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【ブログ】今西事件:高裁の無罪判決を巡る議論とLTメンバーのリアルな反応
2審判決で、逆転無罪。
11月末、世間の注目を集める今西事件で、亡くなった2歳児の父である被告人に無罪が言い渡された。この2審の大阪高等裁判所の判決は、1審での懲役12年の判決が大きく覆った結果となる。 本記事では、LTのメンバーからの感想も交えて、この判決について解説していく。
今西事件の背景
今西事件は、幼い子どもの死亡事件を巡り、父親である被告人が罪に問われたケースだ。事件の焦点は、被告人が故意に虐待を行ったのか、それとも不慮の事故であったのかという点である。
1審の判決とその根拠
1審の判決で、父親が暴行を加えた根拠となったのは、頭部CT画像の解釈である。検察側の医師が脳幹に損傷があるという見方を示し、「頭部への強い外力によって心肺停止に至った」という主張が通ったといえるだろう。
また、肛門への傷についても強制わいせつ罪の証拠の一部とみなされ、裁判では「被告の暴力以外に考えられない」という判決に至り、懲役12年が言い渡された。
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2審の無罪判決とその理由
しかし、2審では一転、無罪が言い渡されることとなる。「暴行罪」にあたる証拠としては不十分であり、被告人は冤罪であるという見解が示されたからだ。以下、弁護側・検察側の放射線科医からの証言の引用の記事である。
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袴田事件などをきっかけに冤罪への関心が高まる中、この無罪の判決は今後の類似の事件・裁判にとって大きな意味がありそうだ。なお、その後12月12日、検察側は最高裁に上告を行っている。
今西事件について解説・支援されたサイトについて
一般社団法人イノセンス・プロジェクト・ジャパンをご存でしょうか?
この団体は冤罪をなくす活動を行っており、今西事件に対しても支援・呼びかけを行っています。
以下リンクではイノセンス・プロジェクト・ジャパンによる今西事件の解説と冤罪であることの主張が記載されており、二審の判決を理解する上で約に立つと思われます。
LTでは、このサイトでの今西事件の解説についても読み込み、時事的なトピックの一つとして意見交換を行いました。
LTメンバーからの今西事件についての感想
LTでは、弁護士を目指す様々なメンバーが試験勉強に向けて一緒に活動を行っている。メンバーからも、上記リンクの記事に対しての感想をいただき、せっかくなのでその一部を以下に紹介する。
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![](https://assets.st-note.com/img/1734172058-WqU6JXTYucoSCKZMz3PER9Om.png?width=1200)
いかがだろうか? 証拠に対する解釈が左右する中での裁判だが、科学的根拠に基づいた判決を行う難しさ、そして記事の論調・在り方についてもメンバーから言及される様子が見られる。
LTの今後の活動
LT(Lawyer Training)では以下の2点を理念に、非営利での運営を行っている。
1.豊かな心を持った弁護士の卵の育成
2.弁護士の輩出の場を作る
試験勉強のサポートだけではなく司法に関する問題や人権問題に対する意見交換など、実務家になった際に必要な能力を涵養する活動も行っている。
団体についてより詳しく知りたい方は、以下の団体紹介の記事をご参照いただきたい。
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