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MASSARA感想・考察

こんにちは、らずりです!

9/26(木)昼公演のMASSARAに北海道から日帰りで行ってまいりました✈️

移動時間で感想と考察バーっと書いたので載っけておきます。




※注意

・ネタバレです。ネタバレでしかありません。私はネタバレほぼ踏まずに行ってとても楽しめたのでこれから行かれる方は見ない方がいいと思います…!

・こちら嶺亜担。2階から双眼鏡で観ていた時間も長いのでセリフを言っている人を間違えている可能性があります。

・1回しか入っていませんので正確性はご容赦ください。

・長いです。1万字あります。ツイッターの方に抜粋して載せているのでよかったらそちらへ。

・解釈とは自分の経験や読んできたものと関係づけて自分なりに捉えることだと思っているので、侍に関係ないものと結びつけている点が出てきます。ご容赦ください。










○何も見ないで書いた一人ひとりのプロフィールと感想

○何も見ないで書いた全体の感想

○皆様の考察を見てから書いた感想

○蛇足の感想

となっております。










○一人ひとりのプロフィールと感想



ハルキ / 中村嶺亜

サラリーマン。絶対なりたくなかったが、普通の会社でリョウと一緒に普通に働いてる。普通の定義がわからないけど。食品?よくわからないらしい。丸く収まってるとタカに言われ激昂。やりたいことが多すぎたと言っていたが、おそらく図星だったよう。ハルキの仕事をリョウが手伝っていて病室へ来るのが遅れた。スーツがオシャレ。タカとは幼なじみ。会社ではぼちぼち、結婚もぼちぼち。ケイが入院したと連絡を入れる以前のグループラインはハルキの結婚するかもという報告で止まっていた。彼女の名前忘れた。みーちゃん?みちこ?彼女とは半同棲中(同棲でもなく別居でもなく響きがエロいらしい)。一目惚れは信じない派。高2?ぐらいの時点では童貞。エリちゃん(多分)にニコちゃんマークを書いてもらったことがあるかもしれない。リョウがエリちゃんの前でカッコつけるためにバンドをやりたいと言い出したことを見抜いている鋭い一面があり、それをいざというときになるまで言わないでいるタイプ。ギターは何人いてもいいのでSIX PACKの担当はギターに。ダンのギャグは結構好き。サッカー選手やコックさんを夢見てた時期もあったらしい。

感想

ブランコ乗ってるのがかわいい。タカがその上に乗ってキモい超えてキモキモ言ってるのもかわいい。写真をエモい超えてエモエモ言ってるのもかわいい。前声優さんの吹き替え聞いてても思って邪な耳で聞いてて申し訳ないんだけど大声で童貞って言うだけでああ…1人の男の子なんだな…って思えて死ぬ。ありがとう。前侍Tubeの大喜利で下ネタ提出して全スルーされてたの覚えてるからね(関係ない)。つかあの顔の高校生が童貞なわけないだろ。タカと喧嘩する場面、自分のセリフが終わってもずっと神妙な、「丸く収まってる」って言われたことをずっと考えているような顔しててよかった。何の会社かよくわかってないの、ゲキカラドウのロンロン思い出して萌。飲み物売ってたらエモエモだった、ロンロンか!?ってなってた。亮介くんはコネ入社で何も考えてない〜みたいな役だったけど、ハルキくんは考えてないようで考えてる、どこかで「これでいいのかな」って思ってるところが最初からきっとあった。色を気にしてリョウに話していたけど、色を気にし始めたのはケイが色盲だってわかったからなのかな。ダンがSASUKEする前、ハルキがあぐらかいてタカがそれに頭乗せにきたのはさすがにれあたいしてたありがとう。序盤でハルキが結婚するとか言われて死ぬかと思った。大学で彼女できてそのまま結婚しようとしてるのかな、でも中途半端な自分のままでいいのか葛藤してるのかな、設定なのに死にそう。仕事でも、プライベートでも中途半端だって要素のために彼女いたのかな。死にそう。中途半端な自分のまま結婚していいのか葛藤してるんだとしたら、言葉では強がってたけど、自分でも丸く収まってると思ってたってことだよね。いつもはボーカルの嶺亜が余ったから後の2人はギター、ってなるのおもろい。白いギター、すごい初心者っぽく弾いてたのがかわいかった。カズトとの衝突につながる場面ではいつものピンクと紫のギターだったけど。病室シーンでスマホいじるのすごい良い。スマホいじってるところ見るの好きなんだよ私。



カズト / 本髙克樹

大学院生。勉強ばっかりしてる。小さい頃ピアノを習っていたお坊ちゃん。飛んだ姉がいる。自身は高校受験に失敗している。高校1年生の最初のテストで満点をとった。リョウが頼みこんでやり始めたバンドをきっかけに、部屋でキーボードを練習していたが母に勉強していると嘘をつき、初めての反抗と語る。しかし英語の小テストで89点(それでもタカの2倍)をとってしまい、勉強に集中したいと他の5人に申し出る。親が全て、親がすごいから言うことを聞いていれば正解だと思っている。ダンに大学すら行かないくせに、タカに(受験勉強が)一応でいいんだろ、と言ってしまう。ケイがその場を収め、リョウがカズトのスケジュールに合わせると言ったことで、心にもないことを言ったと反省していた。エリちゃんにハートマークを書いてもらったことがある。ケイは階段から落ちて骨折したのに、カメラが壊れていないことを不審に思う鋭い面があり、それを直接本人に尋ねるタイプ。

感想

カズトは親に言われて、親のため、と自分の意志でなく勉強しているけど、現実の克樹は自分の意志でジャニーズにいながらも大学に行きたい、って思ってくれたんだなあと思い感涙。それでさらに大学院に、とか教職課程もとって、とか、学び自体が好きな克樹を尊敬する。カズトに戻ると、「親に言われて」勉強しているけど、きっとどこかでこれでいいんだろうかと思ってたんじゃないかな…。その思いを、5人だけにぶつけられるって、やっと喧嘩できる相手、本音を言える仲間が見つかったのかなと思った。歌詞出てくるソロのジュニアの連携に感動した。and JOYでもモニターに歌詞出してたけど、克樹歌詞出すの好きなのかな…。



ダン / 菅田琳寧

大学に行かずにとび職をしている。父(だったはず)のお身体が悪く、大学に行ける環境ではなかった。仕事中ミスを繰り返してしまうおっちょこちょい。なんで写真が白黒なの?と聞いてしまうノンデリな面もある(多分ダンが言っていた気がする)。工事現場の足場で懸垂と逆上がりとSASUKEができる筋肉マン。SIX PACKでは、余ったからギター担当。白のレフティギターで練習していた。筋肉ギャグ3連発ができる。ケイの発案で他の5人が仕事場に来たことがある。

感想

進路について、こうするしかなかった、と言ってた気がする。ダンも、自分の意志ややりたいことを決められずに、環境に振り回されてここまできてしまったと感じているのだと思う。懸垂とか、琳寧のキャラを存分に生かした設定でなにより。カズトに大学すら行かないくせにと言われたとき、カズトに殴り掛かろうとして走ってハルキが静止していたけど、ダンに、というか琳寧を投影しているはずのダンに、口より手が出るイメージは全くなかった。これも一番痛いところを突かれたから、一番言ってほしくないことを言われたから、温厚であるはずのダンも手が出てしまうレベルのことだったんじゃないかな。



タカヒコ / 佐々木大光

ケイのお見舞いへ一番最初に来る。実家の酒屋を継いでいる。ハルキとは幼なじみで、ハルキが丸く収まってる姿を見ていたくないと激昂、ハルキに実家を継ぐ方が丸く収まってると言い返され衝突する。高校時代、カフェのエリちゃんに一目惚れして公園で幼なじみのハルキに相談。自信満々にカップにスマイルを書いてもらったと披露。告白しないの?と言われ年相応にあたふたする。ハルキに口止めしたが、口が軽いため後にやってきたダン、カズトに即バラされる。さらにカズトはカップにハートマークまで書かれていて、タカが思わず変顔するほどショックだったらしい。しかし、結局エリちゃんはリョウにバレンタインチョコを渡し会う約束まで取り付けていた。無念。愛なんだを大泣きしながら歌い、リョウ以外の4人に励まされる。ドンマイ。カズトが言い淀んだのをすぐに追及して言わせるなど、曲がったことが嫌いな一面がある。タカ父はドラム顔だが、ドラムセットはあるだけでやっていない。タカ自身もドラム顔のため、SIX PACKではドラム担当。上履きとバナナを間違えるゴリラ。

感想

アドリブと変顔と面白セリフがすごいあって会場の空気を掴みすぎている。めっちゃ笑った。実家を継いでいるという設定も、流されるままそうなった、生まれたときから目の前にあった道に進んだという意味では自分の本当にやりたいことではないのかもしれない。だからこそ、ハルキが自分みたいに丸く収まってるのを見たくなくて、それを伝えてハルキに言い返され、図星を突かれたのが悔しくて衝突したんだと思う。ホワラ歌ってるタカちゃんがかわいくて幸。全然笑わないよ、超かわいいよ!!ポニーテールの女性と踊るシーンはスクリーンで影のみの演出。いくらガタイがいいと言ってもタカが異様にデカい瞬間があったので、手を繋ぐ以外のときは基本前後になっているのかも。私の行った回のアドリブは蛙化現象。やっとアドリブコーナーの流れがわかって嬉しい。ただ、1回しか見てないので正直どこからどこまでがアドリブかわからない…。踊った後だからハアハア言ってるのかなと思ったら、「鼻息が荒い」が蛙化する理由3位くらいに入るのが気に入らなかったらしい。もう一つの気に入らない理由は、蛙化現象の本来の意味の、「好きな人が自分を好きになってくれたら好きじゃなくなる」ことだった。これ、普通にエリコちゃんとリョウの関係性に繋がってるんじゃないか?と観劇後に思った。リョウがフラれて引きずってる雰囲気がなんとなくあったし。エリコちゃん蛙化女子だったか…。いやそこまで考えてないか…。エリちゃんに伝える名前はいとうあつしくんだった。ギリギリ知ってる子でよかった…。



リョウタロウ / 今野大輝

ハルキと同じ会社で働いている。アイドルやアーティストに憧れているが諦め、若干の不満を抱えつつも就職した。ハルキと休憩中に会社の愚痴を言っており、ハルキに結局頑張っていこうぜで終わったじゃんと言われても鈍い反応を示す。高校時代、タカの好きだったエリちゃんにバレンタインチョコを渡され、付き合ってもいいかな〜のノリで付き合う。エリちゃん改めエリコちゃんにカッコいいところを見せたく、それを隠しつつ他の5人にバンドを組んでくれないかと何度も頭を下げる。SIX PACKの生みの親、ボーカル担当。カズトにバンドできなくなるかも、と言われた時点でエリコちゃんとは別れていたが、ダサいバンド名を載せた自作フライヤー作っちゃうくらいにはやる気があった。

感想

バレンタインチョコをもらった相手がエリちゃんだとわかったときと、エリちゃんの名前を知っていたときが死ぬほど面白かった。タカの好きな人だと知っている4人の反応が面白すぎた。入院時間軸の5人の反応で、写真を見てみんながアレかぁ…ってなってたときになんで俺だけいないの?アレって何?ってなってたの最高におもろかった。その後、リョウが早いけど行ってくるわっていなくなって、ああ!写真にリョウがいなかったのはだからか!!と繋がった瞬間スッキリした。こんぴの歌スキルを存分に生かしたバンド設定で、ボーカルしてるのがとても新鮮。リョウも、本当にやりたいことはできず会社に入って、どこかでこれでいいのかなっていう疑問を持っている。エリコちゃんも、自分が好きだからってわけじゃなく流れるがままに付き合って、っていう要素を追加していたと思う。そうなると、みんなでやったバンドもおそらくエリコちゃんに言われたからなのかな。



ケイ / 矢花黎

明言はないが色盲。白黒で撮る写真が好き。カメラはおじいちゃん?おばあちゃん?のもの。このセリフ2回言ってたのに忘れたごめん。冒頭でどこか高いところから落ち、骨折する。カメラは守っていたため無事。入院することになり、こんなことで連絡していいのかなと思いながらもグループラインに入院することになったと連絡を入れる。他の5人からはどんな状況なのか送れよと言われてしまう。バンドが解散しそうになっているときや仲間が喧嘩しているとき、優しい声で収めてくれたり、「(1人)が○○だ」や「(もう1人)だって○○だ」と言われているときに「みんな○○だよ」と言ってくれたりする優しい人間。自分に色がないことを気にしているが、仲間といるときだけは世界に色がついたようだと言う。だからこそ、高校を卒業して仲間がいなくなると寂しくなってしまった。そのためダンの仕事場に行くことを提案したり、自分の病室にみんなが集まってくれたことをとても嬉しく思ったりしていた。高校に入りたての頃、カメラで写真を撮っているとクラスメイトに肖像権がなどと絡まれ、カメラを奪われてしまう。しかし、ハルキ、カズト、ダン、タカ、リョウの5人がボコボコにされながらもケイの味方についてくれ、ケイは倒れながらもカメラを取り返すことができた。この出来事がキッカケで6人でつるむようになる。SIX PACKではウクレレをやっていたため弦が少ないベース担当。

感想

普通の矢花の声とはだいぶ違う、しっかり「ケイ」の声で、声優さんみたいだと思った。朗読劇やキャラソンを聞いているように、セリフも、アドリブも、歌も、全部「ケイ」の声だった。バンドでベースを弾いているときでさえも、1本で弾いていて、初心者を演じているとのことだった。ただ体勢がいつもの矢花黎なのは安心した。色盲なんだなと気づいて真っ先に思い出すのはシゲアキ先生の閃光スクランブル。閃光スクランブル読んでなかったら、舞台中に色盲だって気づかなかったかもしれない。ぜひ読み返したい。なんで白黒なの?と聞いた人(多分ダン)は色盲であることを忘れているのか、知らないのか、察せていないのか。他の4人はみんな知っていそうな雰囲気だったけど、ケイにはあえて伝えていないのかな。大光の自由なアドリブにも柔軟に対応するさすが。息はみんなするよね、うん。最初の落ちたやつは、寂しくて自死しようってなったのかなとは思った。他の5人も言及してたけど、落ちることを自分でわかっていなければカメラは守れないから。でも、骨折だけで助かって、連絡入れただけで仲間が駆けつけてくれて、実はみんな人生に納得いかないまま過ごしていて…っていうのがわかっていって。死にたくなるほど寂しくて寂しくて、世界から何もなくなったけど、その世界をまっさらと表現してくれる仲間たちが再び色をつけてくれて、ケイの生きる希望になったんじゃないかな。だってリスタートだもん。



○全体の感想

こんなに歌って踊ってるとは思わなかった。6人それぞれがメインの歌も、リスタートも、MASSARAも、一人一人ガシガシ踊ってるわ集団で魅せてくるわ歌にのせる詞が早口で難しいわ…。今までミュージカルとか舞台観ても、急にくる歌にえ"っ?ってなっちゃってた人なんだけど、ストーリーの中に組み込まれてる曲への入り方が自然過ぎて全肯定で受け入れてた。すごい。着替えも、セット替えも鮮やかで全てに感動した。侍ちゃんも、無所ジュニアちゃんも、スタッフさんたちも、全員で舞台作ってるんだなー!!みんな演技もとっても上手で、わざとらしさとか全くなかった。ROTで見ただけだけど、何度も舞台を重ねて上手くなっていったんだなと感動。

無所のジュニアちゃんたちもすごい!一人も顔と名前一致してないけど感動した。ブログの文章読んでても、侍ちゃんたちと一緒に撮ってる写真見てても、幼いな〜って思ってたんだけどほんとにすごかった。やっぱりジャニーズの伝統って素晴らしい…群舞大好き。幼い頃からこんなことしてたらプロ集団になるよなあ。この舞台で円陣の掛け声してた自担すごい。好き。曲も、RUNとか、「僕らはまだ始まったばかりさ」ってこんなにリスタートにぴったりな曲あります??ジャニーズって素晴らしい。ジャニーズの曲って素晴らしい。なんでもある。問題はこれをand JOY期間に稽古してたことだよ。おかしいって、矢花とか特にand JOYでしぬほど仕事してるのにおかしいって。どこにケイの気持ち作る暇あった??もう明日久しぶりの休演日だからしっかり休んでほしい。絶対仕事入れられてる気がするけど。

ストーリーは、ケイの病室に集まっている時点を軸にしながらも、それぞれのエピソードで過去のある時点に戻っていくのがわかりやすくて飽きさせないのがよかった。ダンのエピソードはいつの話なのか途中でわかんなくなったけど、その後拾ってくれたからちゃんとわかった。白黒写真やフライヤーをキッカケに過去編にいくこともあれば、会話の中から急に過去編に転換することもあったのが面白かった。

出てきたときのリスタート、バンドのリスタート、最後のリスタート、漏れなく泣いた。あとMASSARAもホワラもRUNも泣いたし、序盤で1回謎に泣いた。なんかもうずっと泣いてた。存在するだけで泣いてた。日帰りでも1公演でも見られてよかった。どんなに来るの大変でも、この目で無事に中村嶺亜を見られたことで全て吹っ飛ぶんですよね。左隣のお姉さんなんで寝られるの?ねえなんのために来てるの?右隣のメモネキ見習って?

自分が来年就職で、周りには既に社会人として働いている同期の友達もいて、私はまだ大学でダラダラ勉強だけしてていいのかなっていう気持ちになることがある。だから、みんな働いてるのに大学院まで行って勉強してることに引け目があるカズトの気持ちがすごいわかる。でも、最近は大学で学んでよかったなってことがたくさんあるのも事実だから、勉強を頑張ってきた自分を誇りに思えるようになりたいと思った。自分と年齢が近い設定だから、このモラトリアムな期間に葛藤する若者たちの舞台がブッ刺さる。私、こんなに進路悩んでたかな…本当にやりたいことなのかな…って、もう就職決まってるのに既に反省し始めてるもん。でも、実際に働いてからわかることだってあるよな!

一人ひとりに対しての感想書いてたら、全員「誰かに言われて」とか「なんとなく流されて」とか「丸く収まった」とか、どこかでまだやれたんじゃないかなって思ってしまう過去を持ってるっていう共通点があった。そんな中でケイは、飛び降りも、色盲の自分が白黒写真を撮ることも、自分の意志で決めてる、やりたいことをやってると思った。そういう意味でやっぱりケイは他の5人とは異なるキャラクターだと思う。今まで自分の意志で決めずに、誰かに言われたり、なんとなく流されたりしてケセラセラで生きていた5人だったけど、ケイと出逢って、6人が仲間になって、自分の意志でやりたいことを決めることの大切さをわかりつつも実現できていなかった。それがケイの入院をキッカケに、過去を乗り越えて、5人は自分たちの意志で集まって、自分たちの意志でみんなで抜け出したのが第一歩。こっから、まっさらから始めようって決意する…っていう成長が主題だと私は思った。続き…気になるよね。6人それぞれがどう成長していくのか気になる。でもそこはオープンエンドの方がいいのかな。あまりにもいい舞台なので継承してほしい気持ちは山々だけど、一人ひとりのキャラクターに本人が色濃く投影されているので他の人にはもうできない気がする。君たちにしかできない。ぜひデビューしてもやってくれ、6人の成長物語。

ケイがあまりにも異質で、主役(対役と関わることで成長が描かれる主人公)は誰か、対役(主人公を成長させる存在)は誰か考えてたけどとても難しい。やっぱりケイと他の5人で1対5の構図ではある。けど、5人がケイと出逢ってまっさらから始めようってなってるし、ケイも5人の存在でまっさらから始めようってなってるし、全員がたくさん成長してて…。分けない方がいいのかな。



○皆様の考察を見てから書いた感想

ケイ死亡説出てたけど、リスタートを聞いてどうしてそう思うんだ??とはなった。でも確かに、「re」ってことは一度終わってるってことなんだよね。一度死んでまた生き返るんだよ。星をめざしてだよ(NEWS)。けど、一度死んだっていうのは、死んでもいいかなってなるほど空っぽになってしまったケイの心が死んだってことじゃないのかな。もし本当に死んでしまっていて、ケイの生きたかった世界、ケイが「こうだろう」と思っていた世界を舞台として切り取っているなら、ケイの望む通りに、ケイの想像の範囲内で全てが進むんじゃないかな。5人がケイのところに行こう!ってなったのも、みんなで抜け出そう!ってなったのも、本当の本当はケイも心の奥で思っていたけど表に出せなかった想いだから、5人が自分の意志で集まったり、一緒に病室を抜け出したりするのはきっとケイは思いつかない。思いついても、ケイは想像の中で5人をそう動かさないと思う。リスタートしていこう、ってなってるのにケイがもう死んでるなんて、主題の根幹に関わる異常事態。人間死んだら何もできないんだよ。一度は飛び降りてしまった人でも、仲間たちの存在で、もう一度同じ自分としてリスタートできるっていうのが今の世の中大切なんじゃないのかな。

最後、そこの丸いところはカメラのレンズだったんだ!!って衝撃。じゃあ今まで観てたものって、全部白黒カメラの記憶なんじゃないかなと思ったんだけど、ハルキとタカの回想でケイがいない場面があるのと、カラフルな服を来ている場面もあったのでその仮説は立証できなかった。あの丸いところが使われていたのって、最後の場面と、ケイの飛び降りの場面以外あったかな?もう1回見たいわ本当に…。

ツイッター見たら、最後の音と、最初の心電図みたいな電子音が同じ音だって。でも最後の音の方が速いから、ケイが息を吹き返したってことなんじゃないかとか、でも最初は黒い服だから喪服で葬式してるんじゃないかとか、結局ケイの夢の中とか生きたかった世界なんじゃないかとか、色んな考察があったけど、私は最初と最後が同じって聞いて、真っ先にシゲアキ先生のBurnを思い出した。(※Burnネタバレ)Burn、小説の最初の文(会話文)と最後の文(会話文)が全く同じで、同じ人が言っているんだけど、最後の文は主人公が「主演舞台をやっている場面での一言目のセリフ」っていう設定なんだよ。それで、この小説がある意味その舞台の脚本、台本になっているんだってことに最後気づいて、もう1回最初に戻って読みたくなるの。でも小説と違って、舞台はもう一度最初から観ることはできないから、もはやリピーターのための仕掛けなのかなと思ってる。同じ音だってのもリピートして集中してなきゃ正確にはわからないし…。私は1回しか観てないのでわかんなかった。なので1回勢は解散!!リピーターに任せた!!

最初の衣装が喪服イメージ説ね…。だったらケイがいるのはおかしいと思う、だってケイのお葬式ってことでしょ?いや、オープニングにケイというか矢花がいない方がおかしいとは思うけど、ならお葬式設定にはしなくない?と…。勝手に「色」を「夢」とか「やりたいこと」のメタファーとして認識して書くけど、私は、何かの色(夢)を求めているけどそれが見えていない、わかっていない状態を表現してるのかなと思った。でもまだ、「まっさらから始める」っていう結論に至ってない段階だから、白ではなく黒、色盲のケイが「何か色(夢)があるけどわからない」と認識する黒なんじゃないかな。なんせ最初の曲たちは時系列から外れたところにいるから考察難しいよね…。それでも私は死亡説全否定派なので。ハピエン至上主義なので。そういう意味では、高1の段階で他のクラスメイトたちの服がカラフルだったのは、それぞれが自認する色があった、自分たちの意志で動いていたからだと考えてる。ケイをいじめたのも含めて。その中で、自分に色がないと思っているケイとまだ自分の色(夢)を求めることができていない5人だけが白で、まさに出逢うべくして出逢った6人という印象。病室でも全員が白だったのは、やりたいことができないあるいはわからず、色(夢)を探し求めることを諦めているという意味での白かなと思ってる。最初の黒衣装に話を戻すと、最初は「何か色(夢)があるけどわからない」だった6人が最後にカラフルな世界を創り出していくの、とても幸せな気持ちになれた。もう号泣。仲間が再度集まったことで、一緒にカラフルな世界を見ることができてよかったねって。やっぱりそのキッカケを作ったのはケイであって、ケイがこの6人を繋げている。そのキッカケは飛び降りだし、褒められたものではないけど…。色を探し始めたのも、ケイが色盲だと知ったあるいは気づいたからだったら中々にグッとくるものがある。ケイが重要人物すぎる。7 MEN 侍も、矢花が入ったことでバンドとしてのスタイルが確立したので現実にリンクして泣ける。ちょっと侍Tubeの青年の主張見て泣いてくるわ。



○蛇足の感想

SIX PACKがダサいくだり、7 MEN 侍って言われたときも内心そう思ってたのかなと思ったら面白かった。でもジャニーさんが最後につけてくれたグループ名をずっと大切にしてるから侍ちゃんやっぱりかわいいな。

ケセラセラ、なるようになるさ、が霜月隼cv.木村良平で再生されるの私だけ?ツキウタ。履修してる痺愛いないの?隼さんはケセラセラを、みんなを元気づけるときとか安心させるときに使うイメージなんだけど、MASSARAでは少しネガティブに感じてしまった。自分で考えず流れに任せてしまってる、っていう。待って待って、パンフ読んだら曲のMASSARAはソリッドをテーマにとか書いてて完全にツキプロ。じゃん!!誰か!!わかる人!!

ケイが色盲だってわかったとき、真っ先にシゲアキ先生の閃光スクランブルを思い出した。私、思ってたよりシゲアキ先生の作品に影響受けてる。その主人公も、アイドルの白黒の写真を撮り続けてたんだよね。家帰ったらまた読みたいな。閃光スクランブル、最後のアイドル視点の景色の描写が美恋魂すぎて号泣したことしかしっかりとした記憶がなくてですね…。あの場面大好き…。










以上です!

本当に行ってよかった舞台でした。弾丸ツアーの疲れが吹っ飛びました。

もうすぐ千穐楽、最後までケガなく安全に最高のMASSARAが上演されますように🙏🙏