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Laputa-追悼:akiさん

2023年夏の終わりに、Latutaのvocal akiさんが急逝しました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

解散から20年近く経ちますが未だに聴き続けていますし、いつかバンドが復活してくれないかと期待していたので非常に残念です。

数々の名曲を残したLaputaについて振り返ってみたいと思います。


名古屋系バンドの代表格


90年代。名古屋系というダークでハードな路線のムーブメントがあり、その一翼を担っていた代表格が黒夢・ROUAGE,、そしてLaputaでした。
メジャーにいってからこそポップな曲調が目立ちますが、それでもどこか陰鬱で物憂げな雰囲気がにじみ出ていました。

「ダーク・ハード・メロディアス」をテーマに、ゴシック調のルックスは90年代ヴィジュアル系の中でも強烈な存在感が印象的でした。

メンバーの演奏力も高く、特にギターのKouichiの影響を受けた後続のギタリストは数知れず。派手なギターソロから綺麗なクリーントーンが非常に印象に残ります。

手数の多くうねるようなベースラインと安定感がありパターン豊かなドラムからなるリズム隊っがしっかりとバンドを支えていて、高い演奏力で聴いているだけで楽しい。

ライブのパフォーマンスも高く、Youtube等で観られるライブ映像からも、盛り上げ方が上手いのが伝わってきます。

一度は生で体感してみたかったと思います。

唯一無二の歌声 

改めて聴いてみると、すさまじい声の伸び。
当時のV系バンドは、ルックスの良さと比例するように歌唱力の低さが目立つバンドが多かった中、akiさんは高い歌唱力と個性的な歌声が際立っていました。

歌い方もルックスも個性的過ぎて、好き嫌いが分かれるところかとは思いますが、個人的には、歌が上手いのにクセが強すぎて聴き取れないその個性が大好きでした。(褒めています)

語尾を独特の発音で歌い上げる独特のスタイル、シングル曲『EVE』などはもはや歌詞を聴き取れないレベルですが(褒めているつもり)、何気に曲によってちょっとずつクセが違うということに気が付いたとき、わざとクセを出して印象的な歌唱法にしているんだと気がつきました。それこそ高い歌唱力がなす技なんだと思います。
今聴いても、裏声の綺麗さ、高音の伸びが尋常じゃない。

今でも現役で活動されていただけに、その歌声が聴けなくなるのは非常に悲しいですが、何十年経っても色褪せない名曲の数々を残してくれたことに感謝してご冥福をお祈りしたいと思います。

個人的おすすめ曲3選

揺れながら・・・

Laputaといえばなんといっても『揺れながら・・・』といって過言ではないと思います。90年代V系の直球ど真ん中。
ヴァイオリンを使ったメインのフレーズ、叙情的でミステリアスな歌声と、ハードロックを貴重とした王道のV系ロック。時代が変わっても色褪せない珠玉の名曲です。


Virgin Cry

実はこの曲はLaputaをリアルタイムで聴いていた90年代、そして最近までそんなに好きではなかったシングル曲でした。なんだか曲調が明るくて売れ線に走っているようで好きに慣れなかったんです。
しかしakiさんの訃報を知って聴きなおしてみると、声の伸びがとても豊かで、素晴らしい歌声だと再認識することができました。


WITH THE WIND

”ダークでハードなバンド”と紹介しておきながら続けてPOPな曲になりますが、この曲はMeet againというシングル曲のカップリング曲で、ライブの定番曲としてファンに人気のある楽曲。

シングルのA面としてはMeet againよりこっちでは?という疑問が拭えませんが、当時TVアニメ『金田一少年の事件簿』のOPソングとなったMeet againがアニメスタッフからのごり押しで選ばれてA面に起用されたとか。
確かにメジャー感がありがならミステリアスな雰囲気のただよう曲調はアニメに合っていたのかも。

反対に、明るく爽快感のあるこの曲はこれまでの陰鬱なLaputaの印象と一線を画しています。
ライブの終盤でいつも演奏されていたこの曲は、バンドとファンの間で大切にその絆を育てていき、彼らのライブを代表する一曲となったんだ思います。


akiさん、まだ52歳で早すぎるお別れになってしまい非常に悲しいです。
それでも、彼らが残してくれた名曲達をを胸に、これからもLaputaを愛していきたいと思います。


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