Tokyo COVID-19; 01/08-01/14/2023
東京都における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するノート(1月8日-1月14日)
概要
・1月8日から1月14日の報告日別陽性者数の7日間平均は11,850名と前週(1月1日の週)より2,148名の減。年末から減少が続いている。
・重症者の7日間平均は前週より3名増え50名である。
・1週間の死亡者の報告は215名と前週より25名の増。
・第7波(2022年6月12日以降)の累積感染者は19歳以下が22%、累積死亡者は70歳以上が89%を占めている。第6波では19歳以下が20代を上回ったが、第7波では拮抗している。死亡者の年齢分布は第6波と同様である。
全感染者数の推移
1月8日から1月14日の報告日別陽性者数の7日間平均は11,850名と前週(1月1日の週)より2,148名の減である。
この7日間平均を1週間毎に遡って比較すると
直近 11,850 前週比 85%
1週間前 13,999 前週比 89%
2週間前 15,745 前週比 93%
3週間前 16,882 前週比 108%
4週間前 15,568 前週比 123%
3週間続けて減少している。
検査者数(1月14日時点)
7日間平均で15,726名。陽性率の7日間移動平均は26.8%と12月24日の39.3%をピークに減少している。
東京都発熱相談センターにおける相談件数(1月7日時点)
・7日間平均は3,597件、1月5日の6,599名から減少に転じている。
・この相談件数は第5波までは陽性者数を上回り陽性者数の先行指標として機能していたが現在は陽性者数が上回っており、後追いの状況にあると言える。
重症者推移
重症者の7日間平均は前週と同じ50名である。年代、男女の別は下表の通りである。
40代から70代の重症者の推移を下図に示す。
感染者・死亡者累計
報告日別の陽性者累積カーブは再び変曲点を迎えた様である。
1週間の死亡者の報告は215名と前週より25名の増と増加が続いている。
年代別感染者数の推移
・20代、30代の人口当たりの陽性者数は再び10代以下を超えた。
・1月7日時点の65歳以上の感染数の移動平均は1,433名と前週より154名の減である。
各波との比較
2020年の5月23日以前を第1波、5月23日から営業時間短縮要請が解除される前日の9月14日までを第2波、9月15日から緊急事態宣言が全面解除される2021年3月21日までを第3波、3月22日から6月16日までを第4波、6月17日から11月30日までを第5波、12月1日から2022年6月11までを第6波、6月12以降を第7波として、各期間の感染数・死亡数を年代別に表にまとめ、発症日別陽性者数、重症者数、高齢層の新規発生数(報告日ベース)の各トレンドと併記した。
第7波の陽性者の年代別比率を見ると第6波と同じく19歳以下が22%と20代の19%を超えているが、その差は第6波よりは小さくなっている。累積死亡者は70歳以上が89%を占め、第5波で32%を占めた50代・60代は8%に減少している。この傾向は第6波から変わっていない。ただし、重症化率や死亡率は第6波よりも低いと言える。