花火はきっと夏だけのものじゃない

アイドルとして迎えた5回目の夏が終わった。
暑い熱い、1番煌めいてる、アイドルの季節。

あんなに暑かったのに、急に寒くなるじゃん。
もう半袖のかわいい服はしまわなきゃいけないのかしら。
来年も、この服は似合うのかな。
寂しい。季節、私を勝手に置いていかないで。

そんなこと思っても、変わっていく季節には逆らえなくて、秋が来て、
世間も夏が楽しかったことなんて忘れちゃったみたいに秋が楽しみになっていて。

なんだか寂しい。
次の夏だって季節が巡れば当たり前にまた来るのに、なんだか、この夏が終わったのがすごく寂しい。

同じ夏なんて来ないから、今日が楽しかった分だけ、明日を迎えるのがほんの少し怖くて、寂しくて、なかなか寝付けない。

鮮明に覚えてたいこと、毎日たくさんあるの。
アイドルになってから、毎日、1秒1秒、そんな日々だらけだ。
大切な時間、幸せだった日はいつも、過去になるのが怖い。

アイドル5周年というめでたい日を迎えたはずの私はそんなことを考えながら、
いつか終わってしまう日々を考えて漠然と怯えていて、
なんとなく、未来の話をするのがこわくなっていた。

"来年は"とか、"絶対"とか、
そんな無邪気に、当たり前のように未来の約束を、なんの躊躇いもなくしていたあの頃。

少し大人になってしまった私は、未来のことを考えてしまったら、いつか来る終わりを考えてしまうから、
気を紛らわせてその日を楽しむことしかできない日々を過ごしていた。

だから5周年という節目なのに、感謝の気持ちとか、これまでのこととか、これからとか。
伝えたいことは沢山あるのに、未来の話だけがどうしてもできなくて、
無理に綺麗な言葉を紡いで傷つけたくもなくて、なかなか言葉にすることができなかった。


だけどね、今の自分の気持ちと向き合わないままじゃ、
きっと1秒1秒が大切で、いつかの私が羨ましいと思うような輝いている時間を、無駄にしてしまうんじゃないかって思ったの。

戻れないから、今日を大切にすること。

大切なこと、やりたいこと、好きなこと。
不安でもちゃんと向き合わなきゃ。
そうだった、ここまでもそうやって私は夢を叶えてきたはずだったんだ。

︎︎◌  ◌  ◌


思い返せば5年間、どの日にだって戻れないけれど、
不思議と1日だって後悔してる日はなくて。

何度も何度も立ち止まって、動けなくなって、だけどその度に、
君が1人じゃないことをいつも思い出させてくれた。
下を見がちな私の視界に、緑色のサイリウムで入ってきてくれた。
些細なことだとしても、きっとみんなが何気なく送ってくれたリプや、かけてくれた言葉が私を生かしてくれて。

いつしか私ひとりで見てた夢が、誰かの夢にもなって、
私が立ち上がれなくなりそうな時、いつも君の期待が私を支えてくれていた。

こんなに心も体も強くなくて、繊細でこだわりが強くて気にし屋さんで、
自信も根拠も、なんにも持っていなかった私が5年間もアイドルを続けられているのは、

私の夢や行動力や運だけでは絶対になくて、間違いなくみんなのおかげなんだよ。


今日までみんなからもらった言葉、たくさん思い出せるの。

人のことを大切にできるまりちーが好き、
ステージを降りた時に見せる安心した顔が好き、
他の誰かじゃなくてまりちーだから好きなんだよ、
明日も僕は行くから大丈夫、
ここに味方がいること絶対忘れないでね、

少しずつ少しずつ、君からもらった言葉が私の自信になって。
ぜんぶ全部、みんながくれた勇気、
私にとってみんながアイドルすぎるよ🫶🏻💚

忙しすぎて追いつくことに必死な日々の中にいると気づけないけれど、
今の私は、間違いなく煌めいていて。
その光を自分では見えないけれど、きっと誰かを照らせていて。

だけど自分ではその光を上手く見れないから、時々不安になる。
そんな時、あなたが声をかけてくれる、照らしてくれる。
そうやっていつも頑張ってこれたんだ。

泣いちゃう日も立ち止まる日も、どれも大切な時間だったんだ、って今なら思う！


5年って、こんなに大切なものが沢山できるんだね、自分のことが好きになれるんだね。


私の世界に1色ずつ色が加わるように、苦しいことも悲しいことも辛いことも、
そんなの忘れるくらいの愛されること、大切にされること、期待されること。

今私に見える景色は、あの日よりもパレットは重たくなったけれど、ぐちゃぐちゃに混ざる日も増えたけど、いろんな見え方ができて、色が増えて、すごく綺麗だよ。

多分もう、その苦しさすらどこかで養分になって、今の私を前よりもっと素敵にしてくれてる。

本当にアイドルになってよかった、ならなかったら今頃どうしてたかな、
きっと一生、アイドルに憧れて苦しかっただろうなあ💭💭

今日この瞬間が、これまでの人生選んできた先にあった景色で、本当に良かったなって毎日思う。


ずっと夢だったことが気がついたら今の現実になっていたり、理想の自分になれていることも、気がついたら増えてきたりして。

本当に少しずつだけど、5年目の二色真鈴は、
今やまりちーに憧れてますって言ってくれるアイドルさんがいたり、声をかけてもらったりして、ほんと、すごいことだねえ………

昔の私が聞いたら絶対にびっくりしちゃう、
誰かの夢のきっかけになれていること、すごくうれしい。

やっぱり私はずっと誰かがときめく心の隣にいたいし、
それを支えられる、生み出せる、与えられる人でいたいなあと思う。
でっかい人生の目標すぎる………！！！

アイドル、それをすごく叶えられるお仕事だから毎日幸せすぎちゃうんだ💭💭

アイドルの輝きに突き動かされたあの日の私に今の私を見せて、自分もアイドルになりたいと思ってもらえるような人になれたらいいな。

あの頃の私を夢へ連れ出せるような輝きを、今の私が持っていたらいいなって思う。

︎︎◌  ◌  ◌


私の人生の目標は、誰かの世界に色を付けること。

そしてアイドル6年生の目標は、君の、誰かの記憶にたくさん残ること！
そして、たくさんの緑のサイリウムが見たいな💭💚

私一人じゃ世界中の人なんて救えないけど、私じゃなきゃ救えない人がきっといると思うから。

私に出会って世界に色が増える人をやっぱり1人でも増やしたいし、
色を与えられる人でいるために、
もっともっと私の好き！を、理想のアイドルを届けられる人でいたい！

勇気がほしい時、あの歌を思い出す。
寂しくなった時、あの声を聞きたくなる。


私の、Laynの存在がそんな存在だったらいいな。

だからこれからも、Laynの曲を、私にしか歌えない曲が誰かに届くように
今日の君の人生の中に、私がいて楽しかったって思ってもらえるようにがんばる！

明日も君の人生の中に私がいれますように。
できることなら一生、君のそばに私の存在がいられますように。

そのために音楽がある、言葉がある、映像に、形に残すことができるんだから。

︎︎◌  ◌  ◌


卒業制作で私は、『アイドルは永遠になる時代』をテーマに作品を作ったんだけど、

長い人生の中で、アイドルでいる期間はきっとすごく短くて。

だからこそ、この時代にLaynの二色真鈴というアイドルがいたことを永遠にしたいし、
私が渡したものや残した存在がずっと、永遠に誰かの希望であったらいいなって思う。

永遠なんてないけれど、歩いた道が振り返った時に永遠になる、ずっと私はそう思ってて。

だから永遠を刻んでる今を君と過ごせて、出会えて本当に幸せなんだ。

いつか振り返った時、お守りになるような、誰かの憧れになるような、そんな今を重ねてる。

私の生きている全てが、作品みたいにこの世界に残ればいいな💭💭

大切なものをぎゅっとして、これからも届けられますように。

︎︎◌  ◌  ◌


時々誰かが羨ましいって思ったり、憧れたりすることもあるけれど、

私は二色真鈴ってアイドルが世界一好きだし、私の生き様も、ぜんぶだいすき！

もしも生まれ変わったら何になりたい？とか、
誰と入れ替わってみたい？とか、

そんなの誰にも二色真鈴を譲らないし、誰とも交換したくない！って思ってるんだ😼


私の大切なアイドル像、ぎゅっと抱きしめて、壊さないように。

私の夢が誰かを照らせるように、そしていつか、誰かの夢に繋がるように。

そんな永遠に残るものを作ること、
誰にも分からない未来に期待はしても依存はしないで、今日の私を大切にすること。

キラメキに夢中で、最高に楽しくて、悔しくて、努力して
昨日より少し大きくなったステージ、増えたサイリウム。
目を合わせたい人や大切な人が増えて、
期待を背負う緊張感も全部、愛されている幸せでキラメキに変える、
そんな輝きの中にいるアイドルが私は大好き！


私はきっと一生アイドルが好き。
おばあちゃんになってもきっと好き！

だからずっと、世界に1人だけ、今の私を見ていてね。約束💐💚