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33カ国120都市以上旅した、ソロ旅オタクの次の“旅先の決め方”について

次の旅先は、どうやって決めているの?と質問されることがあります。

突然ですが、あなたはバケットリストを作っていますか?

ここでいう、バケットリスト=人生で行きたいところリストとも言い換えることができるかもしれません。

私ももちろん作っていて、基本的には“このリストに記載した優先順位の高い場所へ行く”ようにしていますが、これまで全くリストに入っていなかったようなところへ急遽訪れることも稀にあります。これ、「呼ばれる」という感覚だと思っているのですが、究極的には旅先選びにおいて自分の内側から湧き上がる欲求を一番大切にしています。

今の自分がどんな旅先を求めているのか、今の自分の気分にフィットする国や場所はどこに当たるだろう?

書いて言葉にしておけば、不思議と気づいたら叶っていることがほとんどです。

現に、私は昨年9月にトルコを9都市周遊する旅をしたのですが、その最終日のメモ書きに2023年4月にバルカン半島を周遊する、と書いてありました。

トルコ周遊最終日のメモ書き

そしたら、本当に今年の4月にクロアチアを含むヨーロッパ諸国とバルカン半島を周遊する旅を決行していて自分でも驚いたほどです。
(秋冬、東南アジア横断については、1月にマレーシア・シンガポール、5月にタイを訪れる結果となりました。)

何だか呼ばれる、理由は分からないけれど行ってみたい。

そんな欲求こそ、どんなネットのおすすめにも勝る、今の自分に最適だと旅先だと個人的には思います。


時期の決め方について

行きたい場所が概ね決まったら、次はいく行くのか。時期を決める上で大切にしていることについてお話ししようと思います。

ベストシーズンからの逆算

行き先が決まったら、まずはその国のベストシーズンを調べるところからスタートします。その国のベストシーズンを知らずして、旅するのはとてももったいないと思います。

Googleで「〇〇(国名)ベストシーズン」と検索すれば、簡単にその国のベストシーズンを知ることができます。

しかしこんな疑問を持った方もいるでしょう。

「ベストシーズンは、航空券、宿泊代…全ての滞在価格が跳ね上がる上、どこへ行っても激混みなんじゃないの?」これは個人的にも完全に同意します。

そこで個人的に狙い目はベストシーズンの終わり〜オフシーズンの始まりの間の時期だと思っています。

これまでの経験上、時期を少しずらすだけで、観光客はハイシーズンに比べると少しずつ少なくなってきていて、航空券の価格も滞在費も徐々に落ち着いてきているケースが多いと感じます。

逆に、完全にオフシーズンに突入してしまうと、全ての滞在費を安く抑えられますが、今度は体験できることに限りが出てきます。お天気はもちろん、飲食店は閉まっていたり、移動に難があるケース、観光名所は閉ざされていたり…など、その土地で得られるはずだった体験や思い出が半減してしまうと思うと、自分は何のためにその場所に来たのか分からなくなるほどの事態です。

今でこそ、航空券サイトをくまなくチェックして安い航空券から行き先を検討する機会も多いですが、仮に破格の航空券を見つけた場合にも、必ずその裏にはどんな事情があるかを考えるようにしています。

例えば、東南アジアであれば、暑季や雨季は航空券の価格がガクンと下がりますが、出来ればベストシーズンである乾季に訪れたいですよね。それでも行きたい場合は、価格以上のメリットがあるか、またデメリットも飲み込めるかどうか納得してから購入するようにしています。

中華圏における春節を外す

春節とは、中国のお正月です。春節の中国人の大移動に旅程が重なるとどこも激混み、身動きが取れなくなってしまう他、個人経営の商店や飲食店などは閉まっていることもほとんど…。逆に春節の前を狙うと空いていて旅行しやすいことがあるので狙い目です。

イスラム圏におけるラマダンの時期を外す

ラマダンとは、「ラマダン」とはイスラム教の五行のひとつである「断食」を行う期間のことです。約1ヶ月間続くとされるラマダンですが、この期間は日の出から日没まで飲食を禁止されています。異教徒や旅行者は断食をする必要がありませんが、旅行者であってもイスラム教徒の目の前での飲食はできるだけしないよう気を遣うのがマナーでしょう。ラマダンの時期に旅行することは、異国の文化を貴重な体験になるでしょうが、個人的に旅人としての旅の難易度は上がると思うので、避けた方がベターです。

クリスマスの時期は要注意

私は数年前の旅の途中にポルトガルのコインブラという大学都市でクリスマスの数日間を迎えましたが、敬虔なキリスト教徒が多いポルトガルではクリスマスはスーパーもほとんどの飲食店も閉まってしまい、食料調達に苦労しました。空いているのは、近所でたった1軒のイスラム教徒が営むケバブ屋さんだけ…。異国でクリスマスにケバブを齧りながら飢えを凌いでいる自分がなんとも滑稽で、クリスマスに優雅にレストランでディナーを楽しむという淡き幻想はどこかへ消え去ってしまいました…。

スケジュールは早めに抑えるに越したことはない

航空券は出発日が近づくにつれて高騰していきます。行くと心に決めたなら、その場でスケジュールをブロックしてしまい、旅の情熱が冷めないうちと航空券を買ってしまうのがおすすめです。

最後は、直感に従う

過去の旅を振り返って“いい旅だった”と記憶に残る旅は、その時の自身の心情と行き先がピッタリ重なった時だと言葉にすることができます。

自身の直感に従って、まるで呼ばれるかのように、行こうとしたタイミングが重なった時、それは行くと決めた段階でもうその旅は正解なんですよね◎

私は過去に航空券が安いからと言って行った旅先に全く呼ばれていなかったという経験をして以来、どんなに航空券が安くとも呼ばれない旅先には行かないと心に決めました。

自身の心と行き先がピッタリ重なる旅、そんな最高のコンビネーションに勝る旅はないと言っても過言ではありません。

今回の記事が、これから旅先を決める人の参考になると幸いです。

かほ|旅とエッセイ。
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かほ|人生を変えるソロ旅プロデューサー
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