庭の場合、学校のことは母親任せの家庭が多い。
「仕事があるから無理」。ならば土曜日の会合は出られる父親も多いはずだよね?
家事育児にパートで仕事しながら役員をする母親多数よ?
そんな家庭だらけ。
一番問題なのは、文句を言いながら「この一年耐え忍べば良い」とか「この〇〇をやれば次年度以降免除だから」とかを考えながら乗り切ろうと我慢してしまう私たち母親。
耐え忍んで我慢ばかりしていちゃいけないのは分かっている。
だけど、変えようとするほどの気力はないんだよ。
会長や副会長が複数年やるのは、仕事と一緒で一年間の任期じゃほとんど何もできないからのはず。
今の会長さん、今年で5年目だとか。
「やる人がいないから私がやるしかない」と続けていらっしゃるそうですが、もう少し改革してくれたら良いのに。
と思ってします。
彼女は旧態依然の体制を維持することに心血を注いでいるように見えました。
(何もやらずに文句だけ言っていて、卑怯なのは分かっています)
色々なモヤモヤがからまって見えたのは、きっとこのPTAが今の日本の縮図に見えたから。
母親にばかり負担を強いているのに、母親は耐え忍ぶことしかしない。
自分で大きく変えようともしないし、長いものに巻かれてします。
だから結局旧態依然のまま。
私も文句だけ言って耐え忍ぶ道を選んだ母親の一人。
それが良くないことも分かっている。
結局私は自分に一番モヤモヤしているのかもしれない。
このPTA問題。
公立学校だから起きる問題なの?
海外の日本人学校にこども達が通っていた時にはこのPTA問題はなかった。
日本人学校は私立な上、滞在期間も不確定。という要素も関係しているとは思うけれど。。。
ただ、教員の配偶者たち(これも主に母親たち)は図書館の本の整理や修復などの作業に駆り出されていたため、彼女たちに負担がかかっていたのだとは思います。
不平等感を無くすために一人一役、としたところでやらない人が出てくるのなら、できない人・やりたくない人は活動費を徴収して外部委託するようにしたらどうなんだろう?
きっと、その金額によっては「だったら、やります」という人も出てくるし、最初から「活動費を払います」と割り切る人も出てくるはず。
現時点のPTA、大きく言えば世の中を変えようとする気力も体力もその他もろもろの力も私には無いけれど、せめてこども達が母親になるくらいの頃にはもう少し母親の負担が減っているように、家庭内教育で意識づけを続けていくわ。
意識づけに性差は関係ないはずだけど、やっぱり男性の意識が変わらないと難しいと思う。
だから、女の子のママはもちろん、できるだけ多くの男の子ママが私と同じように思って家庭内教育をしてくれますように!
あ、ヘッダー写真はモヤモヤしている最中に見つけたもの。
モヤモヤしながらもサボテンを見つけたら写真を撮る私はやっぱり結構な重度の #さぼてん主婦 中毒者だわ。