面白かった映画の続編なんて、作らないで欲しい。つい観ちゃうじゃないか(怒)
大ヒットした映画のパート2は、たいてい面白くない。
そして、そこそこヒットした映画のパート2は、ほぼ確実に面白くない駄作。
そう分かっていても、続編が出来てしまうとつい観てしまうのはなぜだろう。
面白くないと思っていても、どこかで期待してしまうのか、そもそも面白さを求めているのではなく、すでによく知っているキャストが、キャラ通りの演技をすることに安心感を感じるのか、よく分からない。
が、観てしまうのである。ついウッカリ。
てなわけで、そこそこヒットした映画「孤狼の血」の続編「孤狼の血 LEVEL2」を観てしまった。
前作の「孤狼の血」は、役所広司演じる大神と松坂桃李演じる日岡の対立、日岡の葛藤、大神の過去、警察の暗部などけっこう物語として楽しめた。
なので、つい続編を観てしまったのだけど。
しかし。
やっぱり続編は面白くない。
前作のバイオレンスシーンがそれなりにエグかったので、おそらくその評判にあやかって、時折挟み込まれるバイオレンスシーンへの力の入れ方は、それなりに感じられるけど。
まぁ、予定調和。
映画の冒頭からラストまで、ある意味こちらの予測を裏切らない映画。
「そうなるよね」といった感じで結局終わってしまって。
なんか日岡は刺されても、撃たれても、警察署の窓から飛び降りても、車に衝突されても、全然死なない。
これは不死身のヒーロー映画なんでしょうか?
鈴木亮平演じる上林の幼少期のトラウマとかの描き方も安っぽいし。
なんだよ、って感じ。
その中でも、ちょっと「あー、なるほど」とニヤリとさせられたのは、音尾琢磨演じる吉田がヤクザから足を洗ってフロント企業の社長になっているという設定。
そしてその会社名が「パールエンタープライズ」だったこと。
前作で自分の一物に「真珠」を埋め込んで自慢していたものを、大神に切り取られるというシーンがあったので、「パール…」なんだろうね。
まぁ、くだらないって言えばくだらないけど(笑)
前作でやめておけば良かったのに。。。と思える、いわば「正統派」のパート2映画でした。
ちなみに、前作「孤狼の血」はなかなか面白いのでオススメです。