Tokyo COVID-19; 10/30-11/5/2022
東京都における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するノート(10月30日-11月5日)
概要
・10月30日から11月5日の報告日別陽性者数の7日間平均は5,188名と前週(10月23日の週)より1,592名の増。上昇傾向にある。
・重症者の7日間平均は前週より3名増え18名である。
・1週間の死亡者の報告は20名と前週より10名の減。
・第7波(2022年6月12日以降)の累積感染者は19歳以下が21%、累積死亡者は70歳以上が89%を占めている。第6波では19歳以下が20代を上回ったが、第7波では拮抗している。死亡者の年齢分布は第6波と同様である。
全感染者数の推移
10月23日から10月29日の報告日別陽性者数の7日間平均は5,188名と前週(10月23日の週)より1,592名の増である。
この7日間平均を1週間毎に遡って比較すると
直近 5,188 前週比 144%
1週間前 3,596 前週比 113%
2週間前 3,183 前週比 106%
3週間前 2,997 前週比 95%
と増加傾向にある。
検査者数(最新11月7日)
7日間平均で11,804名。陽性率の7日間移動平均は28.6%と10月20日の17%を底に増加している。
東京都発熱相談センターにおける相談件数(最新10月27日)
・7日間平均は1,172件、11月に入って増加に転じた。
・この相談件数は第5波までは陽性者数を上回り陽性者数の先行指標として機能していたが今回は陽性者数が上回っており、後追いの状況にあると言える。
重症者推移
重症者の7日間平均は前週より3名増加して18名である。年代、男女の別は下表の通りである。
40代から70代の重症者の推移を下図に示す。
感染者・死亡者累計
報告日別の陽性者累積カーブは落ち着いて来ている。
1週間の死亡者の報告は20名と前週より10名の減、9月末から一時期増加に転じたが、10月3日をピークに減少が続いている。
年代別感染者数の推移
・10歳以下の陽性者の減少が鈍く、人口あたりの陽性者数で20代を上回っている。
・10代の7日間平均が一時的に増加し、人口当たりの陽性者数でも20代を超過した。
・11月5日時点の65歳以上の感染数の移動平均は448名と10月9日の205名を底に増加に転じている。
各波との比較
2020年の5月23日以前を第1波、5月23日から営業時間短縮要請が解除される前日の9月14日までを第2波、9月15日から緊急事態宣言が全面解除される2021年3月21日までを第3波、3月22日から6月16日までを第4波、6月17日から11月30日までを第5波、12月1日から2022年6月11までを第6波、6月12以降を第7波として、各期間の感染数・死亡数を年代別に表にまとめ、発症日別陽性者数、重症者数、高齢層の新規発生数(報告日ベース)の各トレンドと併記した。
第7波の陽性者の年代別比率を見ると第6波と同じく19歳以下が21%と20代の19%を超えているが、その差は第6波よりは小さくなっている。累積死亡者は70歳以上が89%を占め、第5波で32%を占めた50代・60代は8%に減少している。この傾向は第6波から変わっていない。ただし、重症化率や死亡率は第6波よりも低いと言える。