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MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE再現ライブレポ


魂が揺さぶられる、そんな夜だった。

28年ぶりにモンスターアルバム「MOTHER」「STYLE」の楽曲を再演するDualコンサートツアー、MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE再現ライブ、初日のKアリーナ横浜の様子をお伝えします。

完全にネタバレを含むので、閲覧は自己責任でお願いします。ただ、素晴らしいライブだったという事だけはお伝えしておきたいと思います。

一番の懸念事項

個人的には青春時代を共に過ごした最も思い入れの深いアルバムであるMOTHER。

心配していたRYUICHIの歌声も、ほぼ完全復活と言っていいほど仕上がっていて、とてつもない努力をしてきたに違いないはず。これから観る人はその点は心配無用です。

100%手術前の声かというと、以前と比べ違った聞こえ方をしてしまうのも事実で、一部同期で声を流していると思われる部分もありました。
しかし、そんなことが気にならないくらい、素晴らしい声と歌唱法で聞かせてくれました。少なくとも、声の違和感を感じて集中できないということはほとんどありませんでした。

安心してください、RYUちゃんの声、仕上がってますよ!

そして現代に蘇った名曲達に、心は90年代当時に引き戻されました。

もし僕が死んだ時、一枚だけCDを持っていけるとしたら間違いなくこの作品を選ぶと決めている、それだけ大切な作品だけに、感動もひとしお。
かなりライブに没頭していたのだろう、あっという間の2時間半でした。

途中休憩を挟んだためライブは実質2時間くらいだったはずですが、こんなに時間の流れを短く感じた事はないくらい、気がつくとライブが終わっているくらい濃密な時間でした。

Kアリーナ横浜

さて、会場は先月末にオープンしたばかりの新しいコンサートホール、Kアリーナ横浜は、まさに音楽を楽しむために設計されたというだけあって、音響も素晴らしい会場でした。
全ての席が正面から音を聴き取れるよう扇形に配置されていて、かなり端の座席だったがしっかり演奏を楽しむことができました。
また縦がそんなに広くなく、高さがある海外のコンサートホールのような設計。一番後ろの座席でもそこまでステージが遠い印象はないのではないか。スタジアムライブだとステージは豆粒になってしまうが、そこまで遠くはない印象です。
横浜駅から少し距離があるのが少し難点ですが、かなり良い会場だと感じました。

人生で最も短かった2時間半

一曲目はもちろんLOVELESS。トリプルネックのギターを手にするSUGIZOの姿に懐かしさを感じながら、映像演出でカラフルなレーザーに彩られるLOVELESSが新鮮にも感じられる。

そしてなんと二曲目はTIME IS DEADという予想外な展開に完全に心を持っていかれた。

続くJESUS、IMITATIONとMOTHER以前の曲が続き、FACE TO FACEは当時よりヘヴィに会場を揺らす。真っ赤に燃える宇宙のような映像が新鮮で、Kアリーナのクリーンな音響と相まってトリップ感が倍増でした。

その後、文明が生まれ滅んでいく様を表現したCIVILIZE、RAINと続く。
個人的にグッときたのがこのRAINで、RYUICHIの歌声が手術前とほぼ同じ声質に戻っていて、かつ熱の入ったアレンジで期待を上回る名演だったと思います。(若干歌詞を間違えてはいたが、それはそれで自然だった。)

前半最後はGENESIS OF MIND~夢の彼方へ という人気のバラード曲。
滅多に演奏することがなくなってしまったので、かなりレア曲に位置するがアルバムの中核を担うこの大曲を見事に聴かせてくれました。

ここで20分の休憩という当時はなかったステージ構成に。
コロナ禍を経て新たに標準化した文化だが我々SLAVEもメンバーも高齢化してきただけにありがたいw(失礼)

休憩後の再会はドラムソロから。真矢先生の盛り上げから怒涛のようにFATEに流れ込み、一気にライブモードに引き戻されました。

そしてアルバムのなかでもポップで綺麗な印象のラブソング、AURORAが演奏されるとその独特の空気感にアルバム発売当時の雰囲気を強く感じさせノスタルジックな感情がMAXに。
そこには、心は完全に青春時代に戻っている自分がいました。

ここからアルバムで1番アップテンポで激しい楽曲、IN FUTURE を畳みかけ、勢いそのままにBLUE TRANSPARENCY限りなく透明に近いブルーへ。
この時、95年東京ドームでのライブ「LUNATIC TOKYO」の映像がバックで流れ、昔ビデオテープが擦り切れるほどみた青春時代を再び思い起こし大感動。
この演出はずるい。

本編ラストは代表曲であり一番のキラーチューンROSIERで締めくくられたが、ここまで来るともはや感動でこのあたりの記憶がない。

もはや放心状態でアンコールを迎えると、2つのサプライズが。
一つは11月に発売の再録版MOTHERのジャケット映像公開と、もう一つはLUNA SEA史上初と思われる、ライブ中の撮影OKが出たこと。
僕の席はかなり後方だったため、あまりいい写真は撮れなかったが、許可が出たので少し掲載しておきます。


アンコールのTRUE BLUE,BELIEVE,WISHはライブの定番で聴き慣れているはずですが、この日は不思議と新鮮な気持ちで感じることができました。
といいながら、実は集中しすぎてこのときの記憶がありません。。。

それだけこのMOTHERというアルバムが自分にとって特別な存在であること、この日の演奏が素晴らしかったということだと思います。

大ラスのMOTHERに関しても、光り輝く綺麗な映像だけが記憶に焼き付いています。


本当に音響も素晴らしく、メンバーの演奏、復活したRYUICHIの歌声を堪能できる夢の世界でした。

明日はLUNA SEA絶頂機の最高傑作と言っても過言ではないSTYLEの世界を味わえる。STYLE時代の音の宇宙を存分に堪能したいと思います。

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