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不動産の査定の話

幸せを届けたい不動産屋、坂下です。

不動産の売却のご相談でいちばん頭を悩ますのが「売却価格」です。
これ、本当に難しい。

査定依頼も多く頂くのですが、価格を売主様にお伝えする時は、けっこう緊張しちゃいます。

そもそも、不動産の価格を査定する時に参考にする基準については、
「一物四価」といって、4つもの異なる価格基準があります。

  1. 実勢価格

  2. 公示価格

  3. 固定資産税評価額

  4. 相続税評価額(路線価)

1つの不動産に対して、これらがそれぞれ異なる価格を示すので、査定が困難になっていきます。

それに加え、その不動産独自の査定条件が加わるので、話はもっとややこしい。
独自の査定条件とは、その不動産固有のいわば個性みたいなもので、
「相場はこんな感じだけど地型(土地の形)がいいからプラス査定」とか、
「前面道路がやや狭いので、相場通りには売れないかも、、、ちょっとマイナス査定」などなど。

そんな各種の価格基準などを元に不動産の売却価格を割り出すのですが、最終的には「経験上の勘」ですかね。。。

そうやって売却価格を査定してお伝えすると、大抵の場合、売主様はガッカリされる顔をされることが多いです。
大切にされている不動産、もっと高く売れるのでは。。。と期待されているのでしょう。

かつて不動産神話というか、不動産バブルというか、不動産は購入した時より高く売れると思っている(またはそんな感覚でいる)方が多いです。
または、お知り合いやご近所の方が「○〇円で売れた!」という話を聞いて、自分の不動産もそれぐらいで売れると思い込んでしまうのかもしれません。

東京大阪名古屋などの都会の駅に近いような物件ならば、購入時より高値で売れることもあるかもしれませんし、近くに商業施設が建設された、鉄道が開通したなどの特別な事情があれば、話は別ですが、そうでもない限り、不動産の価格が購入時より高値で売れる可能性は高くないです。

僕たちも出来ればご期待通りの価格、より高値で売却できればいいなと思ってはいるのですが、それがなかなか。。。

なので、売却に対してお急ぎでなければ売主様の「売りたい価格」でいったん売り出しされることをおススメしてます。
我々不動産会社が仲介をさせて頂いて販売するのであれば、売却されるまでは費用は掛かりませんし、相場通り・査定通り売らないといけない訳ではありません。

お好きな価格で売り出されればいいかと思います。
もしも、ご希望の価格で売れればラッキー!
ぐらいのお気持ちでやってみるのもいいかと思います。

それで、反応を見て、価格は改定していけばいいので。

不動産査定でガッカリされないで、とりあえずご自分の希望価格で売り出しされてみる、これで良いと思います。

意外とご希望価格で売れたりするかも。。。

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坂下 久也

株式会社ハウスアイビー 取締役
長良川行政書士事務所 所長

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