アメリカの挨拶が少し変わった。
少し前にツイッターで「英語圏では「How are you?」「I'm fine, thank you」という教科書的なやりとりはしない」という意見と、その意見に対する多くの意見を目にしました。
普段は確かに、教科書通りの挨拶はあまり交わさないかもしれません。
オフィシャルな場面では「How are you?」「I'm fine, thank you」もなくはないですが、親しい相手であれば「Hey」とか 「How's everything?」とか「How's it going?」、時と場合によってバリエーションはいくらでもあります。「What's up?」はほとんど呼吸と一緒で、言った人も言われた人も返事を求めていない。
でもここ二週間ほど、私は毎日のように「How are you?」を使っています。そして聞かれたら「I'm good/ I'm fine. Thank you」と答えている。自然に出てきしまう。
今、実はあの「教科書通りの挨拶」がとても大切になっているのだ。
今交わす「How are you?」には、「元気?」だけでなく「調子はどう?体調は大丈夫?家族(特に両親)もみんな元気?メンタルも大丈夫?困ったことない?」が全て含まれている。
カジュアルな表現が多い英語にも実は「今使うにはくだけすぎ」という線は存在して、今は「Hey」でも「What's up」でもなくて、心からの「How are you?」なのです。
状況が日に日に変わるため、自分たちとは関係ないと思っていたウィルスがすぐそこまで来ているという感覚があるため、いつ、誰がかかってもおかしくないと思うと、毎日の挨拶が本気の「How are you?」、またはさらに詳しく「How are you today?」になります。
昨日は元気だったけど、今日は大丈夫?と。
そして今までは、バイバイの挨拶も「See ya」「Talk soon」「Love ya」などカジュアルだったのが、今では大親友でも「Stay safe and healthy」「Take care of yourself」と、ちょっと他人行儀です。
そういうちょっとしたところに、緊張感が感じられる。
でも今一番聞くフレーズがあるとすれば、これしかないです。
「I just don't know」「I have no idea」
全くわからない。本当にわからない。
それだけが100%の真実、のようです。
Stay safe and healthy, everyone.