埋め立て中(2008年6月)
2008年6月のできごとですが、後から調べたことを付け足して記事にしています。
香港のセントラル(中環)から湾仔の湾が埋め立て工事中なのですが、その経過観察です。
前回、写真を撮ったのは2008年5月。
ビルの左上に「AIG」のロゴがある、AIGビルを目印にしてみてください。
これは、2008年5月の様子です。
AIGビルの前はまだ水があります。
これは今日撮った写真です。2008年6月14日。
かなり埋め立てられているのがわかります。
違う角度から見ると、まだ水があるのが見えます。
この写真の湾内に黄色い重機が浮いている後ろ、画面の中央に白くて四角くて、建物下部がくびれているビル、わかりますか?
このビルは「中國人民解放軍駐香港部隊大廈(中国人民解放軍駐香港部隊ビル)」と言って、中国大陸の人民解放軍駐香港部隊の司令部がおかれているところです。
香港が中国に返還される前は、イギリスの駐香港イギリス軍司令部が入っていました。
返還にともないイギリス軍から人民解放軍に移管されたので、香港返還の象徴的な場所です。
「中國人民解放軍駐香港部隊大廈」を目印にすると、埋め立てられた様子が分かりますか?
距離感が違いますが、湾内の面積が減っています。
そして、緑のシートも撤去されていました。
現在は「第三期中環埋め立て計画」だそうです。
香港在住中に使っていた2007年度版の香港の地図を見てみると、赤い線で斜線を引いた場所に「施工中 中環填海計劃第三期」と書かれています。
地図の下部には「AIG Tower」(青線でかこみました)
地図の上部には「往尖沙咀(尖沙咀行き)」の「7號碼頭(7番埠頭)」とあります。これも青線でマークしてみました。
当時は軽い気持ちで「ここを通るならついでに」という感じで撮影したけれど、今思えば歴史の一幕を目撃できていたのね。