UNENDING STYLEツアー再現ライブレポ
LUNA SEAを好きでいてよかった。この日ほど強く思ったことはない。
そんな最高のツアーでした。
1996年発売の最高傑作アルバム、STYLEのツアーを27年ぶりに再現したLUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023。
2日目のUNENDING STYLEの様子を、個人的な思い入れたっぷりに記録しておきたいと思います。
※初日のMOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATEの様子はこちら
ロマンを叫び続けて
信じられないことに、アルバムの発売からすでに27年も経過しているのか。
当方約30年来のSLAVEですが、当時はまだ中学生だったためにリアルタイムにライブを観にいったりすることはできませんでした。
それでも思春期に体感したMOTHER,STYLEの衝撃はすさまじく、30年近く経った今でも自分の人生の根幹に生き続けています。
2000年の終幕から23年、Rebootからも13年が経過し、今の時代に再びSTYLEの世界が蘇るとは。
四半世紀以上の時を経て、当時のツアーに参加した人たち。
その間にLUNA SEAの音楽に触れ、ずっと愛してきた仲間たち。
そんな6人目のメンバーたちと同じ空間を共有していることに胸が締め付けられるようで、涙が止まりませんでした。
この日Kアリーナに集まった推定約2万人、一人ひとりのストーリーがあり、この場所に集まることができなくなってしまった人もいる。
そんな中、何十年経ってもこれだけの人がまた集まって同じライブを体感できていること、それはとても尊いことでしょう。
人生の中で、LUNA SEAと出会えて、本当に良かった。
そう強く感じた夜でした。
30年前の自分に教えてあげたい。
「君は今もまだここで、ロマンを叫び続けているぞ!」。
激しく胸が張り裂けそう
ここからはライブにスポットを当てていきたいと思います。
開演前のSEはNINE INCH NAILS。
もしかすると当時も同じ選曲だったのだろうか?そんなことを考えていると、暗転ではなく逆に照明が明転し、ステージ前のスクリーンがゆっくりと上方に上がると、会場は静寂に包まれた。
そしてRYUICHIの歌い出しから、UNENDING STYLEは幕を開ける。
1曲目「WITH LOVE」の優しく美しいメロディに、会場は1996年にタイムスリップしていく。
ノイズの中でキレイに響く歌声は、RYUICHI復活の証でもあった。この声、この曲を聴きたかった。
一気に夢の中へと引きずりこまれ、会場は美しい光の世界に包まれる。
立て続けに「G」のディストーションギターが空間を切り裂く。
先日アルバムの再録も発表され、先行で公開されたこの曲は、ある意味アルバムの顔といってもいい人気のナンバー。
LUNA SEAのライブの醍醐味ともいえるハードで高揚感があるロックナンバーに、会場の興奮は序盤から頂点に達しているよう。
その後もEND OF SORROW,LUV UといったSTYLEの楽曲が続き、SLAVE,1999といった攻撃的なセットリストで一気に畳み掛ける。
そしてRA-SE-N,SELVESといった音の宇宙に包まれ、本編前半は幕を閉じた。
その間1時間弱と非常にコンパクトながら一瞬も無駄のない完璧なSHOWで、本当にあっという間に感じられた。
ここで昨日同様20分間の休憩時間となる。ここで休憩を挟むのは、ライブの流れを止めてしまうことにも繋がってしまうかもしれない。
しかし個人的な感想としては、一旦友人とここまでの感想を話したり、食事やお酒を楽しむことができるのはありがたい。非常に観客に優しい時代になったなとポジティブな印象を受けた。
さてライブもいよいよ後半戦。
休憩後はDRUM&BASSソロ、久しぶりのBACK LINE BEAST(Jのベースソロ曲)も非常に懐かしい。
2人が観客を煽り立て、盛り上がったところで繰り出されたのは、昨日は演奏しなかったDejavu。
やっぱりライブの定番曲でもあり、観客の一体感も半端ではない。
そのままの熱量でDESIRE,TIME IS DEADそしてROSIERと、最高のセットリストでライブは最終局面へ。
本編ラストはやはりHURT。
96年横浜スタジアムでのライブ真冬の野外の映像を投影し、ノスタルジックで胸の熱くなる演出も相まって、感動的に本編はフィナーレを迎えた。
アンコール一曲目はIN SILENCE。
この曲の不思議な浮遊感は一体何なのか。
奇跡としか呼びようのないアンサンブルは、27年経った今でも色褪せぬまま。本当にこの時代の楽曲は神がかっている。当時25,6歳の若者たちが作ったとは到底思えないようなクオリティ。未だに楽しみでい続けられるそんな楽曲を残してくれて、LUNA SEAのメンバーやスタッフには感謝してもしきれない。
ラストのFOREVER&EVERまで魂のこもった演奏で、激しく胸が張り裂けそうな2時間半でした。
空が海を抱いてた
会場は昨日に引き続きKアリーナ横浜。海辺に建てられた高級感のある佇まいで、本当に音響の素晴らしい会場でした。
難点はトイレがない階があり全般にトイレが大混雑するのと、帰りの導線が長くて駅まで時間がかかること。それらを除けば、売店やバー・レストランも充実していて施設としては最高の環境。ゆくゆく運営が改善されていくことを期待しましょう。
それにしても、本当に最っ高の2日間でした!
横浜、愛してるよバイバーイ!